MBC PD手帳正常化対策がないのが対策?

政策発表会に参加したキム・ヒョンジョン時事制作局長、今後の対策もなく「時間が必要だ」と繰返すだけ

MBCのキム・ヒョンジョン時事制作局長が、PD手帳の正常化対策を出せず、事実 上MBC PD手帳の混乱事態を放置しているという批判が強まりそうだ。

PD手帳製作スタッフは7月18日、MBC労組の業務復帰後、21日と放送再開日を決 めたが、作家全員解雇事態が起き、結局この日の放送は欠放になった。

キム局長は8月21日午後3時に開かれた局長政策発表会席に参加し、PD手帳欠放 事態の責任と正常化方案についての質問に「時間が必要だ」という言葉を繰り 返した。キム局長はPD手帳欠放事態は「正常な状況ではなく、問題はある」が、 具体的な正常化方案は出せなかった。

特に、作家全員を解雇した後、作家の執筆拒否宣言が続き、韓国放送作家協会 が動くといった事態が広がることを予想できなかったとし「まさにこの問題は 解決能力の限界を越えた」と打ち明けた。キム局長が唯一明らかにした具体的 な正常化方案は、作家が感情的に激昂している状況なので、落ち着けば韓国放送 作家協会に行くということだけだった。

キム局長が作家交替の理由を語った場面で、PDから激しい抗議を受けた。キム 局長は、PD手帳の作家がMBCストライキを公式に支持宣言したのは、製作者とし て視聴者に誤解を与えたので、交替を決定したと語った。またキム局長は作家 全員交替の決定は社規により、公正放送のために判断したもので、問題だとは 考えていないと話した。

これに対しPDたちは、ストライキに参加したPDには措置を取らないのかと質問 し、キム局長はPDたちの政治偏向性が番組に現れれば人事措置をするが、推定 無罪の原則により、このような問題が発生しなかったので問題としないと答え た。キム局長の返事にPDたちは失笑を漏らし、作家も公開で支持宣言をしたが、 番組で偏向性が現れなかったのだから問題にならないと反論したが、平行線を たどった。

PDたちは作家解雇措置が社規を守った措置だとしても、これにより放送の製作 が中断した事態については責任を負うべきだと要求した。キム局長はしかし、 「最善を尽くす」、「時間が必要だ」という言葉を繰り返し、結局PDたちは PD手帳混乱の疑いを提起した。

PDたちは「巷間にMBC上層部線でPD手帳の混乱を楽しんでいるのではないかとい う外部の見方があるが、こんな形なら、そうした疑いが力を得るほかはない」 と指摘した。

あるPDは、メディアオヌルとの通話で「キム局長との発表会は自分の無責任を 告白する席だった」とし「自分が作家をクビにして問題が起きたのに、責任が ないと言い、そんな事態まで予想できなかったのは中長期的な見識がないとい う自分の無能を自ら認めたもの」と批判した。

他の参加者は「PD手帳を正常化する意志とプラン、方案がないことが確認され た」とし「PDが外部の声を借りたが、PD手帳混乱事態を放置しているという 問題提起をしたこと自体、問題が大きい」と指摘した。

この他に時事マガジン2580の安哲秀院長アイテム廃棄事件についてはシム・ウォ ンテク部長の判断に同意したとし、上層部線の介入説を否定した。またシム・ ウォンテク部長の従北左派うんぬんの発言には謝罪を指示したが履行しなかっ たことについて対策を講じると明らかにした。

入力:2012-08-21 21:17:58 公開:2012.08.21 21:21:01

原文(メディア・オヌル)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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