写真速報 : 「現代版赤紙」裁判員制度実施を阻止しよう!集会とデモ | |||||||
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国民を強制的に重大事件の裁判に動員することで、「現代版赤紙」と批判されている「裁判員制度」。施行が1ヶ月後に迫った21日、東京・日比谷野外音楽堂で、制度の実施を阻止しようと集会が開かれ、1000人をこえる人々が怒りの声をあげた。 午後6時過ぎ。冷たい雨にもめげず、次々と参加者が集まってくる。6時30分、「大運動」呼びかけ人の発言で開会した。 交通ジャーナリストの今井亮一さん(写真)は、「裁判員制度は廃止するしかない。本日の集会とデモこそ、本当の市民参加である」ときっぱり。 家族問題評論家の池内ひろ美さんは、「普段は法律相談をしているが、近年、家族が壊れやすくなっていることを実感する。裁判員制度は、そんなときに夫婦間に、家族のあいだに秘密を持たせてしまう。それは絶対によくない。私の二十歳の娘に、強姦殺人事件の裁判員をやれ、と言えますか」と語った。 足立昌勝さん(関東学院大学教授)は、「この制度は、『国民が司法に参加した』というアリバイ的な理由づけのためにあるだけだ」と指摘し、「そこで見張っている警察官、ただちに立ち去れ!」 と、会場入口で監視を続けている多数の私服警官を弾劾した。 漫画家の蛭子能収さん(写真)も、一貫して制度に反対している。 この日も駆けつけて、いつものように明るく意思表示した。 候補者通知を受け取ったという男性が登壇。「私は封を切らずに、最高裁に送り返した。そして実名で記者会見し、反対の意思を全国に伝えた。『人を裁かない』という私の思想信条の自由を否定する制度は、憲法違反だ。人権無視だ。全国のみなさん、いやなものはいやだと、はっきり声をあげましょう」と檄を飛ばした。 主催者を代表して、高山俊吉弁護士が発言。「当局は高い税金を浪費して宣伝したが、多くの人が通知を返送している。このとんでもない制度の幕引きにも、エネルギーが要る。この雨のなか集まった仲間が、われわれが、まず力を出そう。この国を戦争に導いていく動きに、からだを張って闘っていこう。もうひと踏ん張りしよう」とアピールした。 この後、全国で闘っている人々がステージにあがり発言した。集会宣言を採択して、デモに出発。参加者は、ますます雨脚が強まる銀座周辺を、「人を裁かせるな! 国民の8割が反対だ!裁判員制度はいらないぞ!」と力強いシュプレヒコールで訴えた。(文と写真・Y) Created by staff01. Last modified on 2009-04-22 08:21:49 Copyright: Default |