賃下げとたたかう!〜フランストヨタ「ストライキ通信」 | |||||||
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みなさまへ、 日頃のフィリピントヨタ労組へのご支援に大変感謝いたします。 さて、17日付け共同通信の報道にありますようにトヨタ自動車の欧州生産拠点である フランストヨタ(年産27万台、従業員約2700名)で不況を口実にした賃下げに対 し、ストライキが始まっています。フィリピントヨタ労組を支援する会の会員Paul JOBIN さんから現地で発行されているストライキ通信が送られて来ましたのでご報告します。ま た、ストライキ中のフランストヨタ労働者への連帯メッセージがありましたらぜひお寄せ ください。よろしくお願いいたします。 フィリピントヨタ労組を支援する会 protest-toyota@list.jca.apc.org @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ @ 『ストライキ通信 第1号』 ストライキ中のトヨタの労働者たちから皆さんに訴える!2009/4/7 火曜日 昨日の朝、5:30から青色組はストライキを始めた。60人でストを始めた私たちは 参加者を増やすために様々な仕事場を訪れた。いつの間にか、100人になった。小さな グルプになって、私たちはどんな行動と要求をすれば良いのかを話し合った。 黄色組は昨日14:00からすでにストを始めていた。青色組は私たちを待っていた。 私たちは230人になって会議を始めた。同時に私たちは数十人の仲間を説得して、スト に参加するように説得して勝ち取った。 皆で同じ要求を出した。賃金を削ることに反対!ステーキを買う時、割引が無いように ! 月曜日、一日中がんばったが、社長は私たちと話し合うことを拒否した。私たちが騒い だのに。 夜22:00緑色組は圧力にも負けずに私たちを支援しに来た。150人の内に97人 の緑色組の仲間は怒りをもって工場の中をデモ行進をした。このチラシを作成する時、雰 囲気はとても良くて、参加者たちは増えて来ている。 要求項目。 ◆ストライキ参加者の過半数が一時的な休業分の100%の賃金を要求する。 以下のことについて話し合った。 ◆Faurecia Somain社の労働者がストをした結果、昨日、日給+1000?をもらった。 ◆労働者たちに対しての思いやり不足、圧迫と強制等について話し合った。 ◆ストの日数に応じる賃金をトヨタから払ってもらうことについて。 ◆トヨタフランスのDidier LEROY(ディディエ・ルロワ)社長が先週の木曜日に、「彼ら に賃金の100%を支払うよりも、私が死ぬ方がましだ!」と言ったことについて。この 言葉から彼を裁くべきである...」。 火曜日の今日。 ストは続く。参加者たちは増えて意見を出している。ストをしない方が良いという人た ちは一時的な休業分の賃金をもらっている。ストをすることは法律で認められている一つ の権利である。 あるリーダーが言うように職場放棄ではない。私たちがストライキをするのは、自分た ちを人間扱いされるためである。ストライキは労働者の力、社長たちにとっては弱点であ る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ストライキ通信 第2号』 ストライキ中のトヨタの労働者たちから皆さんに訴える!2009/4/7 夜23:00 火曜日。昨日は、311人がストに参加した。今日の参加者は384人になった。青色 組は経営者の事務所を侵入した。ルロワ社長に会った。彼は「一時的な休業分の賃金の1 00%を支払えない」と言った。私達は「それは信じられない!」と言って、数年前から トヨタがどれほどの膨大な利益をもたらして来たかを思い出させた。 黄色組の180人たちも経営者の事務所へ。ルロワ社長はその時、現場を回っていた。 その時、彼は先週の木曜日、「彼らに賃金の100%を支払うよりも、私が死ぬ方がまし だ!」という誤まった言葉を発した。当たり前のことであるが、その誤りを認めることは あまり彼の負担にならない。私たちが要求をするのは「一時的な休業分の賃金の100% を支払う」ことである。 緑色組は黄色組の仲間に支えられて170人の仲間を集めた。多くの新聞記者(France 3 Nord Pas de Calais)が来て実態を知らせた。12:00と19:00のTVなどで私たちのスト ライキを知らせた。県のFO(フランス労働総同盟「労働者の力」)とCGT(フランス 労働総同盟)の労働組合代表が応援に来た。私たちの行動をチラシによって他の自動車会 社にも配布した。