「2年間KBSの崩壊を見て涙を流した」

言論労組KBS本部「公正放送争奪」全面ストに突入

言論労組KBS本部(本部長オム・ギョンチョル)は、7月1日午前0時、ストライキ に突入した。約900人のKBS本部組合員は、取材、編集、ダビング、録画、生放 送業務を中断してストライキに賛同した。

KBS本部組合員約400人は午前10時にソウル市汝矣島本館前の階段でストライキ 出征式を開いた。当初、KBS内の民主広場での出征式が予定されていた。だが、 司法警察約100人が出入りを阻止、階段も封鎖措置して組合員と小競合になった。 こともした。

KBS本部はこの日、ストライキ闘争決議文で「公営放送の独立性が崩壊し、ジャー ナリズム精神が崩れたKBSは、もはや国民の放送ではない」とし「常識が拒否さ れ、霊魂が踏みにじられる職場を救うために全面ストライキを始める」と明ら かにした。

オム・ギョンチョルKBS本部長はストライキ出征式で「なぜKBSが国民の放送な のかを互いに尋ね、話すためにここに集まった」とし「これから団体協約の締 結は簡単ではないだろうが、共に作っていこう」と述べた。

また「この2年間、KBSが壊れていくのを見て涙を流した。これに対抗した同僚 が懲戒と標的人事などをうけたが、組合員は全く保護されなかった」と今回の ストライキの背景を説明した。

一方、この日の午後2時には全国組合員約1000人がKBSの階段に集まり、KBSスト 勝利全国組合員総会を進める。

KBS本部によれば、自主的交渉認定、10%賃上げなどを要求して使用者側と賃金 団体協議を進めてきたが、使用者側の不誠実交渉できちんと進まなかった。6月 25日に中労委は調整中止を決定し、その後3回交渉したが使用者側は相変らず実 質的な案を出さず、結局KBS本部はストライキに入った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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