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全北バス、タクシー労働者...30mの鉄塔で座り込みに突入

2日未明に全州のペクチェ路沿い野球場の照明塔に上がる...「労働弾圧中断しろ」

ムン・ジュヒョン記者 2012.12.02 10:59

12月2日午前3時40分頃、民主労総民主バス本部全北支部全北高速支会争議部長 チョン・ホングン氏と公共運輸労組タクシー支部全北支会チョニル交通分会長 キム・ジェジュ氏が全州総合競技場ペクチェ路近くの30mの野球場照明塔で高空 籠城に突入した。

彼らは「全北地域の土豪勢力運輸資本と地方政府、そして何十年も全北地域を 執権してきた政党は、真冬の未明に私たちを高い鉄塔に上がらせた」と、 高空籠城に突入した理由を説明した。

▲2日午前3時40分頃、民主労総民主バス本部全北支部全北高速支会争議部長チョン・ホングン氏と公共運輸労組タクシー支部全北支会チョニル交通分会長キム・ジェジュ氏が全州総合競技場ペクチェ路近くの30m野球場照明塔で高空籠城に突入した。[出処:チャムソリ]

今年1月、民主労総公共運輸労組所属タクシー労組を設立した全州チョニル交通 のタクシー労働者。公共運輸労組チョニル交通分会は、労組設立から1年も経っ ていないが、すでに解雇者だけで5人だ。彼らは不当解雇判決を受けて復職したが、 最近、また一人の労働者が解雇された。

そして彼らは使用者側に企業別労組に提供されている労組事務室を要求したが、 使用者側はこれを断った。そのためやむを得ず会社内にテントを張り、労組の 事務室として使ったが、会社の電気を使ったとし、電気窃盗容疑で告訴され、 損賠仮差押さえなど各種告訴告発で邪魔をしている。

チョニル交通分会のキム・ジェジュ分会長は「闘争以外にこの状況を勝ち抜く 方法はない」とし、自分がバス労働者と一緒に鉄塔に上がった理由を説明した。

鉄塔座り込みを始めたチョン・ホングン氏は、726日間ストライキを続けている 全北高速争議部長だ。全北高速支会は2010年12月8日、全州市内バス5社と共に ストライキを行った。チョン・ホングン全北高速争議部長は2010年12月8日以後、 全北高速でハンドルを握っていない。2年以上のストライキ。現在も全北高速の 使用者側との交渉は行われていない。

チョン・ホングン争議部長は4月の総選挙の時もソウルに上京し、一か月以上、 民主党の丁世均(チョン・セギュン)候補選挙事務室前で座り込みをした。同じ 時、ナム・サンフン全北高速分会長兼バス労組全北支部長は49日もハンストを した。彼らの要求は『行政当局の積極的な問題解決』、『バス事業主の労組認定』 大きくこの2つだった。

特に民主党に対し、地域政権継承政党としての役割を要求した。そして何度か 民主党との面談と対話があったが、戻ってくる答は『選挙が終われば、問題を 解決する』ということだった。韓国労総とバス事業主などの顔色をうかがわな ければならないからだ。こうした過程で民主労総バス労働者は長期間の闘争で ひどい苦しみに耐えなければならなかった。

最近では民主労総がとても弱まり、もうストライキのような闘争はできないと いう言葉が民主党所属の自治団体長の口から伝えられたという知らせも聞かれ、 バス労働者の怒りはさらに熱くなっている。

11月29日の3次ストライキは、民主党と行政当局がそんなことを考えていると 判断し、警告性ストライキという意味が大きかった。そして12月2日、ついに バス労働者は鉄塔に上がった。そしてバス労働者は絶叫する。

「2年以上放置したバス問題、民主党、全北道、全州市は積極的に動け」

もう応答が必要な時だ。

チャムソリはしばらくチョン・ホングン全北高速争議部長と電話インタビュー をした。彼はバス労働者の要求は簡単だと話す。〈記事提携=チャムソリ/編集= チャムセサン〉

[インタビュー] 30m鉄塔に上がったチョン・ホングン全北バス労働者

▲鉄塔座り込みに入ったチョン・ホングン全北高速支会争議部長。2月に監査院全北高速監査を要求して1人デモをした。[出処:チャムソリ]

とても寒いでしょうか?

3月よりましだ。強い風で揺れることはあるけれど... 当時はとても孤独だった。 ソウルに上京して問題を解決してくれと訴えたが、労働者の問題に政界が関心 を見せず孤独で、それがつらかったが... 今は下に仲間たちもきて、私たちを 応援してくれるので耐えられる。

上がると決心して何を考えましたか?

闘う労働者ならみんな同じことを考えているだろうが、全北高速支会指導部の ひとりとして、バス問題解決の糸口を解きたかった。総選挙の時に、民主党は 私たちにバス問題の解決を約束したが、それを破った。そして、大統領選挙に なっても私たちに関心も持たない。

私たちにできることは、こうして鉄塔に上がることしかないようだ。7月に現場 復帰を決め、組合員に廃車、老朽車両支給、解雇などの弾圧がかかっている。 現場復帰の決定は社会的譲歩であり、力がなくて復帰したのではない。ところ が民主党の自治団体長たちは、ソウル中央党に民主労総がとても小さくなり、 もうストライキはできないだろうと報告するなど、欺瞞的に労組を扱っている。 とても不合理だ。合法的な私たちの闘争とストライキは弾圧し、2年もこんな ことが続くので、はがゆい心情で上がった。

そして新聞、放送などのマスコミにも知らせたかった。労働者は弾圧されても 不合理なことと戦っていると...

総選挙の時に民主党が約束をしたのですか? 直接聞きましたか?

私たちが丁世均選挙事務室の前で座り込みをした。その時、丁世均候補が直接 面談を要請をした。それで会って、当時チョン候補は総選挙に勝てば解決する と約束した。チョン候補の国会内の位置もあり、必ず解決すると話した。2つの 耳ではっきり聞いた。当時、書類でその約束を受けようとしたが、しなかった。 それと共に「信じろ。労働者は友人だ」と言って強く約束したので、全州に戻っ た。ところが民主党は総選挙終わって何をしたか? むしろ丁世均議員のトーク ショーなどで闘争したと選挙法違反で告発された。200万ウォンだったのが70万 ウォンに下がった。われわれは選挙前から民主党にバス問題を解決をしろと 要求していたことが参酌された。

▲7月、丁世均議員と民主党はバス問題解決約束を守れという糾弾記者会見をバス労働者たちが開いた。[出処:チャムソリ]

全北バス労働者が民主党、全北道、全州市に何を要求していますか?

われわれは多くの要求をしているのではない。行政当局はバス関連行政問題を 行政として執行し、不当に支払われた補助金を返納すれば良い。全北高速は、 許可のない路線を勝手に不法運行したりもしたし、申告した路線は走らないこ ともある。これまでこうした不法運行に支払われた石油価格補助金を返納しろ ということだ。旅客運輸事業法にもある。不正に受給された石油価格補助金は 返納措置を取らなければならず、問題の会社は6か月間、石油価格補助金を支払っ てはいけないとなっている。路線許認可権を持つ全北道と全州市が莫大な国民 の血税をこのように浪費している。ところが労使問題は第3者が介入できないと 言い続けるので労働者は怒りが爆発する。行政当局が管理監督をするのは当然 だが、私たちが合法的な闘争でもすれば即刻行政措置で弾圧し、使用者側が不 法をしても手続きにより執行には時間が必要だと言う。バスストライキ解決も 解決だが、全羅北道と全州市行政当局に対しても批判したい。

いつまでいるつもりで上がりましたか?

当然、解決するまでだ。今回上がってくる時、はっきり覚悟した。侵奪すれば すべてを賭けて死守する。もし公権力と行政当局が侵奪するつもりなら、全北 でどんなに騒がしいことになるかを考えて侵奪した方が良いだろう。もうこれ 以上、行く所もない。これ以上できることもない。本当に2年間、われわれバス 労働者はすべてのことをした。ストライキ、三歩一拜、ハンスト、テント座り 込み、路上野宿闘争。記者もよく知っていると思う。

文在寅候補がバス問題解決前に全北に遊説にくれば、バス労働者がストライキをすると宣言したのですか?

もちろん民主党の菜園だが、文在寅(ムン・ジェイン)候補がとにかく大統領に 立候補をするのなら、自分の菜園で2年以上未解決のバスストライキに関心を持 たなければならない。バスストライキの現場には来なかった。全北は菜園だか ら、バスストライキは軽視してもいいと思うのなら、バス労働者を二度殺すも のだ。バス労働者への約束も重要だが、関心も持たないのはひどい。

▲全北バス労働者は現在文在寅民主党大統領候補の汝矣島選挙事務室前で座り込みをしている。[出処:チャムソリ]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-12-02 15:25:32 / Last modified on 2012-12-02 15:27:15 Copyright: Default

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