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「現代車救社隊と用役、もうそろそろ殴るのをやめろ」

鄭夢九自宅前で暴力行為中断を要求..「労働者には人権もないか」

ユン・ジヨン記者 2010.12.07 15:09

現代車の周辺は公権力の空白地帯だ。本社と工場周辺では、使用者側管理者と 用役職員がつまり警察であり法だ。

特に良才洞の現代車本社前では用役職員に暴行されて警察に申告しても、警察 は出動もしない。11月30日、非正規支会組合員と連帯団体会員が本社前1人デモ を始めると、用役職員500余人は暴力で彼らを本社前交差点まで押し出した。使 用者側の暴力が続いたため、参加者たちは警察に通報したが、結局警察は現れ なかった。この過程で参加者1人が右足の靭帯に怪我をしてギブスの世話になる ことになった。

蔚山工場はもっと厳しい。すでに11月15日、シート1部のドンソン企業労働者が 用役職員にボルトとフレームなどの鉄類(金属)で作った各種の資材で暴行され た。その後も蔚山工場の中では使用者側管理者と労働者間の戦争のような時間 が続いている。7日午前も、サークルルームで休んでいたチョン・ウイボン代議 員が使用者側職員に殴打され、片耳の鼓膜が破れた。ストライキ闘争をした20 数日間、蔚山、全州、牙山工場とソウル市良才洞の本社前だけですでに100人余 りの組合員が暴行されて病院に運ばれた。かなりの人が頭と顔を切ったり、肋骨を 折るなどの重傷を負ったという。

12月7日午前、非正規職支会をはじめとする家族対策委、民主労総、政党、市民 団体は、漢南洞にある鄭夢九会長の自宅前に駆けつけた。現代車周辺に職員と 用役で夢九山城を積み上げて暴力を行使したのは、他でもない現代資本であり、 現代車の後には強大な力を持つ鄭夢九会長が粘っているためだ。彼らは鄭夢九 会長に「用役チンピラと救社隊を動員した暴力を即刻中断して正規職に転換す るための交渉に出てこい」と要求した。

「たちが悪い殺人者にも人権があります。だが誰もが持つ人権をなぜ労働者だ けが持てないのですか。私たちのどこが悪くて、暴力に苦しまなければならな いのですか。警察に通報しても、警官は用役の身元さえ確認しません。殴られ た人はいるのに殴った人はないのです。われわれは法も警察も信じられず、誰 を信じて暮せばいいのでしょうか」

キム・ギョンジャ家対委副代表は結局涙を流した。11月15日、会社に行って来 ると出かけた夫は23日間、第1工場で占拠座り込みをしている。暴力事件が起き るたびに気をもむしかない。キム・ギョンジャ副代表は「なぜ熱心に暮す人に、 人間らしく生きようと思う人に暴力を行使するのか。それがそんなに悪いこと か」と声を高めた。

ソウル上京闘争をしているウ・サンス代議員は11月30日、本社前1人デモの途中 に元請管理者から暴行された。彼は「本社前で1人デモを始めて、500人の元請 管理者が無慈悲な暴力を行使し、3日間歩けないほど殴られた」とし「今日は、 チョン・ウイボン代議員が元請管理者5〜6人から無茶苦茶に暴行され、片方の 鼓膜が破れたが、再生するかどうかもわからない。再生しなければ一生身体障 害者として暮さなければならない。われわれはいつまでこうした犬のような取 り扱いを受けなければならないのか」と鬱憤をぶちまけた。

この30年間、強大な資本と権力を得た現代自動車は今、公権力の上にある。だ が、労働者の時計は相変らず30年前で止まっている。参加者が鄭夢九会長自宅 前に見た組合員の姿は、相変らず『大企業』という独裁の暗黒の中に暮す労働 者の姿だった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-08 09:18:34 / Last modified on 2010-12-08 09:18:35 Copyright: Default

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