本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:キリュンのハンスト場、またショベルカーで侵奪
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1287178991976St...
Status: published
View


キリュンのハンスト場、またショベルカーで侵奪

15日、撤去装備押しかけ...「逮捕令状発給のシナリオ」

ユン・ジヨン記者 2010.10.15 15:52

使用者側の交渉拒否でハンスト3日目のキリュン電子座込み場にまた撤去装備が 押しかけてきた。

10月15日午前9時、コーツD&D(株)はショベルカーを動員してキリュン分会 の座込み場、旧キリュン電子工場の敷地を襲った。8月14日と16日に続いて三 回目の侵奪だ。

「朝晩押しかける」

キリュン電子分会組合員と連帯団体の会員たちは、ショベルカーの進入を阻止 しようとした。コーツD&Dと組合員の間で小競合になる過程で、コーツ D&Dのシム・某専務は「朝晩押しかける」と話したという。

ショベルカーの進入阻止の過程では、さまざまな危険な状況が演出された。工 場に入ろうとするショベルカーと、これを防ごうとする人々の戦いが続いた。 一部の組合員と団体会員は、ショベルカーの下に入ったり、ショベルカーに上 がって、座り込みをした。

キム・ソヨン分会長は「朝晩押しかけるというか、そんな必要なく今日ここで 最後まで見届けよう」とし「2008年を最後にわれわれは死んだ命なのだから、 もう何も失うものはない」と声を高めた。

今回の侵奪は、交渉決裂を強く非難して座り込みに突入した組合に対し、使用 者側がまた強い鎮圧カードを切ったものと分析される。特に今回の撤去強行の 過程では、用役が排除され『組合員を拘束するシナリオ』という解釈もある。

キム・ソヨン分会長は「8月16日には用役が暴力をふるい、業務妨害の立証資料 が足りなかった」とし「今回の侵奪は、使用者側が逮捕令状に必要な立証資料 を作るために、確実な下絵を描こうとする意図」と主張した。

特に今回の撤去の過程は、コーツD&Dの主導でおこなわれた。工事の責任者 である漢拏建設は、今回の事件とは無関係だと主張しているためだ。そのため 組合は疑惑を提起し続けてきたコーツD&Dとチェ・ドンニョル社長との関係 をさらに強く確信している。カン・サング進歩新党九老区党員協議会委員長は 「コーツD&Dがキリュンと何の関係もないのなら、多くの損害を甘んじてま で交渉決裂を待つ必要はなかった」と主張した。

組合側はキリュンの工場跡地を買ったコーツD&Dとチェ・ドンニョル社長と の関係に疑惑を提起してきた。彼らは「土地開発業者が変わってもコーツ D&Dはコンソーシアムをそのまま継承した」とし「2008年に組合員を集団で 暴行した用役が雇用されている」と主張した。

「譲歩は出来る限りしたが、崔社長がこれをひっくり返した」

キリュン電子分会と使用者側は8月の初めから事態を解決するための水面下の接 触を試みてきた。4〜5回の会合と電話で、互いの交渉案を伝える過程を経た。 交渉の過程で使用者側が打ち出したのは財政難だった。キム・ソヨン分会長は 「使用者側は交渉の過程でも初めから最後まで『金がない』と話していた」と 明らかにした。

そのためキリュン分会は、『解雇者復職』に当たる雇用問題を中心に協議案に 出し、会社の財政を考慮して賃金は譲歩する立場を伝えた。キム・ソヨン分会 長は「解雇者10人の全員復職を中心にし、会社の財政難を考慮して32人の賃金 支払いを10人に最小化した」と伝えた。

組合側が譲歩した案で、使用者側と組合はある程度、交渉の意見の差を狭めて いった。使用者側とキリュン分会は実務交渉で暫定合意した案により、本交渉 で確定を約束した。だが使用者側は『本交渉はせずすぐ調印式をしよう』と提 案してきて、分会は手続き確認のための文書を使用者側に要求した。

だが使用者側は文書の発送を先送り続け、組合は調印式前日の12日、『キリュ ンのチェ・ドンニョル社長がその案は受け入れられない』と話していたことを 伝え聞いた。結果として交渉が決裂、組合員は13日からハンストに突入した。

キム・ソヨン分会長は「組合が譲歩の譲歩で作られた協議案を会社が一日でひっ くり返した」とし「だから組合員は座り込み3日目をむかえているが、使用者側 は反省もせず朝からショベルカーで座込み場を侵奪している」と鬱憤をぶちま けた。

交渉の出口を開き、解決の糸口を見つけたキリュン分会は、今回の交渉決裂に よりまた約束のない闘争を始めることになった。キリュン分会は2008年8月にも 使用者側とのリレー交渉をしたが、雇用形態に関する意見の差を埋められず、 交渉は決裂した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-16 06:43:12 / Last modified on 2010-10-16 06:43:15 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について