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弘益大総学生会長が学ぶべきことなど

[寄稿]弘益大清掃警備施設管理労働者たちの闘争を見て

ハン・チャヨン(全国学生行進) 2011.01.26 11:01

2011年の開始と共に解雇された弘大労働者の座り込みは、もう23日目になった。 その間、多くの人が関心を持って応援し、地域住民や学生が後援物品を持って 座込場を訪問した。座り込みを始めた方々は、これほどまでしても変らない学 校の態度を悲しみながらも、水が不足すれば、水を持ってきて、暖房が必要な ら暖房機構を後援する名前を知らない市民の支持に感激していた。

ところが弘大のお母さん、お父さんを支持しても、これを『運動や闘争』という 言葉で表現したがらない人々がいる。俳優キム・ヨジン氏も自分の支援を運動 という言葉で表現するのは負担になると言う。こんな人々が座込場に来ると、 おそらく戸惑うだろう。

[出処:チャムセサン資料写真]

今、お母さんやお父さんたちは、朝のあいさつもしばしば『闘争!!』で叫んで、 闘争の歌を口ずさみながら、ハハハと笑っているからだ。誰よりも活気に満ち た声で非正規職撤廃を叫び、赤いチョッキを誇らしく思う彼らをあなたはどう 理解するだろうか? 自分を支持するのと民主労総労働組合を支持するのが違わ ないことを、労働組合をすることになって、自分の暮しがどれほど変わったか を熱情的に話す彼らをあなたはどのように理解するだろうか? 23日間の座り込 みで、弘益大の非正規職労働者たちは自分の権利を取り戻すことと闘争が切り 離せないことを、またその楽しみと痛みを学んでいる。

労働組合を作ることも知らず、月給75万ウォンが恥ずかしくて月給明細も破っ てしまった彼女たちは、『無視されてつらくても、どこにも話せなかったのに、 こうしてはっきり話せるのがどんなに嬉しいか』、『学校はただ言うことを聞 くだけでなく、一緒に働く人々がみんな固く団結すればきちんと暮せるという ことを本当に分かった』と熱心に話す。座り込みをして得る新しい経験も多い。 『前は美大の入試の時でもなければ皆の顔を見られなかったけれど、こうして 集まっておしゃべりもすると、誰が姉さんで妹なのかもわかり名前も知って、 嬉しい〜』

自分の権利を探す方法を学ぶ過程は誰かが素敵な言葉で扇動して完成するもの ではなかった。20日以上座り込みをして、『闘争』というものを続ける彼らは、 そもそも知らなかった民主労総のことから知識を学び、自分で考え、共に戦う ことに決めた。これに対して純粋なお母さん、お父さんと彼らを扇動した外部 勢力、民主労総を分離するのは、むしろ彼らの悩みを無視するようなものだ。

初めからそうではなかった。弘益大分会事務長は今は笑いながら、告白する。 『座り込みをするにはするけれど... 同志だの、闘争という言葉を使わなけれ ばいけないのか』と話したりもしていた。闘争の歌とシュプレヒコールがぎこ ちないのは同じだった。歌詞を見て調子外れで歌っていたのが昨日のようだが、 今は休み時間に皆同じようにあなたのための行進曲を歌いながらげらげら笑い、 トイレに行く時も闘争の歌を思い出すと笑う。だが、慣れたのはシュプレヒコー ルや闘争の歌だけではない。支持訪問に来た人たちに、あなたも私も自分の仕 事がいかにつらくて苦しかったか、いかに学校の待遇が悪かったのかを話して いた労働者たちが、闘争をして何が変わったのか、労働組合がどれほど重要か について熱弁をふるう。『前は人の前に立つのが恐くて職場も止めたのに、マ イクを持ってうまく話もして.. 何でこんなになってしまったのかな?』と笑う 事務長さんの表情が満たされる。

[出処:チャムセサン資料写真]
彼らに対して弘益大総学生会長のように、『お母さんお父さんは支持するが、 民主労総は支持しない』とか『運動や闘争より共に心を分ける人になりたい』 と言えば、それは弘益大労働者の戦いであなたが見たい部分だけを見ようとし ているのだろう。本当に彼らを理解したいなら、お母さんお父さんたちがどう して自分を『闘争する労働者』と呼ぶようになったのか、『あなたが学ばなけ ればならない』。彼らが解雇された理由は労働組合の結成が核心的なのに、彼 らの問題がうまく解決することを望む心『だけ』ではむなしい支持に終わるからだ。

弘益大総学生会長の心が、結局学校側の肩を持つ形で現れたのは、彼が主張す るように、言論の歪曲報道のためではない。弘益大学校は、解約された労働者 たちがいくら訴えても無視できる程の力を持っている。この力の差は、根本的 に対話を不可能にするが、これに対して闘争より対話が必要だと言えば、結局 闘争するしかない労働者の口をふさぐ効果をあげる。

では、われわれは弘益大総学生会長を可哀想に思ったり罵倒するのではなく、 『純粋なお母さんお父さんの声と外部の政治団体の声を分ける論理』が、なぜ 誤っているのかを真剣に省察しなければならない。非運動圏から選ばれたから、 闘争する労働者を心から支持できなかった総学生会長の煩悩は、『非運動圏 学生会』の論理が『間違っている』という結論に進まなければならない。

この戦いがどう終わるのか占う訳には行かないが、いつかは人々の関心もなく なって、座り込みをしている労働者たちも日常に戻るだろう。戦いで勝とうが 負けようが、韓国には相変らずいつでも解約される劣悪な雇用で重要な労働を する人々と、これをさらに拡散させようとする政府と学校/企業がある。だが 『お母さん、お父さん』でだけでなく、自分の仕事に対する権利を要求して、 それが私だけでなく、他の非正規職のためでもあることを知った『労働者』と しての経験をした弘益大非正規職労働者の人生は、前とは明らかに変わってい るだろう。弘益大闘争から私たちが学ぶべきことは、この世界を変える力は 不条理な生活の現実の片隅から始める実践だということだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-27 04:13:21 / Last modified on 2011-01-27 04:13:24 Copyright: Default

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