現代自動車ストライキ決起大会に参加してきました(井手窪啓一) | |||||||
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井手窪啓一(なかまユニオン)
12月4日と5日、現代自動車ウルサン工場前で開催された金属労組現代自動車非正規職支会の決起大会に、パナソニック偽装請負闘争当該吉岡力さんとともに参加した。工場内部の第1工場では、11月15日以来、非正規職支会の500名の組合員が不法派遣の撤廃と正規職化を求めてストライキを打ち、籠城して生産ラインを止めている。以前にも、ストライキを排除するため管理職と民間のガードマンが組合員に暴力的に襲撃する事件が起こっている。4日の決起大会は、会社側の襲撃があるという内部からのメールを受けて緊急に開催されたものだ。 私たちが現場に到着すると、30メートルくらいはある正面玄関は会社によって貨物コンテナが2段積みされ封鎖されている。その前の歩道は組合員支援者が野営するためのテントが設置されており、決起集会は数百人が路上に座り込んで開催されていた。機動隊が待機し、「3回警告して退去しなければ排除する」と通告されるという緊迫した雰囲気だ。次々と組合員や家族が発言し、私たちも日本からの参加者と紹介されてあいさつした。「日本で派遣法撤廃のため、パナソニックと闘っている。現代自動車の暴力は追いつめられているからだ。共にがんばろう。」と吉岡さんがあいさつすると大きな拍手。私も「日本でもこの闘いは知られている。連帯の取組を広げる」と挨拶し、日本で集めた激励の寄せ書き、ノボリ、カンパを手渡した。 午後からは、決起大会のすぐ近くの会場で開催された、ヨンリ文化祭の企画「製造業大工場の社内下請撤廃闘争のフォーラム」で、詳しく状況を聞いた。今年7月に韓国大法院(最高裁)は、現代自動車の構内下請けは不法派遣だと認定し直接雇用責任を認める画期的判決を下した。この判決以降、正職員化を求める闘いが急速に広がり、ウルサン工場のの非正規職支会の組合員は1900人。産業別の労働組合である金属労組と非正規職支会と正規職支会の3者が現代自動車に団交を申し入れたが、現代自動車は交渉相手と認めないばかりか、社内請負会社を廃業し、組合員を解雇しようとし、今回の事態に至っている。 現代自動車の非正規職正規化の闘いは正規職支会がともに闘っているのが、大きな特徴だ。会社は、ストを排除するために、3000人の管理職とガードマンを動員している。ガードマンを使っているのは、管理職を十分動員できないからだそうだ。なぜなら、管理職たちの家族・子どもたちが、非正規職として働いているからだ。正規職のストと違って、非正規のストは地域からの共感も得ているとのこと。 その帰趨は、韓国国内だけでなく、日本の派遣労働撤廃の闘いにも決定的な影響を及ぼすものだ。日本からも連帯の取組を広げていきたい。まず、現代自動車各工場、営業拠点への抗議申し入れ、映像を広げること、資金カンパの要請があった。 5日の夜8時まで集会は続けられ、そのあと組合員は路上にテントを張って泊まりこんだ。 Created by staff01. Last modified on 2010-12-07 17:20:17 Copyright: Default |