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「現代車正規職化方案、元下請共同闘争を壊すか」

正規職支部と非正規職支会の共同闘争、最後まで

ヨン・ソンノク現場記者 2012.08.17 10:14

現代車正規職労組の現代車支部が、会社との賃金団体協約交渉で社内下請3千人 の正規職化方案をめぐり協議しているが、非正規職支会は全面ストを行うなど 非常体制だ。会社が支部に提示した案は、不法派遣撤廃とすべての社内下請の 正規職化を望む支会の立場と大きな差があるからだ。

▲16日午後、現代車支部が賃金団体協議交渉をしている中で全面スト中の非正規職支会が交渉場の前で座り込んだ。

8月9日、現代車は正規職労組に「社内協力業者人員関連別途合意」案を提示し た。会社は社内協力業者人員の採用と処遇改善において「現在の社内協力業者 の人員のうち、当社の採用基準に適する人員の一部を定年退職所要と新規所要 などを含み、2016年までに段階的に採用する」という内容と「人員を採用する 時、元下請の工程再配置を実施」するという内容が骨子だった。

非正規職支会は、これに対する反対の立場を出し、これは「会社が当然、不法 派遣に転換すべき労働者を、採用手続きで新規採用することにより不法派遣を 隠蔽、否定しようとするもの」で「選別採用は非正規職労働者を統制し、団結 を防ごうとするもの」という立場を明らかにした。支会はこれに反発し、4時間 のストライキに入った。

13日、非正規職支会のパク・ヒョンジェ支会長を含む交渉団の不法派遣元下請 特別交渉でも、会社側は同じ案を提示し、支会の反対で交渉は決裂した。

現代車支部はこれに対し「会社の案でしかない」と公式な立場を出さず、16日 の賃金団体協約交渉に入った。支会は支部に対し、不法派遣関連の交渉を別途 に支部が行うのではなく、「元下請特別交渉」窓口に単一化しようと提案した が、支部は「非正規職正規職化に関する要求が支部にもあるので、独自の交渉 もする」という立場を維持し、会社は交渉で『社内協力業者人員直営化関連の 別途合意』という題名で修正案を提示した。

▲問題になっている社内協力業者関連直営化方案。16日に現代車と正規職支部賃金団体協議交渉で会社が提示した案だ。

「現代車の3000人採用計画が不法派遣撤廃なのか」

現代車の修正提示案は『2016年度までに現在の社内協力業者勤務者のうち約3千 人を労使間の別途協議で、当社の採用基準に適する者を採用』、『2012年には 約千人(現198人の採用人員を含む)を優先採用し、残りの人員には2016年までに 段階的に採用』、『社内協力業者人員の直営採用などで移動が不可避な時は、 元下請の工程再配置を実施』するという内容を骨子としている。

現代車非正規職支会は、支部独自の非正規職関連合意を憂慮して、支部が交渉 している時間に交渉場の現代車本館前で連座座り込みを行い、修正提示案に対 するストライキ参加組合員の全体討議をした。

▲16日晩非正規職支会の組合員は、会社が支部に提示した案を討議した。午前から会社側と体当たりをするなど、汗と夕立ちがの中で組合員の表情が疲れている。

非正規職支会ストライキ参加者の討議で、組合員たちは会社の提案について 「とても受け入れられない」という意見を表明した。

提示案の討議で進行を引き受けたキム・サンノク政策局長は「現代車の提示案 は、不法派遣を認めず、『現在の勤務者の中で』という文句は2010年正規職化 争奪のために率先して闘争して解雇された組合員は除外するとという意味」で、 「蔚山だけで約7千人の非正規職がいるが残りの4千人はどうなるのか」と 組合員の意見をまとめた。

これについてある組合員は「正規職化のために率先して戦った人々は解雇者を 含み、まさに今日ストライキ座込場にいる人だ」とし、「しかし会社は対象を 選ぶ時、ストライキ参加者には友好的ではないだろう」と話した。

不法派遣当事者のチェ・ビョンスン組合員は、「会社が急いで提示案を出した 理由は、不法派遣事実を3千人正規職採用という言葉で揉み消し、言論を通じ 雰囲気を糊塗するため」と主張した。

▲匿名の某氏は、非正規職支会組合員がストライキ参加を防ぐ会社側(業者)の携帯メールを見せる。彼はストライキ参加を防ぐために現代車が指揮し業者は指示だけ従うとし、普段はしていない全体朝礼を招集する部署もあると伝えた

現代車正規職だったが98年に整理解雇された非正規職組合員は「98年に支部の 執行部による一瞬の誤った判断で、多くの組合員が労働組合に対する懐疑を感 じ、自分は非正規職になった」とし「支部は非正規職問題で支会を揺さぶって はならない。われわれは会社側の甘言に丸め込まれてはならない」と訴えた。

「6項目の要求で元下請特別交渉で戦おう」

パク・ヒョンジェ支会長は「6項目の要求で元下請特別交渉で戦わなければなら ない」と組合員の団結を訴えた。

▲非正規職支会のパク・ヒョンジェ支会長が辛く苦しくても不法派遣を必ず阻止し、正規職勝ち取ろうとし、組合員にストライキ死守を訴えた。パク・ヒョンジェ支会長は非正規職関連支部が支会と十分に対話することを切実に望むと話した。

支会の関係者は会社が機関紙『共に行く道』で下半期非常経営を宣布したとし、 会社は今年はやむを得ず正規職採用して、来年からは苦しいので正規職を採用 できないと言うかもしれないと憂慮した。統計を見ると2016年までに自然減少 人員だけで2558人で、これは支部の団体協約上、無条件採用する人員だが3千人 の正規職を云々するのは支会を欺瞞するものという主張だ。

一方、16日に支会は4時間のストライキをする計画だったが会社側が代替人員を 投入したため、ラインは止まらなかったので、全面ストを宣布した。代替人員 投入を阻止するために現場に行こうとするストライキ隊伍を、会社側はバスと 管理者が阻止し、体当たりが行われた。その過程で会社側は消火器を噴霧し、 第2工場のチェ・ユンソク組合員は肋骨にひびが入り全治4週の診断が出た。支 会が集計した結果、第1工場のク・ジョンドク組合員は首に怪我をし、第2工場 のパク・ジョンシン組合員は足首を負傷するなどの負傷者が続出した。

現代車支部は17日午前10時に賃金団体協約交渉が予定されており、支会が合意 できる水準の非正規職問題に接近できなければ、支会と支部の対立も予測され る状況だ。

16日夜、非正規職支会は不法派遣当事者の合意ない案は受け入れられず、不法 派遣関連の元下請特別交渉に行こうという意見を現代車支部に伝えた。

支会は「現代車が支部の賃金団体協議交渉で不法派遣問題を新規採用と縮小し、 合意しようとすることにはっきり反対し、不法派遣協議は不法派遣特別交渉で 6項目の要求を中心に進める」という立場を17日に使用者側と支部に文書で伝え る計画だ。

現代車支部のムン・ヨンムン支部長は、非正規職正規職化問題に対し、これま でのどの執行部よりも強い解決の意志を見せてきた。支会と支部は難しい中で、 元下請共同闘争のために不法派遣特別交渉6要求を作った。現代車が不法派遣に 対し社会的責任を取るべき状況で、元下請共同闘争で力を合わせ非正規職撤廃 に進むのかに関心が集まっている。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-08-18 20:32:52 / Last modified on 2012-08-18 20:32:57 Copyright: Default

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