![]() |
韓国:現代車正規職スト賛否投票...台風の目に | ||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(報告) ・レイバーネットTV(3/12) ・あるくラジオ(2/23) ・川柳班(投句受付中) ・ブッククラブ(3/20) ・シネクラブ(3/22) ・ねりまの会(1/31) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第98回(2025/1/10) ●〔週刊 本の発見〕第377回(2025/2/13) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2025/2/4) ●川柳「笑い茸」NO.159(2025/1/27) ●フランス発・グローバルニュース番外編(2025/2/2) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第98回(2025/2/18) ●「美術館めぐり」第8回(2025/2/24) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
現代車正規職スト賛否投票...台風の目にイ・ギョンフン支部長、『非正規職闘争支援ゼネスト』賛否投票する
合同取材チーム 2010.11.23 12:59
現代自動車正規職労組(金属労組現代車支部)のイ・ギョンフン支部長が11月22日 金属労組代議員大会で決めた『現代車非正規3支会闘争支援ゼネスト』を 正規職組合員の賛否投票(総会)手順を踏むと明らかにした。 イ・ギョンフン支部長は11月23日0時30分頃、現代車非正規職労働者占拠座込場 にきて、イ・サンス非正規職労組(現代車非正規職支会)支会長と30分ほど単独で 面談した。単独面談が終わり、座り込み組合員たちが集まった席で イ・ギョンフン支部長は、「今日の金属労組代議員大会で争議発生が宣言され、 現代車支部4万5千名を対象に組合員賛否投票を進める」と明らかにした。 ![]() ▲イ・サンス非正規職支会長とイ・ギョンフン現代車支部長が単独面談をしている。 イ・ギョンフン支部長は前日の金属労組代議員大会でも、同じ趣旨で「今日の 決定は、争議発生の宣言の水準だ。韓米FTA、労働法改悪阻止闘争の時も組合員 総会(賛否投票)を通じて尋ねた。全体組合員総会にかけなければ3日から5日で めちゃめちゃになる。組合員総会で、はっきり問わなければならない」と強調 した。しかしパク・ユギ金属労組委員長は「全国的な争議は代議員大会で決め られる」とし、代議員大会決定事項としてゼネスト計画を通過させた。イ・ギョ ンフン支部長は非正規職組合員に「パク・ユギ委員長に『総会をする。その責任 は取れ』と言った」とパク・ユギ委員長に強い不満を表わした。 しかしゼネスト賛否に関するイ・ギョンフン支部長の発言は、やや事実関係が 違う。07年の韓米FTAゼネストは金属労組が4月25日の代議員大会でゼネストを 確定した後、賛否投票を経ずに6月29日と30日にゼネストに突入した。当時、金属 労組では規約の議論があったが、金属中央委は大会決定事項として、そのまま ストライキを決めた。当時、FTAストライキで現代自動車のイ・サンウク 前支部長と現代車出身のチョン・ガプドク金属労組委員長が拘束された。 正規職組合員ストライキ賛否投票...台風の目になる現代車のイ・ギョンフン支部長が組合員賛否投票でストライキを決定すると明 らかにしたことで、今回の闘争の重大な分岐点になるものと予想される。何よ りも前日の22日の金属労組代議員大会で決意したゼネスト計画などが、現代車 支部のストライキ賛否投票で多くの影響を受けることになる。またストライキ 賛否投票を行うと、その結果により今回の闘争に相当な影響を与えるものと見られる。 正規職組合員がストライキを可決すれば、非正規職ストライキ闘争に勢いをつ けて、現代車全工場と全組合員の闘争に拡散する契機になる。だがもしストラ イキが否決されれば、今の非正規職闘争に冷水を浴びせる形になり、正規職- 非正規職の立場の差を確認しただけで労労対立をあおる機会を与えるかねない。 この部分を憂慮して、イ・サンス非正規職支会長も組合員に「会社が狙うのは 正規職と非正規職の分断で、総会を防ごうとした。下手すると分断される。正 規職支部とどう疎通し、どう正規職と連帯するのか考えたい。支部と連帯する 姿を見せれば分断されない」と述べた。イ支会長は、正規職総会が否決された 時の指導部の意志についての組合員の質問には「私たちの意向は不法派遣撤廃 正規職化だ。われわれは正規職になるためにきた。それをして帰らなければな らない」と再度明らかにした。 現在としては、現代車正規職組合員のストライキ決定の有無は簡単には予想で きない。ただし、現代車内のすべての現場組織が揃って非正規職との連帯を明 らかにしており、イ・ギョンフン現執行部もそれなりの連帯を表明してきたの で、ストライキ可決に望みをかける意見もある。だが現代車正規職組合員への ストライキ賛否投票が実際に進められると、使用者側もこれを否決させようと 積極的に動くと見られ、この過程で予想できないさまざまな対立も起きかねず、 ストライキ成功の可否は誰も断言できない状況だ。 また、ストライキが可決すると一時的に非正規職闘争に力になるがストライキ の主導権が非正規職から正規職労組に渡る可能性もあり、色々な変数として作 用することになる。