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現代重グループ造船3社労組、共同ストライキぜひ成功を

[寄稿]構造調整(分社)の目標は民主労組破壊

キム・ソクチン 現代尾浦造船現場労働者闘争委員会議長 2016.09.11 20:37

一昨日の9月8日、現代重工はロボット事業部の分社を労働組合に通知した。 設備支援の分社に続き、ロボット事業も分社を強行したのだ。 その前日の7日には設備支援の分社に同意しない組合員に対し、自宅で待機しろという人事措置を通知した。 構造調整は今も現在進行形だ。

これまで構造調整に対して多くの言葉があったが、 その明確な目標として絶対に見のがしてはならないことがある。 まさに直ちに民主労組を破壊して、 下請が絶対多数の事業場にするというのが資本の戦略だ。

受注絶壁を除けば、今、現代重工と現代尾浦造船、現代三湖重工業には特に問題はない。 その上、2016年に現代重工は黒字転換した後、約1兆ウォンに近い営業利益が発生し、 現代尾浦造船では7分期連続黒字行進だ。 それなのに、構造調整が強行される理由は何か。

2013年末、12年ぶりに現代重工の正規職労組で民主派が選出された。 今は代議員も民主派が過半数だ。 しかし現代尾浦造船では、19年連続無争議という恥ずかしい歴史があり、 三湖重工業は遠い木浦にある。 結局、現代重工グループの本社がある現代重工さえ使用者側が掌握すれば、 民主労組運動は短い復活を終えて命脈が絶えかねない。

金融圏に提出した構造調整案には分社がなかったのに、分社を構造調整の核心として進めるのは、 まさに民主労組運動を破壊するためには非常に効果的な手段だからだ。 最終的に分社を撤回させられなければ、転籍同意書を作成せずに忠誠をつくて労組の指針に従った多くの組合員は、敗北主義に染まることになる。

それで分社が連鎖的に強行されればそれだけ、組合員たちは民主労組に対する信頼を失うことになる。 また分社された事業領域は非正規職で埋められ、ストライキをしても生産に打撃を与えるのが容易ではない現在の状態がさらに悪化する。 結局、正規職労組のストライキそのものはその効果が半減する。 現代重工使用者側としては、雉の肉も食べて卵も食べられるのがまさに分社だ。

▲現代重造船3社労組、留保された共同ゼネスト成功のための現代尾浦造船民主派現場活動家社内集会[出処/現場連帯]

失敗に終わった現代重グループ造船3社労組共同ストライキをまた成功させよ

8月31日は現代重グループ造船3社労組が共同のストライキを予告した日だった。 構造調整のために、今年2016年のストライキ賛否投票の結果、3社すべて投票者の90%以上の圧倒的賛成で可決した。 そうなれば、各労働組合の指導部が受け止めるべき組合員たちの希望なら、ストライキをしてでも必ず構造調整を粉砕しなければならない。

だが政権と資本も共同ストライキが成功することを座視していなかった。 政権が先に労働部行政指針を通じ、尾浦と三湖での労組ストライキに制約をかけた。 続いて現代尾浦造船は、基本給を凍結する暫定合意案についての賛否投票を準備している。

現代尾浦造船では20年ぶりに争対委が出帆式の時に2700人の組合員のうち、半分の1300人ほどの組合員が集結した。 つまり現場組合員大衆の怒りは天を突いている。 現代尾浦造船では暫定合意案は必ず否決されるだろう。 いや必ず否決させなければならない。 だがさらに根本的なことは、現代重グループ造船3社労組の共同ストライキが強力に推進されなければならないということだ。 そうでなければ現代尾浦造船労働組合の2次暫定合意案に組合員たちは振り回されるほかはない。

現代重工でも分社対象になった組合員に守勢的にまかせるのではなく、 執行部がその闘争を積極的に受け止めていかなければならない。
休暇直前の7月末、分社対象になったクレーン技士と信号手などの組合員が直接自発的な闘争により、 現代重工で初めて、すべてのクレーンが全部止まる闘争を展開した。 今でもロボット事業部の組合員たちは労組の指針に従って分社を拒否し、同意書にサインをしていない。 使用者側の懐柔と脅迫に対して肩を組んで労組の指針のとおりにストライキに参加する組合員たちの闘争を、全ての工場に全面的に拡大させていかなければならない。

そして現代重工と現代尾浦造船、現代三湖重工業労働組合は、 構造調整を粉砕しろという組合員のストライキ賛否投票結果にしたがって、 共同ストライキをしっかり成功させなければならない。

組織された正規職労組の無力化、組織され始める下請労組の破壊!

一方、現代重と尾浦で強行されている下請労組に対する弾圧は、 民主労組運動破壊という文脈では同じだ。 組織されている正規職組合員には分社を強行して敗北主義を助長させ、 今組織され始めた下請労働者には労組破壊を通じて敗北主義を助長している。 いまや民主労組を死守するためには元請/下請の区別はない。 闘争する元請/下請労働者の主導者はすでに先頭に立っている。

連鎖的に分社される正規職組合員と偽装廃業で弾圧される下請労組組合員は、 すでに一番先頭に立って闘争している。 現代重グループ造船3社の共同ストライキが成功すれば、下請労組への弾圧も一定程度防御できるだろう。 特に正規職労組が今回の闘争で本気を見せれば、 下請労働者も心の底から支持と連帯を送ることができる。 元請/下請労働者たちの団結と共同闘争も、その点から始めることができる。

現代重グループ造船3社労組、共同ストライキ成功させて構造調整粉砕闘争で勝利できる反転の契機を!

共同ストライキが成功すれば、現在の雰囲気を反転させる契機になるだろう。 もちろん、共同ストライキですべてが解決できるものではないが、 共同ストライキを成功させれば少なくとも現代重グループ次元の構造調整に制約をかけられる。 また共同ストライキの勢いに乗って、2次、3次共同ストライキが進められる過程で、 尾浦造船と三湖重工業の正規職組合員は改めて覚醒し、 その結果、現代重工の仲間たちに新しいエネルギーが流入する契機になるだろう。 そのため政権と資本は共同ストライキを事前に遮断しようと無理な手段まで使うのだ。

民主労組が生きるか死ぬかの崖っぷちまに追いやられている。 今年がすぎれば再跳躍は約束することができない。 まさに今、闘争しなければ、87年以後の造船業種での民主労組運動は完全に終止符を打つことになる。 民主労組を復元した現代重工は4年で民主労組運動が終わりかねない。 三湖重工業ではもう民主労総金属労組所属に見るべきものがないとも言える。

現代尾浦造船労働組合が暫定合意案について賛否投票をする。 もし現代重グループ造船3社のうち尾浦造船が妥結すれば、現在の闘争の流れの脈が断ち切られてしまうのだ。
では反対に、現代尾浦造船で否決されれば、むしろ逆に現代重グループ造船3社の闘争の再出発点になるだろう。 現代尾浦造船の民主派活動家は現場で政権と資本の作戦を断ち切って、また共同ストライキの流れを作り出す。

いまや現代重工労働組合と現代三湖重工業支会、現代尾浦造船の民主派活動家が今一度、共同ストライキ成功のために決意を新たにしよう。 本当にすべてが負けるまでは、すべてが負けたわけではない。 あまりに簡単に敗北を簡単に認める前に、われわれがやったことはあまりない。 現代重グループ造船3社労組共同ストライキ、今一度成功させよう! 成功させることはできるし、しなければならない。 あまりにも切迫した瞬間だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-09-20 20:32:50 / Last modified on 2016-09-20 20:32:51 Copyright: Default

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