水曜日にもストを続けることを投票で決めた。 要求項目。過半数の賛成でストライキをする労働者たちは以下の要求をする。 ◆一時的な休業分の賃金の100%を支払うこと。 ◆ストの日数の賃金を支払うこと。会社が私たちの賃金を減らそうとしているので、私た ちはストをせざるを得なくなったのだから。 生産ラインにて。 月曜日、会社は熱を払った(生産速度を落とした?)。調子は順調だった。しかし、火 曜日は、生産の速度を速めるようにした。技師達、プレス労働者、溶接労働者たちは組み 立てラインで働くようにされた。注文が多くなっていると会社幹部は言う。危機が終わっ たのでストライキをする必要が無くなったように言う。でも、残ながら、危機がひどく なっているし、会社はこれからも、一時的な休業をせざるをえなくなる。 水曜日になって。ストライキにまだ参加していない労働者たちにお願いする。皆のため に闘ってストライキをしている労働者を支援するために、残業を拒否するように協力をお 願いする。そして、私たちを理解してくれる仲間たちに協力を願う。毎日、最低数時間、 ストに参加することを。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ストライキ通信 第3号』 ストライキ中のトヨタの労働者たちから皆さんに訴える!2009/4/8 水曜日 夜23:00 月曜日には、ストに参加する人は311であった。 火曜日には、ストに参加する人は384になった。 水曜日には、ストに参加する人は452になった。 ストの力は益々強くなっていく。ストは組織化していく。各チームはストの参加者を代 表するために6人を選んだ。選ばれた代表たちはほとんど労働組合に参加していない。 会社の非常委員会 この会社の非常委員会は午後15時に開かれた。その時、FOとCGTの代表たちはス ト委員会と話し合うようにお願いした。社長はそれを引き受けたが、1時間に渡っての会 議で何の結果もなかった。しかし、大事なのは、ストに参加する労働者が増えていること である。前日の ルロワ社長の陳謝と合わせて、ストライキによる非常に素晴らしい成果 である。 その話し合いの中で、会社側は生産の新しい計画を発表した。2009年度中に生産高は 163,000台から181,000台になる計画だそうである。土曜日と日曜日も働くことになるとの ことであった。 会社は車を増産する必要があるらしい。注文があるから。…だからこそ、4月の末に賃 金を減らす必要はないし、一時的な休業の時があっても100%の正当な賃金を出すべき である。だからこそ、皆さんはストライキに参加すべきではないか。1日でも、半日で も、8時間だけでも。 要求項目:ストに参加する労働者たちの過半数以上は以下のことを要求する。 ◆皆に一時的な休業の時、100%の正当な賃金を出すこと。 ◆ストの日数の賃金を支払うこと。会社が私たちの賃金を減らそうとしているので、私た ちはストライキをせざるをえなくなったのだから。 生産ラインにて。 多くの人はストすることは正しいと考えている。部長たちの考えでは、ストする人たち は怠け者だと思っているが、私たちの考えでは、勇気のある人だと思っている。水曜日の ように、多くの労働者たちが最低6時間もストをすることになった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ストライキ通信 第4号』 ストライキ中のトヨタの労働者たちから皆さんに訴える!2009/4/9 木曜日 23:00 木曜日。三つの組のストに参加する人数は増えてきた。 月曜日は311人、火曜日は384人、水曜日は452人になった。木曜日は前日と同じ 人数ぐらい。つまり、ストを初めてから、600くらいの人がなんらかの時間でストに参 加したことになる。トヨタにおけるストライキとして≪歴史的な出来事になる!≫・・・ 三つの組のスト参加者はもっと速いスピートでストを強めることを決める。 金曜日の朝、九時に、青色組と黄色組のスト参加者は集まる。そして、緑色組の仲間は1 4:00に先の二組に加わることにする。大勢になればなるほど、強くなれる!! 今こそ、大勢でストに参加する時である。一日、半日、8時間でも良い。 要求項目:過半数でストライキをする労働者たちは以下の要求をする。 ◆一時的な休業分の賃金の100%を支払うこと。 ◆ストの日数の賃金を支払うこと。 会社が私達の賃金を減らそうとしているので、私達はストをせざるおえなくなったのだか ら。 トヨタは2007年に8千万ユーロ(約122億3000万円)、2008年に8千2百万 ユーロの 純利益を収めたので、私たちは賃金を削ることを許せない。