8/7レイバーネット日本例会報告〜日仏をつないだ闘うスピリット | |||||||
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*レイバーネット日本・メーリングリストより 松原です。 本日(8/7)の例会「ポール・ジョバンさん&『人らしく生きよう』パリ上映会報告」は26名が参加し大盛況でした。場所は国立市にある「キノ・キュッヘ」。ちょっとわかりにくい場所だったため、迷った人もいたが、無事2時15分には開会した。料理はフルコースで、会費3000円はかなりお得だった。 パリ報告ビデオ(16分)に続いて、訪問者(佐久間忠夫・山田則雄・松原明・佐々木有美)の簡単な感想・報告のあと、ポール・ジョバンさんが『人らしく生きよう』との出会い、なぜフランスで上映するようになったかなどの話をした。いわく「日本の労働運動のスピリットを研究テーマにしていたが、たまたま日本滞在中にビデオを見る機会があり、そのスピリットを感じた。フランスの労働者にぜひ見てもらいたいと思いフランス語版をつくることにした」とのことだった。 ジョバンさんへの質疑応答のあと、交流会に移った。この日の参加者はこれまでになく多彩だった。初めて顔を合わせる人も多く、ニュースを配ったり名刺を配ったりと「異業種交流」で盛り上がった。所属をみても、大学院生・国鉄闘争共闘会議関係者・アタックメンバー・民間一人争議をやっている人・映画批評家・アジア記者クラブ(日刊ベリタ)・三鷹市議・自称一般市民、そしてレイバーネットのいつもの面々などである。 それぞれの人の発言は興味深かった。以下は私がメモした範囲での「主観的」紹介。 ・ポール・ジョバン「たしかに日本よりフランスのほうが労働運動はまともだが、フランスも以前より力が落ちている。一般国民から浮いているし、非正規の人たちを獲得できていないという問題がある。日本の労働運動で感心するのは一人でも入れる労組があって、少数派でも元気に頑張っていることだ。そこにスピリットを感じる」(「日本が自殺が多いことをどう思うか」の質問に答えて)「日本は企業社会で経済しかないのではないか。家族もそれを支える株式会社のようになっている。そこに問題があると思う」 ・大学院生「フランスに行ったがやはりいろいろな活動があってすごいと思った。フランスの労働運動に活力を与えているのは移民労働者のエネルギーだと思った。『人らしく』もそういうところで受けとめられたと思う」 ・アタックメンバー「フランスでも新自由主義の流れで運動側が負けているのは事実。ただ日本とちがっているのは、はっきりノーという運動ができていること」 ・ジェンユーさん(ポールさんの友人)「台湾の公共テレビで“人らしく”を見て感動した。そこに労働運動の原点を見た気がした。組織でなく人間が描かれていた」 ・国労闘争団・関野「労働者は国境をこえて心と心で感じることができることがわかった」 ・三鷹市議「出会いの場をつくってもらってありがとう。出会いが人生と社会を変えるのだと思う」 ・T「労働運動のたましいはつながっていることを実感した」 ・Y「年をとって感じること。やはりとんがって生きなくては・・」 ・H「労働運動の未来をつくる学生運動が大事。泥テンの裁判闘争・上映運動を応援してほしい」 その他皆さんいろいろ。最後にポール・ジョバンさんは「新しいタイプのインターナショナルをつくっていきたい。日本の運動も少数派で大変だけど自信をもって世界に発信してほしい」と檄を飛ばした。 参加した方、ぜひ感想や補足をお願いします。 Created byStaff. Created on 2004-08-08 00:11:12 / Last modified on 2005-09-05 02:59:54 Copyright: Default |