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LNJ Logo 農業無視の前原外相発言に対し抗議文を提出/安全問題研究会
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黒鉄好@安全問題研究会です。

10月19日の講演で、前原外相が「日本の国内総生産(GDP)における第1次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっているのではないか」と発言しました。

この発言は、農業関係者のひとりとして、全く許し難い暴言であり、本日、前原誠司事務所宛に、以下の通り抗議文を発送しました。

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 抗 議 文

 外務大臣 前原 誠司 殿

 貴殿は、去る10月19日の講演で、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉参加を改めて主張した際、「日本の国内総生産(GDP)における第1次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっているのではないか」と発言しました。この発言は、自然の猛威に試され、幾多の試練を受けながら、国民に食糧を供給するという大義を掲げ、その使命を果たしてきた全国各地の篤農たちを愚弄する許し難い暴言です。

 外相の発言の問題点は、「少数者は切り捨ててもいい」ということ、さらに言えば「国民の命を守る食と農」を切り捨てても大企業が儲かればそれでいいと、白昼公然と表明したことにあります。カロリーベースで40%に過ぎない日本の食料自給率は先進国最低といわれていますが、血のにじむような努力でその40%を守ってきたのは1.5%の篤農たちです。

 1990年代、牛肉・オレンジをアメリカに売り渡してまで、自民党政権は財界と自動車産業を守りましたが、その財界と自動車業界が我々に何をしたのか、今こそ歴史の教訓から学ばなければなりません。日本の労働者すべてを貧困に落とし込む非正規雇用化と大量の首切りを生み出した財界は、農業を踏みにじったことで国民を危機に陥れています。

 日本国民と労働者を貧困と不幸のどん底に陥れ、雇用も生み出そうとしない財界や自動車産業への配慮など不要です。貧しくとも米などの農産物さえあれば食べていけます。

 ニュージーランドでは、農民になることは最高の栄誉とされています。「いのちの食」を生み出す農民と自然の恵みに感謝できない社会が繁栄した実例はありません。

 江戸時代にも、士農工商と呼ばれる身分制度が敷かれていましたが、士を除いた被支配階級の中では農が最高位に置かれていました。前原大臣の認識は江戸幕府以下であり、その程度のこともわからないような人物が外部大臣という要職に就き、この国を運営しているという屈辱に私はこれ以上耐えられません。

 直ちに発言を撤回するとともに、大臣からの辞任を求めます。

2010年11月12日
安全問題研究会
aichi200410@yahoo.co.jp

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黒鉄 好 aichi200410@yahoo.co.jp

首都圏なかまユニオンサイト
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安全問題研究会サイト
http://www.geocities.jp/aichi200410/

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