まだストに参加しない多くの 仲間は私たちの要求が正しいと思いながら、不十分であると考えている。数年前から会社 の造られた利益は労働者の苦労によってできたわけである。 それで、トヨタは今支払うべきである。金融危機は私たちの賃金を削るための理屈にす ぎない。その理屈、理論は労働者たちを納得させない。今日こそ、私たちの叫ぶ声を聞か せるチャンスである! 生産のラインにて、あるラインで、部長たちは言う。 「ストに参加しないなら、休憩の時、美味しいものを食べさせ、飲ませてあげる」と。 ストする人は無断で職場を放棄することになると、ある部長は言う。それはまちがって いる。ストライキをすることは労働者の権利である。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ストライキ通信 第5号』 ストライキ中のトヨタの労働者たちから皆さんに訴える!2009/4/10 金曜日 20:00 金曜日。ストの参加者たちは力を強めるために、三つの部を集めようとした。駐車場に は、14時に400人のスト参加者たちと青色組の100人位が集まって私たちを支え、 私たちの言葉を聞こうとした。 会社側はその日15時に私たちの代表者と二回目の話し合いに応じた。これこそ、スト ライキ参加者たちの圧力の結果だと思う。一時間半の話し合いのなかで、会社は言った。 「賃金を減らすべきであるが、それをすこしずつ行う。そして、英国に車一台を売る時、 2000ユーロを損する」。いつ頃から、社長たちは損しながら、車を売るのであろうか ? 私たちはそれに大反対する。私たちは一時的な休業分の賃金の100%を支払うことと ストの日数の賃金を支払うことを要求し続ける。賃金を少しずつ減らすことは、金融危機 による損害に補填をする意味であるからだ ! 損をしながらも車を売る頑固な会社にたいして、スト参加者たちは、一時的な休業分の 賃金の100%を支払うこととストの日数の賃金を支払う時までストライキを続けること を決めた。スト参加者たちは賃金の引き上げ、ボーナスの要求も含めた。トヨタはそれを 支払うお金がある ! 皆さんの大多数が自分たちのストライキであると理解するから、私たちのストを支援し てくれている。今日から、ともに起ち上がって力強く戦うべきでだ!月曜日の夜、すべて の職場を訪れ、私たちのストを支援してくれるように協力を願います。よろしく。 4月15日(水曜日):私達の所へ応援に来てください。 11:45から13:15まで(黄色組) 14:15から16:15まで(青色組) そして水曜日の真夜中に(緑色組) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ストライキ通信 第7号』 (注)第6号欠落 スト中のトヨタの労働者たちから皆さんに訴える!2009/4/15 水曜日 16時 水曜日の1日 経営陣はストライキ参加者に工場への禁止し、門には鎖がかけられた。これは、皆さん がわれわれのもとに再結集して数が多くなるのを経営陣が怖れているためです。しかしな がら、こんなことをしても、食事休憩時に労働者がわれわれのところに再結集してくるこ とまでは妨げることが出来ない。 ストライキのおかげで、皆さんは休憩が増え、残業はなくなり、コーヒーブレイクが出 来、ボスによる配慮が少しばかり増えたでしょう・・・常時こうならなくてはいけないで しょう。 そしてまた、ボスがストライキ参加者を侮辱し経営陣のあらゆる嘘を語って聞かせるた めのコミュニケーションの時間も出来ました。そしてこの嘘話の中には、ストライキ参加 者の人数についての嘘もあります!昨日、われわれはストライキ参加者が400人になり ました!・・・そしてこれは経営陣の内部数字なのです!われわれだって情報の探し方ぐ らい心得ていますからね・・・。 そして、生産が著しく混乱しているのは、われわれのストライキ参加者が少なくとも達 したからなのです。 自動車を失うことの方を選ぶ経営陣の頑迷さを前にして、ストライキ参加者たちは、多 数をもって、一部休業手当の100%獲得とストライキ日の給料支給獲得までストライキ を更新することを票決しました。 水曜日、われわれは工場内ではなばなしい活動を展開出来なかったので、パレットとタ イヤに大きな火を点けた。それでジャーナリストたちがわれわれとの面識を得るために やって来ました。ルノー・ドゥーエの労働者たちが彼らの支持を引っさげてやって来て、 ストライキ参加者に100ユーロのカンパを差し出した。欧州の代表1名がやって来て、 ストライキ参加者とわれわれの要求に対する支持をもたらした。 