4・25沖縄県民大会続報:「沖縄県民の人権を取り戻す戦いだ」 | |||||||
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*以下のレポートは4/26に寄せられましたものです。編集部のメールトラブルで入稿漏れとなり、掲載が大変遅れたことを筆者にお詫びします。(編集部) 写真↓「つくろう平和な未来。伝えよう沖縄の心」。現代版組踊「肝高の阿麻和利」を演じるうるま市の中高生ら。 現地からのレポート(続報) 我謝 香織 「えー、人がでーじ、いっぱい(おい、人が本当にたくさんいる)。これから先、ここにこんなに人がいるってないあんに?(これから先、こんなに人がいるってないんじゃないか?)」「まじでや。読谷祭りの何倍か?(本当だな。祭りのときの何倍かな)」 4月25日、読谷村での県民大会が始まる前、広場の向かいにある建物の二階から人でいっぱいの広場の写真を撮っているとこんな会話が聴こえてきた。会話の主は2人の地元の男子高校生(だと思う)。坊主頭と毎日の部活で日焼けしている野球部員といった風情だった。 開会の二時間ほど前に会場には到着した。大会の開始は午後3時だったが、プレイベントが午後1時から始まっていた。沖縄は芸能の島。ステージでは地元の歌手が民謡やオペラ、ラップなどを歌った。地元の子供たちも空手の演武を披露した。トリを飾ったのは海上の埋め立て案が浮上しているうるま市の中高生らの現代版組踊「肝高の阿麻割和利」。地元勝連の英雄・阿麻和利が主人公の物語だ。最後に全員で「未来のために僕たちも頑張る。つくろう平和な未来、伝えよう沖縄の心」と声を合わせてメッセージを発信した。 「沖縄の基地は県民が望んだのではない。では誰が望んだものか。国民全体で安全保障の痛みを共有しないで日本国民一人一人は自立できるのか」 「復帰後に限っても米軍基地に起因する事件・事故は約6000件。2、3日に一度は沖縄のどこかで県民が巻き込まれている。憲法下での人権が保障されていない」 「小学校へのジェット機の墜落事故、原子力潜水艦の寄港など市民は危険と隣り合わせだ。新たな基地は容認できない」 「普天間基地の危険除去は絶対に必要だが、県内移設の条件付きでは永遠に解決できない。駐留していた国の8割で政権交代のあと、米軍は撤退している。米国もそれは分かっているはずだ」 「辺野古のおじい、おばあたちが14年間、頑張ってこのうねりをつくりだした。日本の民主主義を取り戻し、沖縄県民の人権を取り戻す戦いだ」 「埋め立てで補償をもらってもそれは一時のもの。海は枯れることのない湧水だ。豊かな海を残せば頑張った分、もうけさせてくれる。金をもらって埋め立てさせますか?!」 壇上で代表者らが決意表明をすると会場からは「やさ!(そうだ!)」との声や拍手が沸き起こる。代表者と会場に集まった参加者らが同じくするのは「子や孫、未来のために米軍基地の被害と負担を残さない」という気持ちだった。 「大会が終わったころにやっと会場に着いた」「バスに4時間、乗っていました」。大会翌日の今日(4月26日)、お昼を食べながら同僚らは話した。会場周辺は大会終了後も会場へ向かう人たちで大渋滞が起こっていた。「未来のために」と沖縄県民が一丸となり、普天間基地の県内移設にNO!を突き付けた大会。今後、どのような対応をするのか、日本政府、日本の民主主義が問われることになる。 ↓大会一時間前。参加者がぞくぞくと。 ↓日差しを避けて日陰で待機。 Created by staff01. Last modified on 2010-05-04 10:51:43 Copyright: Default |