公共部門ストライキ長期化…3万人結集

「無期限ストライキへ」...政府与党にスト解決ための解決法を要求

▲大学路で開かれた公共2次ゼネスト大会［写真/ジョンウン記者］

連休をすぎても公共部門ストライキが続き、長期化している。 ソウル市大学路に集まった約3万の公共部門労働者は、無期限ストライキも辞さないという意志を示した。 政府与党もストライキを解決する意志がないように見える。 当初、公共運輸労組はストライキを解決するための回答を10月3日までとセヌリ党に要求していたが、何の回答も受けられていない。

▲「国民被害成果主義反対!」と書かれたタオルを持ってシュプレヒコールをあげる参加者［写真/ジョンウン記者］

10月4日午後3時、公共運輸労組はソウル市大学路で2次ゼネスト総力闘争大会を開き、 政府が公共部門成果年俸制を中断してストライキを解決するための対話に出るよう要求した。 今回の総力闘争大会には全国から約3万人の組合員が集まった。 9月27日の第1次総力闘争大会で5万人が結集してからまた大規模人員が参加した。

ストライキ2週間目をむかえ、ガス技術公社支部と江原ランド労組がストライキに合流し、10の労組4万4千人がストライキを続けている。 江原ランド労組は機関設立以後、全組合員が初めて上京ストライキに参加し、大きな歓迎を受けた。 江原ランド労組のホン・ミョンス委員長は 「江原道の山奥から江原ランド労組員2800人が数十台のバスに分乗し、四時間かけて大学路に駆け付けた」とし 「私たちが固く団結して戦えば勝利できる」と話した。

ガス技術公社支部のヒョン・ジヒョン支部長は 「公共運輸労組はじめとする公共労働者が昨年と今年計画した通り、 少しの狂いもなく、動揺せずに闘争を繰り広げている」とし 「一日も早く奴隷年俸制不法導入を全面無効化し、この闘争に終止符を打とう」と声を高めた。

▲チョ・サンス公共運輸労組中央共闘委員長が発言している［写真/ジョンウン記者］

公共運輸労組ストライキを率いている公共運輸労組のチョ・サンス委員長は大会発言で 「史上最大のゼネストで始まり、史上最長のゼネストで新しい歴史を書いている」とし 「不法な成果退出制に対する強力な反撃の波を作り出し、 成果主義は国民の被害だという問題提起をはっきりとさせた」と1週間のストライキを評価した。 続いてチョ委員長は「公共ゼネストの長期化を防ぐために、企画財政部と行政自治部は直ちに労組との交渉に出てくるべきだ。 セヌリ党は、国会で野党と共にゼネスト事態を解決する方法を用意しなければならない」と要求した。

チョ委員長はストライキの長期化に対する組合員の意志を再度確認した。 チョ委員長が「不通と傲慢に満ちた朴槿恵(パク・クネ)政権を倒すため、 今週までに回答がなければ長期ストライキに突入するという強力な闘争を決意できますか? 国民の被害を防ぐ国民ストライキのため、今日から国民と共に道路で闘争できますか?」と尋ねると、 集まった組合員たちの歓声が沸き起こった。

▲「共に戦い、共に勝利」、「成果退出制粉砕」、「ゼネスト闘争」の旗［写真/ジョンウン記者］

ストライキ事業場代表者からの発言も続いた。 鉄道労組のキム・ヨンフン委員長は、鉄道ストライキを不法と規定した朝鮮日報を批判した。 キム委員長は「貴族労組、強硬労組、利己主義という言葉は我慢できるが、 鉄道労組しか残っていないというのはひどい」とし 「1面トップ記事から社説までまるごと使って我が組合員を蔑視した」と話した。 キム委員長は「大学路に集まった多くの旗を見ても、低成果者という烙印を押されることを恐れて(朝鮮日報の記者は)記事を一行も書けないのだろう」とし、 こうしたことがまさに低成果者退出制の副作用だと説明した。

国民健康保険労組のパク・ピョギュン委員長は、不法は政府が行っていると強調した。 パク委員長は「韓国ガス公社が大韓民国最高のローファーム、キム＆チャンに成果年俸制について諮問した結果は、私たちの指摘と全く同じだ。 労組と合意しなければ違法の余地があり、不利益を受けた労働者から民事訴訟を受けかねないという諮問を受けた」と国政監査での事案を説明した。 パク委員長は「われわれは合法」だとし「私たちだけ助かろうというのではない」と主張した。

▲ストライキ事業場代表者発言(国民年金、鉄道、健康保険、ソウル大病院の順) ［写真/ジョンウン記者］

公共運輸労組のストライキに初日から参加していたソウル大病院分会のパク・キョンドク分会長は 「国家が国民に被害を与えようとしている時、公共労働者が真っ先にその前で警告状を突き付けなければならない。 われわれはストライキでその警告状を送っている」とし 「鉄道労働者が鉄道の安全を守り、年金労働者が老後を守るように、私たちの労働が互いを守っている」と話した。

正義党の李貞美(イ・ジョンミ)議員は連帯発言をした。 李議員は「理事会を通じた不法導入が問題なのではない。 大韓民国に導入しようとしているこの成果年俸制自体を阻止しなければならない。 成果年俸制は市民の暮らしを破壊し、公共性が壊れた場には危険がかくれている」と話した。 続いて「ソウル市が果敢に労使合意すると宣言したように、労政合意ができるように国会が積極的に動くべきだ」と国会の役割を強調した。

▲組合員家族の支持発言でストライキ中のお母さん手を握りしめて出てきた娘［写真/ジョンウン記者］

この日の大会の舞台には、ストライキをしている組合員の家族が上がり、マイクを持った。 ある鉄道労組組合員の夫人は「あなたと同僚たちが世の中を正すために共にして、希望の輪を共に作っている」とし 「子供たちがその苦労を記憶して、希望を抱いて生きていくと思い、有難く感謝する」と伝えた。 両親がソウル大病院分会の所属だという子供も 「大統領よりも(ストライキをしている)お母さん、お父さん、叔父さん、叔母さんの方が立派だ」と話し、ストライキ隊伍を応援した。

一方、明日の午後に民主労総で、公共運輸労組貨物連帯本部がストライキ突入を宣言する予定だ。 貨物連帯は8月に国土部が発表した貨物運送市場発展方案を貨物市場構造改悪案だと規定し、総力で阻止する立場だ。 発展方案の核心は、宅配と小型トラックの無限増車を認めることだ。 貨物連帯は9月24日にソウル市の汝矣島で大規模上京闘争と組合員総会を行い、全員一致でゼネスト突入を決議した。

▲デモ行進に出てきた公共運輸労組ゼネスト大会の参加者［写真/ジョンウン記者］

▲清渓広場方向へとデモ行進をしている公共運輸労組ゼネスト大会参加者［写真/ジョンウン記者］

今日のゼネスト総力決意大会に参加した組合員たちは、 大学路から清渓広場までデモ行進した後、午後6時頃に解散した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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