フィリピントヨタ労組によるトヨタの工場へビラ入れと本社への申入れ行動 | |||||||
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↑ トヨタ本社前の申し入れ・抗議行動(9月10日)
反トヨタ世界キャンペーンの一環として、10日早朝5時半よりトヨタの上郷、三好、元町の3つの工場へビラ入れとフィリピントヨタ労組による本社への申入れ行動の情宣が行われた。この情宣部隊は前夜の「豊田地区フィリピントヨタ労組連帯交流集会」終了後に各宿泊所に泊まり、午前4時半に起床し、各工場に出向いた。連続2交替勤務で朝6時半からの仕事に就くため、続々と途切れなく工場へ向かう労働者は休み明け初日の勤務のためか、これから始まるきつい仕事を思ってか、憂鬱そうな顔をしている人が多いように感じた。ビラの受け取りも工場ごとでだいぶ違い、6割以上の労働者がビラを受け取る工場もあれば、1割以下の工場もあった。
↑ フィリピントヨタ労組ヴェル書記長(トヨタ本社前で)
各工場での情宣を終え、本社工場に場所を移り、7時半より4ヶ所の通用口と愛知環状鉄道線の三河豊田駅頭でビラ入れ情宣を行った。本社のためかビラの受け取りは極端に悪くなった。うつむき加減で目をそらし、通勤する人が多い。
9時より本社前に全員が結集し、60名で抗議集会と申入れが行われた。フィリピントヨタ労組ヴェル書記長はフィリピントヨタ社は最高裁判決、国際機関ILO勧告にも従っていない。逆に御用組合を作り、でっち上げの労働協約を結び、われわれの闘いを妨害している。われわれの要請を日本のトヨタ社が受け入れ、解雇撤回、職場復帰を実現したいと述べた。フィリピン日産労組ロデル副委員長も日産でも同じようなことが行われていることを述べた。
↑ ヴェル書記長(左)とフィリピン・ニッサン労組ロデル副委員長(右・トヨタ本社前)
そして、ヴェル書記長、支援する会の小嶋事務局長等6名の交渉団が本社内へ入った。交渉終了後集会に戻った小嶋事務局長は、トヨタは「現地のことは現地で」という従来通りの態度のままで変わらない、また「現地の司法手続き(高裁判断)に従う」と述べたと報告した。参加者の怒りをこめたシュプレヒコールが本社へこだまし、行動を終了した。
↑ 怒りをこめたシュプレヒコールが本社へ(トヨタ本社前)
トヨタはその企業の基本理念の第一番目に「内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす。」と言っているが、フィリピンでは法を守ろうとしないし、フェアな企業活動をしていない。今年、生産台数がGMを抜いて世界一の自動車会社になるであろうトヨタは、自ら襟を正す必要がある。
レポート:オイドン 写真:児玉繁信(カサナグの会)、長谷川実(神奈川県央ユニオン)
Created by takaheims. Last modified on 2007-09-11 15:57:06 Copyright: Default |