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原発震災から子どもたちを守れ!

4月13日、衆議院第2議員会館において「原発震災から子どもたちを守れ!−専門家・市民による独立放射能汚染調査報告と要請−」と題して、講演集会が開催され、140席の会場は立ち見が出るほどの超満席であった(主催:飯館村後方支援チーム・福島老朽原発を考える会・国際NGO FoE Japan)

福島老朽原発を考える会代表の阪上武さんからは、福島県が原発事故が全く終息していない状況の中で、4月6日からの県内の多くの小中学校の入学式の実施を強行したこと、また県が実施した県内小中学校などでの放射線測定結果が極めて危険な値を示していることが報告された。

 京都大学原子炉実験所の今中哲二さん(写真)からは、3月28日〜29日に行った飯館村での放射線測定の報告がされ、その放射能汚染状況はかなり深刻なものであることが報告された。

 また15年にわたり同村で持続可能な村づくりを支援してきた日本大学の糸永浩司さんは、飯館村がほとんど緑で覆われた地域であることから今回土壌がかなり汚染されたことをふまえ、抜本的な支援策として30km圏の線引きにこだわらないきめ細かい対応・対策と支援が必要だと強調した。

 印象に残ったのは、会場に参加されていた原発から10キロ圏内から避難してきた住民の「計画避難地域が指定されたが、危険性をもっと早く指摘していれば、30キロ圏内にとどまらないでもっと早く避難した女性や妊婦もいたのではないか」という発言に、今中さんから「本音の話ですが」と前置きして、「テレビに出ている学者は、急性と晩発性の区別もできていない。今心配しなければいけないのは、晩発性の放射能障害だ」と、政府見解と御用学者を切り捨てたことだ。

 今必要なことは、子どもたちに及ぼす放射能被害をいかに食い止めるのかだ。この1点でのネットワークを強め、福島県民を支援する取り組みを広げていきたい。(湯本雅典)


Created by staff01. Last modified on 2011-04-14 11:10:05 Copyright: Default

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