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News Item 0412
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希望がわいてくる春

昨夜(10日)帰宅するとCPE撤回のニュース、驚くと同時についにヤッたという感じでした。ほんとうにうれしいニュースでした。この1 ヶ月くらいずっとやきもきしていましたから。3月28日も4月4日も300万 のデモだったのに政府の姿勢は固かったですね。このまま持久戦に入ったらと思 うとちょっと不安でした。でもフランスの青年、市民、労働組合の結束の力はす ばらしかった。かれらは、ストライキと街頭闘争で国の政策を撤回させ、国家は そこに住む人々のためにあること、議会制民主主義が機能しないときには市民や 労働者の直接行動によって国の政策を変更させることができることを、身をもって示した。

『朝日新聞』のパリ支局長はデモやストをしているのは、エリート学生や特権的な公 務員で一般の国民は迷惑しているとデマを飛ばし、撤回が決まれば決まったで、 フランスは世界経済のグローバル化に遅れをとり現実に対処できないままだと政 府と国民をともども断罪している。よっぽどこうした事態が日本に飛び火するの を恐れているのか、骨の髄からの新自由主義信奉は、常軌をいっしている。 新自由主義との本格的な闘いがヨーロッパで始まった。同じような雇用法案を用 意しているドイツや他の国への影響は必ずあるだろう。南米はすでに新自由主義 のくびきを脱しつつある。韓国の労働者も闘っている。こうした流れは日本にも 何らかの影響を及ぼすはずだ。希望がわいてくる春だ。

佐々木有美


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