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LNJ Logo 中学生の女の子が標的!「デモ」を装ったリンチ(志葉玲)
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京都の菊池です。
転載します。 
中学生の女の子が標的!「デモ」を装ったリンチ (04/15)
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=1176

※志葉さんは次のメルマガを発信されているそうです。

ジャーナリスト志葉玲のたたかう!メルマガ
ちょいカゲキに斬る社会問題・国際情勢
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/78/P0007817.html



転載可
=============
中学生の女の子が標的!「デモ」を装ったリンチ


 4月11日に埼玉県蕨市で行われた、「犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さない国民大行進 in 蕨
」という「デモ」を、当日現場を取材したジャーナリストの志葉玲さんからのコメントを紹介いたし
ます。

以下、志葉さんのコメント
---------------------------------------------
 「犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さない国民大行進in 蕨」、取材に行きましたが、結論から
言うと、これは、一種のヘイトクライムというべきで、よくこんなものを蕨警察署および埼玉県公安
委員会は許可したな、と思いました。

 この「デモ」に参加した100人余りは、法務大臣によってその在留が認められたフィリピン人少
女(本人のプライバシーに配慮して、以下Aさんとします)が通う中学校のすぐ近くに来て「ここがA
子の通う中学校です〜」「犯罪外国人を許すな〜」と大音響で、気勢を上げていました。当日は土曜
日とは言え、部活動で学校に子ども達が来ており、突然の喧騒にドン引き。こうした様子を観て、私
としては、これは「デモ」というより、集団での脅迫行為に近いと感じました。

 憲法では、表現の自由、集会の自由は保障されており、私達は、基本的には、どんな主張であれ、
できることにはなっています。しかし、公人でもない個人、しかも未成年をターゲットにして、その
生活圏で脅威を感じさせるような騒ぎを起こすというのは、いかがなものでしょうか。まだ中学生の
子どもが、自分をターゲットに学校の前であんなことをされたら、いじめられたり、或いは学校に来
れなくなったりするかもしれないし、最悪の場合、自殺する恐れもないとは言えません。これは明ら
かに「表現の自由」の範疇を超えているのでは、と私は思います。
 
 仮にAさんとそのご両親への森法務大臣の対応に意見するにしても、それは法務省の前で行うべき
かと思います。先の「デモ」は、怖い大人がよってたかって、一人の少女をつるし上げして悦に入っ
ているようにしか見えず、「いい大人が本当にカッコ悪い」「キモイ」と非常に嫌悪感を催すもので
した。私の見解は彼らとは異なりますが、ジャーナリズムに関わる者の端くれとして言えば、どうせ
、入管行政のあり方を問うにしても、もっとやり方というものがあるだろう、と思います。
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  また、そもそも、なぜ外国人労働者が「不法滞在」(例の「デモ」主催者らに言わせれば、「犯
罪外国人」)になってしまうかについては、以下、「生きることは犯罪じゃない」inわらび行動 の
フライヤーの文面が参考になるかと。

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「生きることは犯罪じゃない」inわらび行動
外国人排除デモに反対する会

■わたしたちは「不法滞在者を日本から叩き出そう」という今日の蕨でのデモに反対しています。

 4月11日土曜日、ここ蕨市でわたしたちと共に暮らす外国人を追い出そうという暴力的なデモが
行われます。この「追い出しデモ」の主催者たちは、この地域に住む外国人を「犯罪者」扱いして彼
ら彼女らの生活を脅かそうとしています。
 特に最近メディアで報道されてきた日本での滞在地位を求めるフィリピン人カルデロン親子を標的
に、「不法入国・不法残留外国人」を追い出せというキャンペーンを行い、一家を個人攻撃していま
す。信じられないことに「追い出しデモ」は、カルデロン一家の子どもが通っていた小学校、そして
現在通っている中学校の前をわざわざ行進ルートに入れているのです。

■地域に根ざして暮らしていることが「犯罪」なのでしょうか?

 「追い出せデモ」の主催者は、警察統計を根拠に外国人による犯罪の増加を強調していますが、外
国人による刑法犯検挙者は総検挙者数の2%前後で、過去15年ほど、ほとんど変化はありません。「
犯罪増加」とされる中身は、出入国管理法(入管法)の違反が大半を占め、凶悪犯とされる犯罪(殺
人、強盗、放火、強かん)は、日本人でも来日外国人でも、一般刑法犯の1%を占めるにすぎません
。
 外国人だから多いという統計上の証拠はありません。
不法入国・不法残留はたしかに入管法に違反しますが、そもそもなぜ日本に来ること、日本に滞在す
ることが「犯罪」となってしまうのでしょうか。「不法滞在者」の多くは、すでに10年以上日本に暮
らし、日本社会におけるいわゆる3K(きつい、汚い、危険)労働に従事し、労働と納税によって日
本社会を支えてきました。政府はこうした労働者を必要としながら、日本がいざ不景気になると簡単
に国外に追い出すことができるように、使い捨てができるように、正規の滞在地位を与えず非正規に
滞在せざるをえない状況を作り出してきたのです。

■使い捨て・追い出しの社会ではなく、共に生きることのできる社会を!

 法的な滞在地位を持たずに日本に暮らしていることをもってして「犯罪者」扱いすることは、わた
したちの生きている社会の現実とかけ離れています。入管法に違反していたとしても、外国人たちも
この地域で暮らし、働き、さまざまなつながりを築いているという状況がすでにあるのです。
 この現実−わたしたちの社会がすでに、まだわずかではあれ、多様な文化や価値観に開かれている
こと−を否定して、ひとびとのつながりを切り裂いてしまうのが今日の「追い出せデモ」にほかなり
ません。国籍によって差別を生み出すのではなく、様々なひとびとと共に助け合って生きていく社会
こそが、わたしたちの未来をつくっていきます。卑劣な「追い出しデモ」を許さない!一緒に怒りの
声を上げましょう。
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市民社会フォーラムの
ブログhttp://civilesociety.jugem.jp/
には、
この事について、
ほかに下記の文が掲載されています。

「生きることは犯罪じゃない」inわらび行動 4月11日(土)13時〜 (04/10)
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=1131

右翼団体による外国人差別をあなたは許しますか?【緊急配信】 (04/11)
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=1152

「右翼団体による外国人差別をあなたは許しますか?」の続編 (04/14)
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=1170

「在特会」ら、ノリコさんが通う中学前でデモ行進 「カルデロン一家を日本から追放しろ!」 
(04/15)
※日刊ベリタ記事紹介
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=1179

「外国人追い出しデモ反対行動」救援会声明 (04/15)
http://civilesociety.jugem.jp/?eid=1180



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