主な闘争の日程はどうしても正規職労組のストライキ日程に 合わせられ、5万人にのぼる正規職組合員の数的な優位により、正規職労組の 影響も高まる。使用者側との交渉や対話にも正規職労組の影響がさらに強まる ほかはない。 非正規職組合員直接説得の試み、「公の組織の話だけを信じろ」?![]() ▲イ・ギョンフン現代車支部長 イ・ギョンフン支部長はこの日、決心したように非正規職組合員たちにパク・ ユギ金属労組委員長と、非正規職に積極的に連帯する正規職代議員を非難した。 イ・ギョンフン支部長は「初めて皆さんが労組を作った時、『今は労組を作る 時ではない』といった労組幹部がいる。その人が誰なのかは皆さんが判断しな さい」とし「2005年にリュ・ギヒョク烈士を烈士ではないといった張本人がま さに皆さんの援軍を自任している」と非難した。このような発言は2003年と 2005-6年の非正規職闘争の時にうまく指導できなかった当時の現代車正規職労組 の指導部と共に動いた現場組織所属の代議員に、自分を非難する資格があるのかと いう趣旨だ。しかし当時の状況と、最高裁判決を受け、非正規職労組の組合員が 1600人以上に増えた状況をそのまま比較するのは、正規職内でまた別の議論の 火種になりそうだ。 イ・ギョンフン支部長はまた「金属労組は今年の産別中央交渉で『会社は関係 機関(労働部、法院など)により、社内下請労働者の実質的使用者と確定した後、 社内下請労働者の勤労条件に関する交渉要請に対して業者と共同で交渉当事者 として参加する』と合意した。皆さんの事案は、まだ司法府で進行中だ。私は 一部勝訴といった。これを完全勝訴であるかのように組合員の目と耳を防いで しまう状況がいつまで続くのか残念だ」と金属労組を非難した。 だがこの部分も事実関係が違う。金属労組に確認した結果、金属産業使用者 協議会が最高裁判決からはるかに後の10月19日にこうした案を提示したが、 金属労組が反対して最終合意から抜けた事項だ。金属労組は初期に関連条項を 要求したが、7月22日最高裁で元請使用者性を認めろという判決があり、関連 条項が無意味になり、最終意見接近案から除かれた。 続いてイ支部長は「パク・ユギ(金属労組)委員長が昨日ここでマイクを持ち、 95年にある若い生命(ヤン・ボンス烈士)が命を捧げた時、いわゆる民主派は皆 死んだと言ったが、私がその張本人」とパク・ユギ委員長を正面から非難した。 イ支部長は「今日まで私がうまくやったとは言えないかも知れないが、7月22日 以後、皆さんをおいやめいと思い、弟や妹と考えてきた。昨日は家族対策委の 前で、『イ・ギョンフンになってちょっと月給が上がりましたか』と言うと、 後で『はい』と拍手があった」とし「私のような奴は片側に押し出されて、皆 さんにナイフを突きつけた張本人は皆さんの横で援軍で残っている。これでい いのか」と再度悔しい内心を表わした。 イ・ギョンフン支部長は、ある非正規職組合員が「私たちの要求は9月29日元請 に送った特別交渉要求案にみんな含まれている。ゼネスト賛否を総会にかける のなら、われわれは内外でゼネスト可決のために最善を尽くす。支部も可決の ために最善を尽くしてくれ」と言うと「もちろん最善を尽くす。だがこれまで、 皆さんの宣伝ビラを見ると正規職から迫害されるような話が時々あった。それ が現実だ。今まで美しい闘争のために連帯をしようと主張した張本人が私だ。 正規職組合員の宣伝ビラにそんな内容があったのか。だが皆さんはそんな内容 を書いた。どんな圧迫を受けましたか。時々そんな宣伝ビラを見るたびに傷つ いた」と話した。 イ・ギョンフン支部長は23日午前9時45分頃にまた座込場にきて、組合員たちに 「今、皆さんの耳目は詰まっている。一部の代議員が外でうまくいっていると 話すのは半分は嘘だ。公の組織が最善を尽くせば、それが民主だ。公の組織の 第1工場代表と副代表の言葉が正解だ。他のことを聞けば皆さんの耳が詰まる。 私もちょくちょく来て話をする」と明らかにした。 イ・ギョンフン支部長が立て続けに座込場を訪問して組合員との直接対話をす るのは、15日の占拠座り込みの初期から主導的に非正規職支会を援護してきた 第1工場の非正規職と正規職代議員が支部と立場が異なるため、彼らの意見を 遮断して、積極的に支部の意見で説得することを重視していると分析される。 実際、前日の金属労組代議員大会では、金属労組ゼネストの決定をめぐって これらの代議員を支持する代議員とイ・ギョンフン支部長の立場が衝突した。 特に、正規職支部が非正規職支会に提案したドンソン企業事態の先解決交渉に よる段階的な解決方案について、非正規職支会はドンソン企業の問題ではなく 正規職化問題が今回の座り込み事態の核心であると明確にした。イ・ギョンフ ン支部長があげた代議員は、ドンソン企業事態の先解決ではなく正規職化争奪 交渉をすべきだという非正規職支会と立場が似ている。 現代車イ・ギョンフン支部長の組合員賛否投票の宣言が波紋を起こしている中、 現代車非正規職のストライキが重大な分岐点に至り、どの方向に流れるのかの 帰趨が注目されている。 一方、現代車支部は近く支部代議員大会で、今後の闘争財政と総会計画などを 議論する予定だ。(蔚山=合同取材チーム) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-11-23 22:35:15 / Last modified on 2010-11-23 22:35:15 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |