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国立劇場芸術団員『舞台』ではなく『路上闘争』に

[労働と世界]法人化名分、国立劇団院4月30日全員解雇危機

カン・サンチョル記者/ 2010年03月25日20時31分

▲国立劇場支部芸術団員が25日午前11時文化体育観光部の前で"法人化、不法オーディション反対"を叫んでいる。[出処:労働と世界]

60年の伝統を誇る韓国芸術分野の1番地、『国立劇場』に所属する芸術団員が 『舞台公演』ではない『路上闘争』に出た。理由は法人化と不法オーディション 問題のため。

3月25日午前11時、光化門の文化観光部前に集まった国立舞踊団、国立唱劇団、 国立国楽管弦楽団などの団員は、「責任運営機関長と芸術監督選任失敗による 経営上の問題を国立芸術家に転嫁するな」と声をあわせて叫んだ。

彼らはいっせいに「文化部と国立劇場は、表面では国立芸術団体先進化を言う が、実際は責任運営機関制の不良運営による各種の問題の責任を無力な芸術家 に押し付けるもの」と憤慨した。

まず台頭している問題は、『法人化』だ。2月にはこの問題で国立劇団団員全員 が団体解雇通知を受けた。彼らは公演の夢どころか4月30日付で全員解職され、 路上に追い出される境遇に置かれた。

キム・ホドン国立劇場支部長(公共労組)は「国立劇団は定員が40人だが30人、 それも7人は契約職員で、70〜80年代に2〜3万ウォンの月給で、浅い韓国の芸術 現場を守ってきた」とし「労苦の補償はできず、文化部の対策とはせいぜい外 国人芸術監督を選任すること」と批判した。

また責任運営機関制による『政権用』の情実人事劇場長選任問題も指摘された。 現場芸術と芸術行政を『全く』知らない非適格劇場長が経営上の問題を理由に 法人化を推進しているという話だ。

問題は『不良転嫁用』の法人化でなく、『システム再整備』にあるということ。 金支部長は「数年前、公演作品『嫁入りする日』が昨年に明洞劇場開館作品と して舞台に上がり、高い実績を上げて注目された」とし「既存の優秀作品のレ パートリー化戦略や広報マーケティングシステムなど、全面的な再整備で 正さなければならない」と指摘した。

現国立局長劇場長と国立舞踊団芸術監督に対する『資格』問題も俎に上がった。 金支部長は「劇場長が管弦楽団の団員に外部の活動禁止を説明して『還暦祭り』 云々と言ったのは、伝統芸術の否定的な視点を示す端的な例」とし「国立舞踊 団海外公演について行き、女性団員に無理に爆弾酒を回し、同行した某チーム 長が劇場長の隣席に座るように薦めるなど醜態と侮蔑感を与えた」と紹介した。

国立舞踊団芸術監督のペ某氏の不正と混乱運営問題はさらに深刻だ。国立舞踊 団員が最近明らかにした、△一部問題団員側近ライン構成跛行運営、△インター ン団員9人特典採用、△頻繁な言語暴力と特定団員だけに舞台機会提供、△公演 予算秘密資金造成疑惑、△オーディション採点疑惑公開黙殺などのキャスティング に対する不正、△公演チケット押し売りなどだ。

▲舞台に立つ夢を見て、練習室で汗を流してきた国立舞踊団員の涙が希望を分けあう[出処:労働と世界]

ある舞踊団員は「監督は主人公ではなくても舞台に立ちたいと思って恐縮する 団員の心理をよく知って悪用した」とし「われわれは国家団体の地位にふさわ しく全員に公正で同等な機会が提供され、その後、評価され、それによる結果 に承服できる姿勢になっている」と話した。

劇場側が団体協約を無視した『不法な』オーディション問題も浮上した。金支 部長は「劇場側が『人事上不利益がない単純な技量評価』と言うだけで、その 目的も不明な不法オーディションを強行するのは極端な法人化に対する労組の 反発をオーディションに回そうとする不純な意図」と解釈した。

オーディションと関連して、金支部長は「われわれはオーディションを拒否す るのではない」とし「7〜8月の審査評価の中に正確な基準を決めようと交渉を 要求したが応じなかった」とし「不法オーディションで切ろうとするのではな いのか」と憂慮した。2001年12月にオーディション問題により、団員8人が解雇 された事例があるという。

文化部と国立劇場による国立唱劇団団員への労組脱退推奨行為も問題と指摘し た。金支部長は3月初め前任の執行部が国立唱劇団所属労組員中4人を労組に反 する行為と労組脱退推奨行為で懲戒除名させた紹介した。金支部長は「当時、 劇場長と文化部の某局長が彼らに接近して『法人化すると、唱劇団が良い条件 に行けるように5月中に決着させる』と扇動した結果で明白な不当労働行為」と 主張した。

一方、国立劇場支部は3月11日の臨時総会で争議行為賛否投票の結果、在籍人員 145人のうち賛成104人(72%)で争議行為を可決した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-04-04 09:53:59 / Last modified on 2010-04-04 09:54:00 Copyright: Default

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