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[総合]ユソン企業の労使関係が混乱...「殺人未遂者を即刻検挙せよ」

労使合意不履行、職場閉鎖、用役偽装車突進...「ユソン企業の責任」

チョン・ジェウン記者 2011.05.19 18:26

[出処:メディア忠清 イ・ジョムボム現場記者]

忠南道屯浦面にあるユソン企業(株)の労使関係が会社側の職場閉鎖で混乱して いるが、金属労組のユソン・アサン、ヨンドン支会(以下労組)が5月19日午後 1時頃、ユソン企業の牙山工場で記者会見を行い、会社側を強く批判した。

労組は用役業者職員が偽装車で突進し、組合員13人が重軽傷を負ったことで、 牙山警察署は『殺人未遂現行犯』を検挙して『殺人教唆した責任者』を拘束 捜査しろと要求した。

また、会社側の職場閉鎖に対して『不法な職場閉鎖を行い合法的なストライキ の現場に用役チンピラを呼び込むなどの不当労働行為を行った会社側を処罰』 し、会社の代表理事が今回の事態の責任を取って謝罪すること、昼間連続2交代制 に関する労組側の要求を受け入れろと主張した。

「歩道の労組組合員は死ぬところだった」

13人が重軽傷...「使用者側は労組失脚に必死」

会社側は労組が5月18日の昼間組から部分ストを始めると、労組の『争議行為で 生産に支障』が出たことで、労組組合員に対してのみ職場閉鎖を断行し、用役 業者の職員30人余りを雇い、労組組合員の出入りを阻止した。労組は会社側が 合法的な争議行為に不法を働いているとし、夜10時頃に工場内に入り、会社側 を糾弾する集会を開いた。

労使の衝突はここで止まらなかった。19日午前0時30分頃、会社が雇った用役が 車両を突進させ、会社周辺を整理していた組合員の13人が重軽傷を負う事態が 発生したのだ。

労組によれば、用役は組合員を見つけ、2台の車両でヘッドライトをつけて警笛 を鳴らしながら道路を疾走するなどの危険な状況を演出した。労組の関係者は 「用役車のものすごい速度と轟音で組合員は全員歩道の隈に逃げることに汲々 とした。ところが最後のカーニバル車両がライトを消したまま歩道に上がり、 突進してきた」とし「歩道上の組合員は死ぬかもしれないという恐れでちりぢりに なって逃げた。それでも逃げられなかった組合員13人はカーニバル車両に ひかれ、2-3mごろごろと歩道と道路を転げまわった」と当時の状況を伝えた。

労組が把握したところによれば、負傷した組合員は13人で、ほとんどが重傷を 負っていた。病院での検査の結果、組合員の金某氏は頚椎5番が折れ、組合員チョ 氏は右手首の筋肉が裂けた。また、組合員のユン某氏は肩脱臼、目の上側骨が 折れ、組合員パク某氏は耳の3/4ほどが裂け、回復が不明確な状態だ。連帯に来た ヴァレオ空調コリア解雇者のキム某氏も膝と腰の筋肉に怪我をした。

▲19日午前0時30分頃、用役業者職員が乗用車で組合員を襲い、約十人が怪我をした。この用役は直ちに逃げた。[出処:金属労組忠南支部]

記者会見団は「組合員たちは運良く生き返った。目の前に数十人の人が歩道の 上にいるのを目撃して突進したのは明らかな殺人行為だ」とし「今日のような 事態が発生した原因は、十回余りの交渉中、何も提案を出さず労組失脚に血眼 になっている使用者側が無理に挑発したことで、発生した」と声を高めた。

▲牙山工場キム・ソンテ ユソン支会長(中)が今回の事態の責任は会社側が取るべきだと主張している。[出処:メディア忠清 イ・ジョムボム現場記者]

一方、労組側の通報で出動した警察が確認した結果、乗り捨てられた用役の車 のナンバーは偽装されていることが明らかになった。警察の鑑識班が出動し、 指紋と車両鑑識をしている時に財布、名刺などを発見したという。

労組の関係者は「組合員を当て逃げした車両を追いかけて行ったが、車は乗り 捨てられていた。乗っていた用役警備は逃げた状態だった」と付け加えた。

『昼間連続二交代制および月給制』特別交渉中に事態が悪化

会社6か月間交渉案を出さず結局『調整中止』

労組、「要求が受け入れられなければ牙山警察署、労働部の打撃闘争」

こうした事態は、労使が2009年に合意して、2011年1月1日を目標に施行するこ とになっていた『昼間連続二交代制および月給制』の特別交渉中に発生した。

労組は合意案に基づき2010年に使用者側に関連の準備を要請し、要求案を作り、 年末に初顔合わせをして交渉を始めた。

だが会社側は労使合意履行の意志を見せなかった。会社側は十回余りの交渉の 間、一回も提案を提示しなかったという。地方労働委員会での調整中、終盤に 会社側が4組3交代案を出したが、労組は『夜間労働を深化させ、労働の強度を 高める改悪案』と反対した。結局、使用者側の『改悪案』により調停委員会は 『調整中止』を決定した。

そのため労組は5月13日の調整中止の決定を受け、合法的な争議権を獲得した。 労組は17日、18日の2日にわたり争議賛否投票を行い、78%でストライキを可決 し、18日午後、2時間の部分ストに突入した。

しかし使用者側はすぐ労組組合員に対してのみ職場閉鎖を断行、用役警備を雇 い、夜間組で出勤する労働者を防いだことで事態が悪化し、これに関連して労組は 『争議行為を無力化する攻撃的職場閉鎖』と反発した。

記者会見団は「今回の事態の背後は会社」とし「労組の正当な要求が貫徹され なければ、牙山警察署、労働部の打撃闘争をする」と明らかにした。(記事提携= メディア忠清)

[出処:メディア忠清 イ・ジョムボム現場記者]

ユソン企業交渉状況

ユソン企業労使2009年賃金団体協議合意事項

1) 昼間連続二交代制の導入は、現経済状況および諸般の条件を考慮し、2011年1月1日の実行を目標として推進する。

2) 上の昼間2交代制導入に関する重要事項(賃金、生産能力および生産量)は、2010年の特別交渉で進め、その他の細部の事項は2010年1月1日までに労使準備委を構成して会議を定例化して解決していく。

3) 会社は組合員に対し昼間連続2交代を施行する時、時給制を月給制に転換することを目標として推進する。

交渉および闘争日程

  • 2010年12月23日 労組、昼間連続2交際および月給制特別団体交渉要求
  • 2011年1月18日〜 5月4日 11次交渉。使用者側提示案なし
  • 5月12日 12次交渉および調停委員会事前調整。使用者側提示案なし
  • 5月13日 調停委員会『調整中止』決定
  • 5月17日〜18日 労組争議行為賛否投票(78%可決)、争議行為申告書接収、昼間組2時間部分スト

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-21 06:02:31 / Last modified on 2011-05-22 09:22:08 Copyright: Default

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