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LNJ Logo 読売新聞がフリージャーナリストへの言論弾圧!「著作権」をめぐって裁判
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News Item 0203
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 フリージャーナリストで出版ネッツ組合員でもある黒藪哲哉さんは新聞の「押し紙問題」について取材し、著書やウェブサイトで告発している。

 新聞販売店の問題で読売新聞社西部本社の江崎法務室長の文書を掲載したところ、ウェブに載せた文書が著作権違反として訴えられた。

 文書自体は事務的回答だったのだが、その実物が掲載されることを嫌悪した江崎氏側はネットからの文書削除を要求する催告書を送り、それも掲載されると仮処分を申請し、著作権違反であると訴えてきた。さらに別の記事についても名誉毀損にあたると裁判を起こしている。これらはジャーナリストの言論封殺を狙ったものである。

 今回、裁判所でおこなわれた本人尋問は著作権に関わるもので、催告書が著作物にあたるのかがどうかが争点となっている。

   1月28日東京地裁627号法廷で13時半より最初に読売新聞西部本社の江崎徹志法務室長から本人尋問がはじまった。

 江崎氏は著作権にかかわる部署にありながらも、著作物については「自分が書いたから、著作物だと思う」とおそまつな認識を示した。また回答書じたいが担当弁護士によって修正がくわえられているのだが、その箇所も判然としていないというものだ。

 黒藪さんは、
 「97年から新聞の押し紙問題を取材してきたが、社会の木鐸といわれる新聞社が部数を偽装する「押し紙」を続けていいのか。福岡での読売新聞と販売店の紛争を知り、新聞社の優越的地位の乱用で販売店が悲鳴を上げている実態を報道してきた。その関係で販売店が裁判で勝訴して関係が改善されると思い、喜ばしい気持ちで回答書を掲載した。著作権については抵触しないと判断した」

 「内部文書が許可なく掲載できない判例ができると、調査報道が難しくなる。それはメディア関係の仕事にたずさわる人々全員に影響がおおきい。言論人であれば、裁判よりも言論で対抗してほしい。読売はただちに新聞の偽装部数を改善すべきである」と正々堂々と主張した。  

 次回は2月12日(木)東京地裁627号で15時より開かれる。支援・注目をお願いしたい。(安齋徹雄)

新聞販売黒書 http://www.geocities.jp/shinbunhanbai/
出版労連 http://www.syuppan.net/  

*写真:ウェブサイト「新聞販売黒書」と黒藪さん  


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