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LNJ Logo レイバーネットTV 11回放送をみて「市民メディアの力は大きい」
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News Item 0421kanso
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*レイバーネットMLから

Hです。
3・11後の緊急特番から一ヶ月。
地震や福島原発事故に対して、何かやらなきゃいけないという思いが、
いろいろな形で運動となりました。
前回の放送で「今やれることをやろう」という呼びかけに共感したと、
園さんも言っていましたが、この一ヶ月、何があったのかを映像で振り返ると
心が震えます。
フランスとの中継では「運動には立ち上がらない日本人と思っていたが、
今回のデモをみて驚いた」という飛幡祐規さんの話もありました。

市民メディアの力は大きい。
東電前に集まった人々の中にも、
一個人としてパソコン中継をしている人がいたりして。
誰もが配信者になれるということが、今回の反原発のムーブメントに
一役買っているんだと思います。

ツイッターやユーストをみて心を動かされ、
パソコンの前に座って情報を集めるだけじゃなくて現場に行く。
自分の言いたいことをいう。
仲間を作って意見交換する。
それが東電前行動だったり、高円寺デモや野菜デモだったりするんだと思います。
ほとんどテレビや新聞では報道されていませんでしたが、
それを伝えるメディアとして、われらがレイバーテレビはあるンだ!
視聴者数は少なかったようですが、何かしたいとくすぶっている人に、
アーカイブで見ることを薦めたいです。
そして、こんなすごいシーンを報じないで来たマスメディアを、焦らせたいですね!

その一方で、
今回の福島原発への思いには、温度差があるということもわかりました。
野菜デモに参加した女性が「実家は島根だが、島根の人たちは無関心」と語っていて、
ハッとしました。
東北の被災地を取材されたキャスターの松元さんも「原発と共存してきた地域の人が
、原発を批判するのは難しい」というようなことを話していました。

これまでの反原発運動も、地元の人はなかなか参加しないという現実がありました。
産業は衰退し、原発によって雇用を与えられた地方の人たちにとって、
原発と共存する以外にそこで暮らす道はなかった。
たとえ個人として反対の思いがあっても、狭いムラ社会的共同体で意見を言うことが、
なかなか難しいという事情もあったと思います。
でも、こうした人たちにこそ、フクシマを自分たちの問題として受け止めて欲しい。
突然避難勧告を受けて、逃げ場所を探さなければならなくなったり、被爆の危険におび
えたり。・・同じようにならないという保障は、どこにもないのだから。
福島原発周辺の人たちは、今は「起こってしまったものはしょうがない」というしかな
いのですが、「ずっと不安だった」「反対していた」という声もあるのです。

今の「反(脱)原発のムーブメント」は、色々考えることができる東京の人たちだから
やれるんだ・・というのは、ひとつの現実だと思います。
一番の被害者が声を上げられない代わりに、都会の人間が、東電前行動やデモをやって
いる・・というのが、今の状況ですが、
本当の意味での当事者がこういう場に参加できたら、さらに事態は変わるんじゃないか

そんな日がくるまで、慣らされることなく、長く続けていく必要がある・・。
そんなことを思わずにはいられませんでした。



Created by staff01. Last modified on 2011-04-22 13:05:32 Copyright: Default

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