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「ユソン企業労組、使用者側が口を閉じても最後まで行く」

ユソン企業ソウル座り込み17日目... 共同巡回闘争団訪問

ソ・ドンフン ニュースセル記者 2012.07.16 09:28

7月9日、ソウル大漢門双竜自動車焼香所を出発した「No! 整理解雇、非正規職、 国家暴力! 共同巡回闘争団(共同闘争団)」が全国の闘争事業場を回り、14日、 最後にソウルに到着した。2つのチームに分かれて出発した彼らはこの日午前 10時、良才洞の現代起亜車本社前で合流して記者会見を開いた後、三成洞の ユソン企業ソウル事務所前に座込場を訪れた。

金属労組ユソン企業牙山支会と嶺東支会の組合員たちは使用者側に「△労働弾圧 中断、△解雇者復職、△完成車支配介入粉砕、△深夜労働撤廃」を要求して 6月28日からユソン企業ソウル事務所前で無期限野宿座り込みを行っている。

座り込みテントすぐ隣のユソン企業ソウル事務所ビルの入口にはシャッターが 下されていた。休日だけでなく、普段も常にシャッターが降りており、ビルの 入居者が入る時だけシャッターを上げてまた下ろすという。

共同闘争団の参加者はこの日の午後1時から座込場の前で集会を開き、シャッター をおろしたまま労働者と対話もしないユソン企業使用者側を糾弾し「最後まで 共に戦う」と宣言した。

▲シャッターが下りたビルの入口[出処:ニュースセル]

ユソン企業労働組合は昨年5月に労使が合意した昼間連続二交代制を使用者側が 実地しなかったため、これに抗議してストライキに突入したが、使用者側は職場 閉鎖と公権力の投入で対抗し、この過程で用役職員の暴力とひき逃げ車両事故が 問題になった。

そして同年8月、労使は法院の仲裁案を受け入れて業務を再開した。だが使用者側 はすぐ争議行為を理由に27人の組合員を解雇し、地方労働委員会(地労委)と中央 労働委員会(中労委)による不当解雇という判決があったが、使用者側は相変らず 彼らを復職させずにいる。

また複数労組法施行以後、新しくできた労働組合に管理者約50人が加入したた め過半数以上の組合員数になり交渉代表権が取られ、使用者側はまだ金属労組 の組合員に脱退を薦めている。

悪天候よりつらいのは薄情なソウル人の心

共同闘争団と座り込みをしていたユソン企業の解雇者は、集会の後、次の行先 のソウル市庁前才能座込場に移動した。この日、座込場はユソン企業解雇者の キム・プンニョン氏とシン・ギビョン氏が守ることにした。

最近清州にオープンした『希望食堂』3号店のシェフとして有名なキム・プンニョ ン氏は、「地域ではこうして野宿座り込みをすれば周辺が心配も激励もしたが、 ソウルはちょっと薄情だと思う。使用者側の圧迫があるかもしれないが、周辺 の商人が商売に邪魔になると思うのか、いつ出て行くのかと聞いたりトイレを 使うのも抗議するなど、空しい経験をした」と座り込み生活の苦情を打ち明けた。

話をしている間、自転車に乗って座込場の前を通りかかったある市民が自転車 から降りて、「誰がここに車を止めたのか」と不快そうにした。座込場の前は 歩道だが、乗用車一台が道のど真ん中に駐車していた。キム・プンニョン氏は その車両を指して「この車もこのビルの喫茶店で、私たちが不便になるように わざとこうして駐車したようだ。この周辺地価も高く、皆お金も持っているで しょうに、なぜこんなに気持ちが狭いのかわからない」と残念そうにしていた。

続いて彼は「それでも私たちに好意的な周辺の商人もいる。私たちが遠慮なく ご飯を食べる食堂があるが、食事代も安くしてくれ、トイレも使わせてくれ、 感謝の気持ちで私たちがお客さんを送り出して行ったりもする。そして近くの 発電労組の事務室で寝床も提供してくれ、シャワーも使わせてくれて、とても 世話になっている。こうして助けてくれる人もいて、同じように戦っている 仲間もいるのでずっと戦える」と笑いを見せた。

公権力投入、御用労組、現場統制... 大資本の介入と準備された労働弾圧

昨年5月18日、労組がストライキに突入すると、使用者側は『待ってました』 とばかりに2時間後に職場閉鎖で対抗し、6日後に戦闘警察を投入した。

ユソン企業解雇者のシン・ギビョン氏は当時を回想しながら「私が知る限り、 警察の指揮体系上、公権力を投入するのに最終承認までかかる時間は少なくと も5日だ。ところが当時、500人が集まった工場に警察兵力3000人がそんなに早 く投入され、ヘリコプターで宣伝物を撒いたが、そんなのは見たこともない。 みんながよく知りもしない地方工場に、何か大統領が貴族労組とか何とか言っ たという。これは明らかに大資本と政権が共に介入した」と疑問を提起した。

昨年のユソン企業ストライキ以後、現代自動車側はユソン企業への納品単価を 23%も上げたと言われ、使用者側の労組弾圧を支援しているという疑いを買った りもし、ストライキの当時、現代自動車幹部の車からユソン企業労組に対する 対応シナリオ文書が発見されて問題になった。

これについてシン・ギビョン氏は「昨年のストライキの前に争議行為があった 時も、社長は『私はお前たちが恐ろしいのではなく、現代車が怖がっているか ら事態をはやく終わらせるのだ』と遠慮なく話した。これは、現代車とユソン 企業の関係を説明するもので、昨年のストライキも、現在の現場統制なども、 すべて現代車の介入がある」と現代自動車の介入にさらに重さをのせた。

職場閉鎖と公権力の投入以後、昨年7月に複数労組法が施行されるとユソン企業 は『待ってました』とばかり、新しい労働組合ができた。

シン・ギビョン氏は「新しくできた企業労組は御用労組だ。現場では企業労組 と金属労組組合員への管理者からの差別が深刻で、この前は企業労組が使用者 側との団体協約を改悪した。賃上げや定年延長のような餅を受けて、雇用安定 は使用者側に譲歩するなど、使用者側の労働弾圧に同調している形だ」と新しく できた労組を評価した。

▲座込場を守るシン・ギビョン氏(左)とキム・プンニョン氏(右) [出処:ニュースセル]

現在、キム氏とシン氏をはじめ解雇者27人は二つの組に分け、1週間ごとに交代 で、ソウル座込場と工場での組合活動を併行している。彼らは労働部と法院、 現代自動車本社、国会などで1人デモをしているが、国会議員との面談などで ユソン企業への国政調査を要求している。

キム氏とシン氏はソウルと工場を行き来しながら、希望食堂の運営まで重なり、 家族と会えないのが一番つらいという。だが希望の歩み、希望広場などで連帯 してきた闘争事業場の労働者の顔を思い出すと、戦いを止められないという。 ソウルの座込場では毎日、質素だがキャンドル文化祭が開かれており、毎週 火曜を集中文化祭の日として進めている。(記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-17 05:06:23 / Last modified on 2012-07-17 05:08:12 Copyright: Default

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