木曜日について ストライキへのアピールは既に多くの自動車工場に放たれていて、検討されてた・・。 トヨタは今や、空っぽの椀について説明したがっている、そしてまた危機の支払を臨んで いないすべての労働者の結集地点になろうとしている。他工場の数百人の労働者が待って きた。集合は木曜日の13時と予告されており、ミーティング、スピーチ、そして大バー ベキューが行われる。 というわけで、連帯者の皆さん、 われわれは、皆さんに、4月16日木曜日、われわれのところに再結集するよう呼びかけ ます。13時から、来訪者用駐車場においてです。 +++++++++++++++++++++++++++++++ ストライキ委員会に対する、 TMMF(トヨタフランス)副社長 野中氏のメッセージ 2009/4/14 火曜日 副社長として、私は諸君に申し上げたいいくつかの重要な事柄がある。諸君のご承知の とおり、私は日本のトヨタから派遣されてきており、したがって私の見解はグループの経 営陣の見解を反映するものである。 先週金曜日、私は、トヨタグループが現在どのような困難な状況に置かれているか、そ してまたこのような条件下にあってもなお我々は雇用を維持するためにあらゆることをす るであろうということを、諸君に簡潔に説明した。すると諸君の中の1人が次のようなコ メントを述べた。「能書きを言って我々を眠らせるのを止めたまえ!」と。だからそこが 諸君の考えどころなのであり、今日私は、諸君を眠らせない説明を諸君に話して聞かせる ことにする。私がこれから諸君に言うことは、おそらく皆さん全員にとって嬉しい話とい うわけにはいかないであろうが、どうか仕舞までご静聴願いたい。 この危機期間のマイナスの影響を最小限に押える目的で、我々は、先週水曜日以降以下の 提案を行ってきた。 1.今から夏までの間、一部操業停止手当の継続打ち切りによる生産数量の増大 2.一部操業停止手当の影響(訳注:ゼロにすることを指すのか?)1ヶ月当たり2日ま でに拡大すること。 3.諸君は第4週の休暇を、労働者の選択により、休暇としてでも、または一部操業停止 に伴う給料の減少を補填するためにでも、利用してよいようにする。 この措置は、諸君の労働によって諸君の給料を100%回収することを諸君に可能にす るものである。不幸なことに、諸君はこの措置を受入れず、今週ストを続行することを決 定した。これは実に遺憾なことである。 私は今一度繰り返す。我々は一部操業停止手当を100%支払うことはしないであろ う。我々はスト日の補償はしないであろう。なぜか?それは、諸君がストを行っている 間、多くのチームメンバーが生産を継続しているからである。もしも我々に諸君に補償す るカネがあったとしたら、私は働き続け自分の持ち場に留まっている90%のチームメン バーにそれを与える方を選ぶであろう。私は、諸君が代表する10%よりも、むしろこれ ら90%のチームメンバーを優遇する方を選ぶ。 「労働なくして給料なし」、これはトヨタグループにとっての原則である。私にはこれ が企業にとって当たり前のことのように見える。もしもこのことが諸君の気に入らないの であれば、諸君は、働かなくても給料を支払うことを受入れてくれそうな企業に行って働 く自由がある。 組合代表者たちにとっては結構なことである。見受けられるところでは、貴君らは諸君 がストに入っている時に組合から給料が支払われる。ぺカール(エリック)氏よ、貴君は さぞ大変満足なのではないのかね。貴君は1週間にわたってストを引っ張らせることに成 功して、テレビや新聞に引っ張り凧になっているからね。 カンビエ氏にとっては、それほど旨味はない。目に見えて明らかなように、貴君の全国 指導部は貴君の行動には不同意である。FOにおける貴君の将来は本当に保証されている のかね? 最終的にはこのストで儲かるのはCGTだけなのである。 私は、今ここに、組合員によってこのストに引っ張り込まれてきている非組合員である チームメンバー全員に向かって申し上げる。 私は、今から諸君の仕事を取り戻すよう諸君に提案する。諸君の持ち場が諸君を待って おり、諸君の同僚が諸君を待っているのである。私は、諸君が諸君のラインへの復帰の際 に快く歓迎されるようにすることを、個人的に約束する。 私は、諸君の中の一定の数の者たちが、敬意を払ってもらえていないとか諸君の管理職 との間に問題があるといったような類の、個人的な問題のためにここにやってきているこ とを承知している。私は、こうした諸テーマに関して諸君を理解してきたし、希望する者 たちに対しては、個人的回答をもたらすことを目指して、諸君と共同作業をして、諸君を 受入れていく用意がある。 