朴槿恵政権、民主労総と「全面戦争」…無差別侵奪、押収捜索、逮捕令状

民主労総「私たちを殺したければ政権の運命を賭けろ」警告

当選1周年をむかえた朴槿恵政権が民主労総との「全面戦争」に乗り出した様相だ。

政府は鉄道民営化阻止ストライキを続けている鉄道労組の幹部に対する大量の 逮捕令状と地方本部押収捜索に続き、その他のストライキ事業場労組の幹部に 対する逮捕令状請求、民主労総釜山本部の侵奪など広範囲な弾圧を続けている。

現在裁判所は鉄道労組幹部と地域本部組合員21人への逮捕令状を発行しており、 警察は検挙班を構成して彼らを追っている。警察は彼らの他にも追加で労組の 幹部に対する逮捕令状を申請する方針だ。

これと共に警察は12月19日午前8時頃、鉄道労組大田地方本部と釜山地方本部、 栄州地方本部、湖南地方本部の鉄道労組地方本部4か所への押収捜索を断行した。 警察は17日の午前にも龍山駅近くの鉄道労組本部とソウル地方本部事務室周辺 に警察兵力を配置して押収捜索を行った。

鉄道労組のチェ・ウンチョル報道担当者は12月19日午前の記者会見で「警察が 今日の未明に数千の兵力を動員して追加で4か所の地方本部を押収捜索した」と し「これは今日予告された2次上京闘争を何とか阻止しようとする公権力の不当 な弾圧」と批判した。

鉄道労組以外にも、その他のストライキ事業場にも大量に逮捕令状が発行され ている。仁川空港公社は11日間ストライキを行っている仁川空港地域支部幹部 8人を業務妨害で告発し、このうちチョ・ソンドク支部長と民主労総公共輸送労組 連盟未非局長など合計3人への逮捕令状が発行されている。

現在、政府は鉄道労組だけでなく、民主労総にも刃先を突きつけ、事態を悪化 させている。警察は18日午後4時頃、鉄道労組組合員への逮捕令状を執行すると して警察2中隊を動員し、民主労総釜山本部を侵奪した。

［出処:民主労総釜山本部］

［出処:民主労総釜山本部］

この過程で鉄道整備組合員2人が階段で倒れ、救急車で運ばれた。警察は、民主 労総釜山本部の4階と屋上を捜索した後、4時30分頃に撤収した。警察が強制的 に民主労総に進入したのは民主労総が合法化して以来、初めてで、事実上政府 が民主労総との全面戦争を宣言したと分析される。

現在、警察は鉄道労組状況室がある民主労総の周辺に警察兵力を配置しており、 民主労総は警察の強制進入の試みに備えて24時間建物の警備を強化している。 民主労総はカメラマンや警察などの外部の人の出入を遮断して、組合員たちと 事務局の職員を中心として建物のロビーで座り込みを行っている。

民主労総は12月18日「私たちを殺したければ政権の運命を賭けろ」という論評 を発表し、「警察兵力が民主労総釜山本部建物に乱入したのは民主労総と鉄道 労組を敵とみなして抹殺するということだと受け止めるしかない」とし「民主 労総が入居している京郷新聞社のビルを包囲するように取り囲む警察の兵力を ビルに入れたければ、朴槿恵政権は自分の運命を賭けなければならない」と 警告した。

なお民主労総は19日午後2時、民主労総で「鉄道労組および仁川空港非正規職の 逮捕令状・押収捜索を糾弾する緊急記者会見」を開く予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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