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News Item 20051226m1
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佐々木(フェスタ実行委員)です。

レイバーフェスタ2005の感想を、『地域と労働運動』?63(2006 年1月号)に書きました。

ご参考まで。

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たたかいは文化であり、文化はたたかいである
ーレイバーフェスタ2005

 レイバーフェスタ2005が12月11日(日)東京しごとセンターで開催さ れた。今年で4回目になる労働者の文化祭典だ。労働者・労働運動という言葉も 文化という言葉も今の日本では肩身が狭くなってしまったが、文化(映像や音楽) を通して労働運動の現実や魅力をより多くの人々に伝えていこうというのがこの フェスタの一番のねらいだ。当日は、朝の開始から参加者がつめかけ、夕方5時 の終了までに300人が来場した。

 今年のフェスタは、英国鉄道の分割民営化を描いたケン・ローチ監督の『ナビ ゲーター』で始まり、レイバーソングDJ、韓国の労働音楽グループ・コッタジ のコンサート、そして一般公募による「3分ビデオ」でしめくくられた。レイバー ソングDJは今回はじめての企画だった。ソウルフラワーがチンドン風に歌う明 治時代の労働歌『聞け万国の労働者』もよかったが、現代の労働者を歌った『お そうじ おばちゃん』(憂歌団)『東京フリーターブリーダー』(赤い疑惑)『ガ ンバッテヤンド』(ディアマンテス)などは、こういう歌を作り歌っている人た ちがいるということを知っただけでも勇気づけられるものがあった。それにしても 『がんばろう』以後、闘いの場で歌う歌をわたしたちは生み出してこなかった。そ の思いは、後に続いたコッタジのコンサートを聴いてますます強くなった。

 コッタジ・コンサートが始まると会場はすぐに熱気につつまれた。かれらの歌 は韓国労働運動が生み出した歌だ。韓国の労働者をはげましてきた歌は、ことば の壁をこえてわたしたちに訴えってくる。そして何より楽しくみんなの気持ちを ひとつにした。  「たたかいは文化であり、文化はたたかいである」というコッタジメンバーの ことばは、闘いが文化を生み出し文化が闘いをすすめるという、両者の切っても 切れない関係を端的に表現していた。日本の労働者が『がんばろう』以後、闘い の歌をもてなかったのは、歌を生み出すだけの力をもった運動がなかったことと、 文化の力を運動に生かそうとする視点が労働運動に欠けていたことの証明ともい える。わたしたちは韓国の文化運動に深く学ぶ必要がある。

 年々人気を増している3分ビデオは今回初めてメイン企画になった。22本の 応募作品には、非正規労働、セクハラ・ジェンダー問題、反戦運動、郵政民営化、 アスベスト問題、国鉄闘争などが描かれ、これらの作品群は日本の労働者がおか れている現状と闘いを映す万華鏡のようだった。参加者からは共感と支持の声が 多く寄せられた。今回の応募者にはまったくの初心者も6人いた。労働者自身の 表現活動として3分ビデオは今後もますます注目されていくだろう。そしてこう した表現活動が、日本の労働運動の沈滞を破る力となっていくことをわたしは信 じる。「たたかいは文化であり、文化はたたかいである」。

ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Comments:

ezbwqrxc uvzotbw, by unknown on 2007-11-13 22:59:49
ghodvxwlm orvn, by unknown on 2007-11-13 23:00:15
ypagbfqs psnitze, by unknown on 2007-11-13 23:00:54
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