市民社会団体、起亜車暴力とスト権蹂躙を糾弾...「文政府の時も救社隊の暴力」

全国83の市民社会団体、起亜車非正規職ストライキ労働者暴行を糾弾

非正規職ストライキ労働者たちを暴行した起亜自動車使用者側の不当労働行為を市民社会団体が糾弾した。 彼らは起亜車使用者側が正当なストライキ行為を組織的な暴力で妨害していると指摘する一方、 文在寅(ムン・ジェイン)政府になっても救社隊の暴力が相変わらずだという事実にみじめだと明らかにした。 起亜車非正規職労働者たちは当日、元請救社隊の暴力事態を証言して起亜車に責任を問うた。

8月31日午前、青瓦台の前で市民社会団体が記者会見を行って 「起亜自動車はストライキ労働者に対する暴力を中断し、 裁判所の判決のとおりに非正規職を正規職に転換しろ」と要求した。 非正規職ない世の中作り、全国不安定労働撤廃連帯など全国83の市民社会団体と個人12人が参加した。

彼らは起亜自動車華城工場の非正規職労働者たちに対する元請救社隊の暴力を糾弾し、 スト権を踏みにじって多数の負傷者を発生させた事態に対する起亜車の責任を問うた。 全国金属労働組合起亜自動車非正規職支会によれば、 非正規職労働者たちは8月30日、 裁判所の不法派遣判決、雇用労働行政改革委員会の直接雇用勧告による正規職転換を要求して占拠ストライキに突入し、元請救社隊の暴行を受けた。

▲起亜車華城工場非正規職労働者が30日、元請救社隊について証言している。［出処:ソンチャッコ］

この日、当時の状況を証言した起亜車華城工場非正規職労働者たちによれば、 ストライキが始まると元請の管理者約100人が非正規職工程に移動し、 人間バリケードを作って作業を指示したことから摩擦が始まった。 これに対してストライキをしている非正規職代議員は抗議したが、 約100人の元請救社隊が彼らを取り巻き、その後容赦なく暴行した。

記者会見の現場で発言した起亜車華城工場のチョ・ジョンウ非正規職労働者は 「何か軍事作戦訓練のように隊列を整備して80-100人の元請管理者が われわれ1人当り少なくて7-8人、多ければ10人以上がくっついて容赦なく暴行し始めた」と明らかにした。 彼は自分もこの過程で手首の靭帯を痛め、服が破られて全身に傷がついたと話した。

救社隊の暴力で脊椎を骨折したイ・ドンウ労働者もこの過程で傷を負った。 彼は床に押し倒され、脊椎12番の骨が折れて救急車で運ばれた。 チョ・ジョンウ労働者は「さらにあきれたことは、人がケガをして苦しんでいるのに、 彼らはまるで笑い話のようにからかって仮病を働かせるなと話しているのを見て 本当に怒りに耐えられないほど腹が立った」と明らかにした。 その後、救社隊はイ・ドンウ氏の負傷が激しいという噂が飛び、 また会おうといって退去し始めたという。

しかしチョ・ジョンウ労働者は 「しかしこれは昨日今日だけのことではない。 この10数年間のストライキに、救社隊は威嚇して暴力を行った。 しかし国家も労働部も私たちの味方をしてくれなかった。 われわれはいつも損害賠償と解雇で脅かされている。 この事態をはやく終わらせたい。 イ・ドンウ同志がはやく快癒してほしい。 しかしその前に、不当労働不法行為を行っている現代起亜資本が必ず処罰を受けてほしい」と明らかにした。

チェ・ジョンウン労働者は「私はわずかな代議員らと人間バリケードを突破しようとしたが、 入る前に何人かの男につかまり投げ飛ばされた。 女のからだに手を出すなというと、靴を履いた足で蹴った。 彼らは私が苦痛を訴えると、ハリウッドアクションだ、同情を求めようとするショーだと話した。 それでも子供たちと暮らすために闘争するほかはない。 絶対に屈服することも、屈服させられることもない」と明らかにした。

市民社会団体は、こうした起亜車使用者側に対して 「起亜車非正規職は行政改革委の勧告を基盤として 『強制転籍中断』と『非正規職正規職転換』、『元請直接交渉』を掲げてストライキ闘争をした。 しかし起亜車は逆に正当なストライキ行為を組織的な暴力で妨害した。 元請管理者が巡回している労働者を遮り、暴力を行使した。 すでに3週間、このような蛮行が続いている」と糾弾した。

彼らは政府に対しても 「これが労働尊重を掲げる文在寅(ムン・ジェイン)政府の時に起きたことという事実がみじめだ」とし 「これまで政府が財閥の顔色を伺い、不法派遣に対して是正措置をしなかったためだ。 財閥の不法行為に対する政府の態度ももう変わらなければならない」と要求した。

起亜車の非正規職労働者たちは ストライキ2日目の今日(8月31日)、 現場を死守してストライキ闘争を固守している。

［声明］起亜自動車はストライキ労働者に対する暴力を中断して裁判所判決のとおり非正規職を正規職で転換せよ!

