共謀罪「民主党案丸飲み」で宙返り採決か | |||||||
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小倉です。以下、保坂展人さんのブログから。 http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/ab54e4ab64b7f41fcc8763df3019d3d5 速報 国会報告 / 2006年06月01日 共謀罪の迷走が深まっている。昨日の夜、与党で共謀罪は「継続協議」が決まっ たというニュースが流れたばかりだが、与党側が突然に方針転換して「民主党案 の丸飲み」を決めた。しかも、民主党案の提出以後に明らかになった問題点につ いても「追加修正」もOKだと言う。いったい何が起こったのか。頑なに「条約 との整合性」を唱えていた与党は、明日提出予定の民主党の再修正案(これまで 出していた修正案に新たに加筆)に賛成するのだという。さっそく、明日の午後 1時に法務委員会が開かれて、野党のみ2時間の質疑への「政府の答弁」を見て 採決の可否を判断すると民主党は与党に応答した。社民党は、拙速な会期末のド デン返しに疑念を抱き、朝令暮改の刑事法新設をドタバタでやるべきではない。 今回は廃案にすべきだと記者会見した。 この仰天情報は、午後3時すぎに本会議場で耳に入ってきた。衆議院本会議場で 憲法改正手続き・国民投票法案(自公案・民主案)が趣旨説明され各党の代表質 問が続いている時に、細田国対委員長が渡部国対委員長に「民主党案を丸のみす るから、この国会で成立させてくれ」と告げたという。誰がどの時点で判断した のか? 夕刻5時、本会議終了後に法務委員会理事会が行われた。与党側からは、「会期 末でもう時間がない。実務者協議で協議整わなかった。ずばり、民主党の掲げて いる『5年を超える長期刑』(与党は4年以上と主張)と『越境性』の部分につい てこれまでの考えを変えて、与党として賛成します」と提案があった。この2点 だけではなくて、与党が出した再修正案(5月19日提出)を撤回して、民主党の修 正案に賛成することを明らかにした。さらに、新たな問題点も今晩中に修正して 明日までに提出してほしいとの白紙委任状態。 おいしい話には裏がある。さっそく、「なるほど」と思える納得情報が飛び込ん できた。いったん無理に口をこじ開けて「丸飲み」をした民主党案(再修正案) を秋の臨時国会で「吐き出す」(再び与党が修正=元に戻す)という噂だ。「肉を 切らせて骨を切る。メンツも何も関係ない。とにかく一回は民主党も含めて国会 を通してしまうことが大事だ。その後で、条約批准が出来ないから修正したいと 言う話なら民主党も強く反対出来ないだろう」と読んでいるのではないか。ドテ ン返しで、切られたふりして、オセロの大逆転の如く秋にやり返す。その時に は、メンツを重んじる小泉総理は官邸を去っているという仕掛けだ。 当然、国会の権威は地に堕ちる。(今でも相当に堕ちているが) 野党第一党を騙 して有頂天にさせ、ハシゴを外して共犯関係に持ち込むという与党シナリオに乗 るべきではない。この国会の最重要法案で野党共闘の目玉に成長した「共謀罪」 のちょうつがいが外れると、教育基本法や国民投票法なども息を吹き返し、どの ような展開になるか分からない。内閣不信任案の出しようもなくなる状況の混沌 の中で国会が閉幕し、後は自民党総裁選挙一色では小泉総理・自民党の思うがま まではないか。 明日、大きな山場を迎える共謀罪。廃案一歩手前で迷走する共謀罪を抱えて走る 政府・与党に根底的な疑問を突きつけたい。 Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-06-02 01:26:53 Copyright: Default |