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K2コリア『交渉決裂』、工場閉鎖切迫...労組がスト突入

29日からテント座り込み、「会社は整理解雇強行へ」

ユン・ジヨン記者 2012.05.31 10:23

K2コリア使用者側の靴生産部工場閉鎖を一日前にした5月30日、K2コリア支会の 組合員たちは、ストライキ2日目のテント座り込みを進めながら、会社の整理解雇に 対抗している。

会社側は3月8日、靴事業部生産職労働者93人の整理解雇を通知した時点から、 5月31日付でソウル市城東区、聖水洞の生産部署工場を閉鎖する立場を曲げずに いる。5月25日にはソウル地方労働委員会(ソウル地労委)の仲裁案を拒否し、 交渉不参加を宣言した。事実上、整理解雇強行の意志を明らかにしたわけだ。

K2使用者側、『交渉最終決裂』を宣言...地労委の仲裁案も拒否

会社の整理解雇通知以後、労働者たちは労働組合を結成して雇用保障のための 労使交渉を進めてきた。3月22日から5月25日まで8回の交渉が進められ、5月22日 と25日にはソウル地労委の調停会議が続いた。

その間、会社は交渉期間の全般にわたり、靴生産部署の廃止と生産職全員人員 再配置、名誉退職申請時は1年分の賃金に当たる名誉退職金支給を主張してきた。 雇用維持方案としてインドネシア、開城工場、行廊、靴A/S、衣類A/S、衣類検査、 靴開放、直営店舗販売などに追加人員を配置するという。

しかし労組は靴生産部署の維持が最も適当な雇用保障方案だと主張してきた。 だが労使交渉は平行線をたどり、労組は靴生産部ライン2本のうち1本の閉鎖、 靴AS業務の本社誘致を譲歩案として出し、交渉を進めた。約40人の人員が配置 されるライン1本と、20人の靴AS業務の本社誘致など、現在残っている60余人の 労働者の雇用保障方案を出したわけだ。

会社は、こうした労組の譲歩案も受け入れられないという立場を明らかにし、 労使交渉は混乱し始めた。そのためソウル地労委は5月22日と25日、二度の調停 会議を開き、△国内の生産ラインを廃止する代わりに靴ASと靴開発業務に転換 配置、△転換配置を望まず希望退職する場合、名誉退職金として12か月分通常 賃金を支払い、これとは別途に3か月分の激励金の支給、△このような転換配置 と希望退職の他に(他の部署を望む)組合員の転換配置は3か月の職務熟練教育を 実施して、その後、業務適応に問題がある場合、他への配置転換希望を受け入 れて、もし自主的に名誉退職を要求すれば通常賃金12か月分を名誉退職金とし て支給することを仲裁案として出した。

だが会社はソウル地労委の仲裁案も拒否し、事実上『交渉最終決裂』の終止符 を打った。

労組は29日からストライキに突入、会社前でテント座り込み
「会社は雇用保障の意志なく...整理解雇を強行しようという意図」

会社が交渉を拒否したことで、労組はストライキとテント座り込みなどを続け て使用者側が対話に出るよう要求している。

労組は5月29日、ストライキ賛否投票を可決して午前10時からストライキに突入 した。同時に会社の前にテント座込場を設置して座り込みを続けている。現在 労組側は、会社の交渉決裂宣言は、事実上、整理解雇を強行する意図だと解釈 している。

イム・ヨングク化繊連盟事務局長は「事実上、地労委の仲裁案は会社側が主張 してきた要求案と違わない」とし「それでも会社が交渉決裂を宣言して出て行っ たのは、彼らが今まで主張してきた転換配置案も見せかけだけで、結局、整理 解雇を強行しようとする意図」と説明した。

実際に地労委も仲裁案として使用者側の要求案と一脈通じる、△国内生産ライ ン廃止、△靴ASと靴開発業務に人員を転換配置するなどを出した。ただし会社 側の要求案との違いがあるとすれば、3か月分の慰労金の支給だけだ。

またイム・ヨングク事務局長は「地労委では調停委員会をもう一度延長して、 立場を狭めていくことを要求したが、会社はこれさえ拒否した」とし「これは 会社が問題解決の意志がないということを反証する」と強調した。

特にK2コリアのチョン・ヨンフン社長は地労委の要請にもかかわらず、これま での交渉には一度も参加しなかった。労組側は30日、初めてチョン・ヨンフン 社長との面談をしたが、特別な成果を出せなかった。使用者側は現在まで工場 閉鎖と交渉拒否などの強硬策を維持しており、これによる事態長期化まで憂慮 されている。

チ・ヨンシクK2コリア労組支会長は「会社は5月31日5時30分に工場を閉鎖する という立場で、すでに一か月前から労働者が働いている途中に機械を運び出し た」とし「工場閉鎖が完了した6月1日から労組側との衝突が憂慮される」と明 らかにした。

一方、K2コリア支会をはじめ、双竜車、才能、キリュン、国立オペラ合唱団の 労組など約200人の連帯団体が30日午後6時、K2コリア本社前で闘争文化祭を開 いた。労組はその後、テント座り込みとストライキを続ける方針で、6月7日か らK2不買運動などを始める計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-06-01 15:10:03 / Last modified on 2012-06-01 15:10:15 Copyright: Default

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