「解雇年俸制阻止」金融労組7万人がストライキ集会

"10月、2・3次ゼネスト持続すること"…全員一致で議決

二大労総の金融・公共部門労組が政府の成果年俸制強制導入に反対する連鎖ゼネストが9月22日に始まり、 韓国労総金融労組は9月23日、7万規模のゼネスト集会を開いた。 特に金融労組はこの日のゼネスト直後に総会を開き、 全員一致で10月第2、3次ゼネストをはじめとする持続的な争議行為を展開することに決定した。

金融労組のゼネスト集会はこの日の午前9時から上岩洞ワールドカップ競技場で開かれた。 「成果年俸制阻止」のプラカードを持った集会参加者は、競技場の半分以上を埋めた。 労組は組合員7万5千人が集結したと推算している。 当初の予想参加組合員数の9万人よりは低い参加率だ。 労組は使用者側のゼネスト不参加の圧力が影響したと判断している。

金融労組のキム・ムノ委員長は大会発言で 「銀行圏の組合員がゼネストに参加することを妨害するために、支店長たちは退勤もさせずに監禁し、 ストライキに参加しないという覚書を強要した」とし 「朴槿恵(パク・クネ)大統領がストライキ厳正対処を話したため、 金融委員長が銀行の頭取を呼び、ストライキを防げと指示、 銀行の頭取と機関長は組合員をストライキに行けないようにする不法行為をした」と批判した。

ストライキのすぐ前日の22日、IBK企業銀行はストライキ不参加覚書を強要して、 深夜12時近くまで職員を退勤させず問題になった。

写真=金融労組

写真=金融労組

キム・ムノ「どんな場合でも絶対に成果年俸制に合意しない」

キム委員長は今年の初め、経済人総連会長が成果年俸制導入を強く要求したことに言及し、 「彼ら(政府)が解雇年俸制にこだわる理由」は 「われわれは10万組合員と家族、さらに大韓民国の労働者のために、 いかなる場合でも絶対に成果年俸制に合意しない」と強調した。 続いて「もし今日のゼネストにもかかわらず、態度の変化がなければ われわれはさらに粘り強く戦わなければならない」とも付け加えた。

韓国労総の金東萬(キム・ドンマン)委員長は激励演説で 「国民と直結するゼネストを控え、金融・鉄道・地下鉄・医療のゼネストが現実になり、 時局対策会議も要求したが、 初めてのゼネストが決行された今も政府は何の回答がない」とし 「朴槿恵政権はいますぐ行政独裁を止めて明らかな回答を出せ」と要求した。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行も「朴槿恵政権が押し付け人事、官治金融で亡ぼしてきた金融産業で、 成果年俸制を強要するのは有り得ない」とし 「民主労総も9月27日に鉄道をはじめ公共運輸労組と、 それに続いて保健医療労組、造船業種の現代重工など仲間たちがゼネストに立ち上がる」と述べた。

トブロ民主・正義党なども参加してゼネスト支持を表明
沈サンジョン「成果年俸制、検証された失敗…大韓民国の不幸の開始」
魯会燦「低成果者の解雇は、まず国会と青瓦台に適用しろ」

金融労組のゼネストにはトブロ(共に)民主党の 金富謙(キム・ブギョム)・朴用鎮(パク・ヨンジン)・李学永(イ・ハギョン)・兪銀恵(ユ・ウネ)・チョン・ジェホ・韓貞愛(ハン・ジョンエ)議員と、 キム・ミンソク前民主党代表、金基俊(キム・ギジュン)前議員、 正義党の沈(シム)サンジョン・魯会燦(ノ・フェチャン)・ユン・ソハ議員などが参加した。 セヌリ党からは金聖泰(キム・ソンテ)議員だけが参加して連帯の意思を明らかにした。 労働界からは民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行をはじめ、 公共労連のキム・ジュヨン委員長、公共連盟のイ・インサン委員長、公共運輸労組のチョ・サンス委員長、保健医療労組のユ・ジヒョン委員長も参加を明らかにした。

トブロ民主党の李龍得(イ・ヨンドク)議員は 「今日、金融労働者の仲間たちが全国から集まったのは、 5大悪法から4大悪法、二大指針に続いて成果年俸制までずっと続いた朴槿恵政権の労働弾圧のため」とし 「青年労働者雇用作り、経済危機克服などの成果年俸制導入の言い訳は偽りの名分」と指摘した。