白昼堂々と人を殴っても財閥の暴力は黙認されるのか!
金属労組起亜車非正規職支会華城工場の労働者たちが合法的にストライキを行っているのに 使用者側は連日、本社の管理者を数百人動員して暴力を振るった。 昨日(8/30)は管理者たちが労働者たちを投げ飛ばし、大怪我する人が続出した。 一人の非正規職労働者は脊椎12番の骨を折り、入院している状態だ。

起亜自動車の非正規職労働者がストライキで使用者側に要求したのは、 不法派遣と強制転籍を中断しろということだった。 起亜自動車の非正規職労働者の訴訟に対して2014年と2017年、 裁判所は不法派遣と判断した後でも 相変らず起亜現代車グループは非正規職労働者を正規職に転換していない。 この数年間、起亜車は非正規職を正規職に転換せず、 特別採用-新規採用という便法で、まるで非正規職を正規職に転換したかのように言った。

しかし起亜車特別採用の場合、非正規職全員が対象者に含まれないだけでなく、 非正規職が働いていた工程を正規職の工程に転換して、 逆に非正規職が自分がしていた雇用から強制的に追い出され、 さらに労働条件が悪いところで非正規職として働かなければならなかった。 賃金が削減されて労災にあうこともあった。 ストライキをしている華城工場では、 会社は2018年特別採用を実施して非正規職労働者を10年以上働いた工程から 強制転籍させようとしている。 会社が強制転籍させようとする工程には、多数の女性非正規職が含まれている。

これは先日、雇用労働部行政改革委が勧告した内容に反することでもある。 行政改革委は不法派遣なのですべての非正規職を正規職で転換せよという是正命令を雇用労働部が出すことを勧告した。 元請が交渉に出なければならないのだ。 起亜車非正規職は、行政改革委の勧告を基盤として 「強制転籍中断」と「非正規職正規職転換」、「元請直接交渉」を掲げてストライキ闘争を行った。 だが起亜車は正当なストライキ行為を逆に組織的な暴力で妨害した。 元請管理者が巡回している労働者たちを遮り、暴力を行使した。 すでに3週間このような蛮行が続いている。

これが労働尊重を掲げる文在寅(ムン・ジェイン)政府の時期に起きたことという事実がみじめだ。 包丁テロが横行した70年代、80年代ではなく、2018年に財閥が労働者に対する暴力が可能な理由は何か! まさに政府のせいだ。 これまで政府が財閥の顔色を伺い、不法派遣に対して是正措置をしなかったためだ。 雇用労働部行政改革委が勧告するほど、政府は起亜現代車財閥の不法行為に対して何の措置も取らなかった。 裁判所の判決が連日出てきたが、雇用労働部が知らんふりをして不法派遣犯罪が行われたように、 正当なストライキ行為に対しても使用者側管理者が暴力を行使できたのだ。 憲法上ね権利である労働者たちのスト権が、こうして踏みにじられたのは、 政府が労働者の権利を保護する意志がなく、 そのために必要な実質的な執行をつくさなかったためだ。 起亜車使用者側の暴力がますます激しくなったのは、雇用労働部の無策傍観のせいだ。 労働者たちが政権交代を実感できるように、 財閥の不法行為に対する政府の態度も今は変わらなければならない。

したがってわれわれ市民社会は要求する。
起亜車は非正規職労働者たちに対する暴力と強制転籍を中断しろ!
政府はストライキをしている起亜車非正規職労働者に対する不当労働行為の暴力などを調査しろ!
雇用労働部は行政改革委の勧告の不法派遣に対して直ちに是正命令を実施しろ!

2018年8月31日

団体:非正規職ない世の中作り、人権運動ネットワーク風、文化連帯、ソンチャッコ、 国際民主連帯、難民人権センター、済州平和人権センター、全国不安定労働撤廃連帯、 主権者全国会議、イエズス会社会私道職位員会、イエズス会人権連帯研究センター、 カトリック男子修道会正義平和環境委員会、大韓仏教曹渓宗社会労働委員会、労働党、 社会変革労働者党、労働解放闘争連帯(準)、済州平和人権研究所ワッ、拘束労働者後援会、 人権運動サランバン、全国障害者差別撤廃連帯、障害と人権足の裏行動、韓国ゲイ人権運動団体チングサイ、 全北平和と人権連帯、半導体労働者の健康と人権を守るパノルリム、 Progressive Korea、公共運輸現場活動家会の、民衆共同行動、 代案文化空間の中&ペダゴジー、文芸創作団野花、代案文化連帯、劇団セビョク
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個人:文化活動家パク・チュン、チョン・ギョンジン、リュ・グムシン、イム・ジョンドク理事とチ・ミンジュ、パク・ソンファン、チョ・ソンイル、キム・ガヨン、ペク・スンス、ク・ヨンフェ、イ・スジン(総12人)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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