反対に私は、スト不参加者を侮辱してきた者たちや、霧笛や太鼓の騒音を浴びせてスト 不参加者の仕事を混乱させてきた者たちのことは、気にかけないであろう。この者たちに 関しては、私は、よく歓迎されるような者になってもらいたいと彼らに頼むことが出来な い。 またもやこのストに身を置いている者たちは、諸君が望むなら諸君の現在の持ち場に 戻ってきなさい。諸君は既に1週間分の給料を失っているのであり、もうそれで沢山なの ではないか。2日間のストでもって、諸君は一部操業停止手当の1週間相当を失っている のである。 私が既に諸君に言ったように、「労働なくして給料なし」なのである。我々の企業TMMF は、スト参加者たちには支払わないであろう。この提案がけしからんと言う者たちは、ぺ カール氏やカンビエ氏のところに苦情を言いに行けばよい。 現在の仕事を取り戻す者たちおよび給料の喪失分が問題を提起する者たちは、諸君のグ ループリーダーを介して我々に知らせてきなさい。我々は、諸君がこうした困難を乗り越 えるのを援助するための解決策を、諸君に提案するのを検討することが出来る。 今なおこれらの提案を受入れず、依然として私に賛同しない者たちよ、諸君はストを続 行するがよかろう。当分の間我々は人件費を浮かす幸運に恵まれる。我々は彼らの給料を 我々が雇いトヨタのために働く者たちに振り向けることにするであろう。我々はストを行 う者たちには支払わないであろう。 私は最後にもう1つ諸君に言いたいことがある。それは叫び声を発し、他人を侮辱し、 霧笛や太鼓を鳴らし、発炎筒を発車したりしている者たちのとっている態度に関してであ る。我々は、諸君のこうした行動に対して何度も防御して来たが、今後はもはやこれ以上 このような行動を容認しないであろうということを、諸君に通告する。経営権を侵害し 我々の労働者を混乱させる類の態度は、絶対に受け入れられるものではない。 私は諸君にいま一度繰り返す。諸君の中でこのストに身を置いている者たちよ、明日か ら職場に合流しなさい、働いている90%の諸君の同僚に合流しなさい。経済的な困難を 抱えている者たちに対しては、我々は解決策を見出すであろう。 私は諸君に対し繰り返し述べるが、個人的な問題を抱えている者たちに対して、私が諸 君と共にそのような問題に対処し、個々人ごとの対応策を諸君にもたらす用意がある。 ストを続けたいと思う者たちよ、諸君は支払われないであろう。しかも、スト不参加者 を侮辱することを再度始める者たちに対して、我々はいつまでも我慢しないであろう。 我々は、非難に値する行為を確認する複数の警備員を持っており、そのような行為の実行 者は結果について責任を負わなければならないことになるであろう。 私が今日ここで述べたことはニュースフラッシュになるであろう。私は、諸君がこのス トを止め、明日から我々が全員一丸となって自動車製造を再開することを、強く念願す る。 TMMFは、欧州大陸における唯一のトヨタ車生産組織である。我々の敷地は、年間27万 台を生産する規模を持っている。グループの経営陣は、我々に大きな希望を託している。 その希望を砕くな!必要とされる台数と必要とされる品質とを生産することによって、グ ループは将来我々に第2のモデルの製造を委託、TMMFの収入は増大するであろうから、そ の利益が諸君の生活レベルの上で認識されるものにとなるであろう。 諸君はストを続けても何も得られるものはない、ただ諸君が我々の信頼を失うだけであ る。 明日から、共にゼロから再出発しよう。 −以下NNA報道− トヨタ、バランシエンヌ工場の操短を撤回[車両]2009/4/8 水曜日 http://news.nna.jp/free_eu/news/20090408frf001A.html トヨタ自動車は、北部ノール県バランシエンヌ工場で今月の操業を数日間停止するとして いた当初の計画を撤回した。トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランス (TMMF)の広報担当者がNNAに対し、明らかにした。 同広報担当者は、同社が生産を休止するとの一部報道について、「需要の減退により、金 曜日の操業停止を予定していた」とした上で、政府が2月に発表した自動車産業支援策の 影響などから、「4月はフル稼働することを決定した」と述べた。 仏自動車工業会(CCFA)が1日発表した3月の新車登録台数は前年同月から8.1%増加し、 13.1%減だった2月からプラスに転じている。 Created by staff01. Last modified on 2009-04-18 15:20:23 Copyright: Default |