報告:国際労働者シンポジウム東京集会 | |||||||
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昨年2月にフランスで結成された「反資本主義新党・NPA」の活動家を招いた集会が11月27日夜、都内で開かれた。「国際労働者シンポジウム東京集会」と名づけられたこの企画は29日夜、大阪でも開催される。呼びかけ団体は新時代社、コモンズ政策研究機構の2者。 「NPA」は、フランスの「LCR(革命的共産主義者同盟)」が母体となってつくられた。約1万人の党員を有する。旧来の改良主義的な左翼政党から独立。伝統的なトロツキズムのイデオロギーにも縛られることなく、資本主義体制の根本的変革を掲げて、広範な人々の結集をめざす。 午後6時。お茶の水・総評会館大会議室に続々と参加者が集い、レオン・クレミューさん(写真上)や、キム・インシクさんらの講演に、熱心に耳を傾けた。レオンさんは党全国政治評議会、SUD執行委員などを担う。LCRを解散しNPAを結成した経緯や、大規模なストライキとデモが続く年金改悪反対闘争について語った。 キムさん(写真下)は「ダハムケ(All Together)」運営委員、民主労働党中央委員。「韓国での進歩勢力の再編議論」と題した報告をした。 キムさんは、「急進左翼の結集体」としての組織方式は、その国によって異なり、NPAのモデルを全世界の左派に当てはめることは無理がある、と強調。現代自動車争議の経過から、北朝鮮による砲撃事件にも言及した。 講演を受けて発言した都内の自治体労働者は、福祉窓口で働いている。レオンさんらが来日した際に見たであろう成田空港の周辺では、空港反対闘争が今なお粘り強く続けられていると指摘。大きな社会運動があって初めて、大きな社会勢力が形成されるのだと感想を述べた。 連帯労組関生支部の西山直洋さんは、労組が企業の経営権に迫る闘いの意義を確認し、若い人々をいかに運動に組織していくのか、と問いかけた。 新時代社の国富健治さんは、資本主義の危機、左翼運動の衰退のなかで、NPAのような新党をこの国で作りあげるため、オープンな形で論議をする機会を、今後も作っていきたいとまとめた。 「革命」を掲げながらも、上からの指令ではなく、人々の自発性に依拠した、下からの民主的な討論によってものごとを決定する。日本新左翼固有の病でもある内ゲバ、セクト主義をきっぱりと否定する新しい政治組織は、大衆運動で過去のイデオロギー的分裂を乗り越える。21世紀の「新しい社会主義」を建設する国際的展望を鮮明にするという。 先行した経験と教訓に学ぶ議論が、日本でもようやく始まった。この日集まった170余人の参加者は、その象徴的な第一幕に立ち会った。(Y) ※会場では完成したばかりの「がつんと一句! ワーキングプア川柳」(レイバーネット日本・川柳班/編著)も販売され、注目を集めていた。 Created by staff01. Last modified on 2010-11-28 19:28:39 Copyright: Default |