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LNJ Logo 出版社の「ヒッチハイク詐欺」が裁判に
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正木俊行です。

1.はじめに

 暮れのレイバーフェスタで「ヒッチハイク詐欺」という3分ビデオをお見せしました。賃金不払いに対して「支払督促」の手続きで支払を求めるというものでした。
 その中でも言いましたように、債務者(不払いをしている当事者)が異議申し立てをすれば自動的に裁判に移行することになり、今回残念ながら(予想されたことではありますが)裁判が始まることになりました。

*「ヒッチハイク詐欺」の3分ビデオ(ユニオンチューブ)

2.事件のあらまし

 3分ビデオをご覧になっていない方のために、またビデオでも描いていない内容について若干説明をしておきます。数年前から、出版社である株式会社Lからの請け負い仕事をやっていました。
 ビデオでは笑いを取るために、美人編集長からの依頼に安易に仕事を請け負ったとしていますが(まぁその面は否定しきれないものの)、実際にはその編集長とは(株)Lの仕事以前に10年近い仕事上のつきあいがあって、いわば「お友だち価格」で何でも依頼を引き受けて来たという関係でした。
 しかし(株)Lの仕事としての依頼に関しては、いざ支払の段になってこの編集長H嬢は「私は知らない。社長に聞いて」と逃げるわけです。
 結果的に(株)Lの社長Kが昨年の時点で「9月末までには未払分は完済する」と約束するわけですが、その約束は守られませんでした。
 そのため、法的措置もあり得るとして内容証明郵便を送り、その後ビデオに描いた支払督促の手続きをするということになります。

3.現状と今後

 1月4日、東京簡易裁判所から電話で、債務者が異議申し立てをしたので裁判に移行するとの通知がありました。異議申し立ての内容は「後日」となっており現時点ではわかりません。
 (株)Lは弁護士に任せているはずです。私の方は弁護士を雇うほどの費用もないので、一人で立ち向かうしかありません。こういった件に詳しい方がおられましたら、ぜひ裁判の進め方等についてご教示ください。

4.おわりに

 著者や外注先にきちんとした原稿料や賃金を支払わないという(株)Lのやり方は今回に限ったことではなく、これまでもいくつものクレームが来ています(一時期(株)Lに常駐して仕事をしていたことがあって、何人もの著者からのクレームを目にしています)。
 著者に対しては原稿料の代わりに勝手に現物を送りつけたり、支払の督促に対して「いずれ払う」と言ったまま何年も放置するのはK社長の常套手段のようです。もちろんそのために、一切文書による契約は行いません。
 これで、「我が社は銀行に金を借りず、無借金経営を行っている」と自慢しているのですから噴飯ものです。

 私との関係で言えば、単に請け負い代金の問題だけでなく、会社の方針をめぐる感情的対立もあります。教育関係の出版をメインとする雑誌・書籍を出していながら、この社長のKも編集長のHも、テニヲハのまともな文章すら書くことができないというお粗末さを、たびたび私が批判して来たという経緯があり、そのために関係がこじれて来たというのも事実です。
 書けないだけでなく、編集者として必須の、批判的な読解もできず、(株)Lが出版する雑誌・書籍はミスだらけ誤字だらけ悪文だらけです。よくこれで出版社が成立しているものだと不思議なくらい、出版に対するポリシーも自負もありません。
 その点を厳しく指摘したこともあって、私は煙たがられたというのが、今回の不払い問題の背景にあります。

 以上のようなわけで、ともかく裁判を初体験することになります。経験者の方々、労働問題のプロの方々からのご意見、ご指導を期待しております。
 どうかよろしくお願いいたします。


Created by staff01. Last modified on 2008-01-05 14:48:00 Copyright: Default

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