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LNJ Logo フェスタ感想〜3分ビデオは大人の学芸会?
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News Item 1217kanso05
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*フェスタ実行委員会で、木下昌明さんが評した「3分ビデオは大人の学芸会」をめぐって討論が活発です。木下昌明さんが書いたものを以下、紹介します。(編集部)

木下昌明です。

三分ビデオの件で、私が「学芸会」と評したことが話題になっているのを知りました。 私は、古い時代の人間のようです。 小中学生の頃の学芸会が忘れられません。それは、先生抜きで自分たちで作品を探し たり、作ったり、役を決めて演出し、自由にやっていたからです。 これが私の村ではそのまま青年団の芝居に引き継がれ、1年に一度、各部落で競い 合ったものです。それが、映画やテレビの普及で消えてしまいましたが、楽しい記憶 として残っています。

私の言う「大人の学芸会」は、ここに原点があります。プロとか、アマとかは関係あ りません。そういう場をつくることが大切だと思っています。詩人長谷川四郎のこん な言葉が好きです。『広場は誰もいない空虚なときには、ちっぽけな、貧弱な、退屈 なものに見えたが、人々が続々と集まって きて、そこをうずめると、それはまるで無限の可能性をもっているようにみえてき た』と。

また私は日頃、映画を批評しています。あれがよくない、これがよくないと書いていま すが、そんな 自分を何なんだと思うことがよくあります。そこでこの三分ビデオは、自分もまな板 の鯉になるいい機会だと思い、批評では見せない自分の抱えている身近な現実を取り 上げてきました。特に、今度の作品では、日頃、人には話さない自分の隠しておきたい 部分を客観化し、「映画評論家」でない実際に食うための生活の部分を出してみまし た。いわば、私にとってのささやかなカミングアウトでもあります。だから、どうだ というわけではありませんが、私にとってこの場はこういうことも可能な大切な場で あるということです。これをばねにして、明日からも生きて見ようとおもっ ています。そしてこれも労働者の文化のひとつだと思っていますが、どうでしょう か。


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