正義党の沈(シム)サンジョン常任代表は 「成果年俸制はすでに失敗が検証された制度」だとし 「押し付け人事による放漫・無能経営の責任を労働者に転嫁する成果年俸制を公企業革新という名前で導入することは絶対に容認できない」と声を高めた。

沈常任代表はまた 「成果年俸制は低成果者解雇の通路になる」とし 「低成果者解雇制度が導入されれば、 それは家族の破綻により大韓民国の社会が不幸になること」と批判した。

正義党の魯会燦議員も 「すべての労働者を奴隷にして、 ただでさえ簡単な解雇をさらに簡単にできるようにする成果年俸制に猛烈に反対する」とし 「まず青瓦台と国会に適用して1年に下位20%をクビにして、 それからやるかどうかを決めろ」と一喝した。

写真=ユ・ハラ

写真=ユ・ハラ

「既得権ではなく生存権を守る闘争」
10月の第2・3次ゼネストを続ける…全員一致で決議

午前から始まった集会は、昼休みの後には使用者側の圧迫でゼネストに参加できない組合員を励ますなど、 支部長らの闘争発言で満たされた。 ノラジョ、海、民衆歌手チェ・ドウンなどの文化公演も続いた。

金融労組のペク・ウンソン事務局長は 「使用者側のためにここに参加できない仲間たちの申し訳ないというメッセージが今も続いている。 恨んではいけない。 今後の闘争には必ず参加できるように激励しよう」とし、 政府などに対して「労働の価値がいかに貴重なのか、 強固な連帯と闘争を通じて見せよう」と声を高めた。

シティ銀行支部のキム・ヨンジュン委員長は 「今回の闘争は私のためだけの闘争ではない。 すべての労働者と国民のための闘争」と規定し、 輸出入銀行支部のキム・ヨンジン委員長は「労働者が失踪したこの時代に暮らすわれわれは、 神の職場に通うと皮肉を言われ、ストライキが既得権守りだと罵倒されている」とし 「しかしわれわれは既得権ではなく生存権を守るため、涙の闘争をしている」と話した。

信用保証基金支部のチャン・ウクチン委員長は 「政府の一方的かつ画一的な成果年俸制は、 22万中小企業の現在と未来に致命的な苦痛を抱かせる」とし 「今回の闘争は高賃金を取り、既得権を維持しようということではなく、 大韓民国22万の中小企業の現在と未来を守るために、 中小企業40年パートナーだという自負心守るためだ」と話した。

朴槿恵政権に対する強い反感を表わす発言もあった。

企業銀行支部のナ・キス委員長は 「今、国民は朴槿恵政権を仲違い政府と呼ぶ」とし、 父母世代のために子供世代の雇用なくなり、 高額賃金者のために経済がめちゃくちゃになったという。 成果年俸制を導入しなければ、経済が成長しないという。 いったい税金を受け取る大統領と高位関係者らは何をしているのか。 それがなぜ労働者たちのせいなのか」と批判した。

産業銀行支部のキム・デオプ委員長は 「朴槿恵大統領は大統領候補の時、 雇用安定と解雇要件の強化を約束した。 これは対国民詐欺劇」と声を高めた。 それと共に「私たち産業銀行は、歴代の落下傘会長がみんな食いちらした。 洪起沢(ホン・ギテク)前会長は行方不明になってすでに6か月目、 姜万洙(カン・マンス)前会長は今日、拘束されるかどうか決定される」とし 「これ以上、産業銀行が落下傘と官治金融の遊び場にならないようにしなければならない」と強調した。

第二部のイベント直後、労組は臨時組合員総会を開き 「2016年 第2、3次ゼネストなどを含む争議行為を持続的に展開する」という議案を全員一致で通過させた。 ゼネストの手続きと時期、方法などについてはキム・ムノ委員長に委任することにした。

キム・ムノ委員長は「金融労組の10万組合員は、9.23ゼネストを継承し、 来る10月からゼネストなどを持続的に展開する」とし 「金融事業場で続く政府の官治金融撤廃、成果年俸制導入など成果文化拡散阻止のため、 対政府および対使用闘争に邁進する」と宣言した。

原文(レディアン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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