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双竜車労組を二回殺す保守新聞

「労組を放置するな」「強い労働運動に問題」

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2009年08月07日13時51分

双竜車労使が合意して工場占拠ストライキが終わったが、保守マスコミ各社は 先を争って労組だけに責任を押し付けている。労使妥結翌日の8月7日、主要報 道機関はいっせいに社説で双竜車事態を扱った。

東亜日報は「双竜車労組式どんづまりスト、もうなくそう」という題の社説で 「労組が『総雇用保障』という現実性のない要求をして不法暴力闘争を続けた」 とし「これまでのストライキが会社の未来をさらに暗くした」と評した。

「強硬な労組の無謀なストライキと、上級団体の民主労総をはじめとする外部 勢力にそそのかされ、苦しい会社をさらに窮地に追い込み、不法行動に同調し ない勤労者と協力業者職員の雇用と生計まで脅かした」と労組を追い詰めた。

また「ストライキは終わったが、政府と使用者側は暴力行為を主導したり積極 的に加担した労組員に厳重に責任を問うべきだ。深刻な不法を行っても後で交 渉さえ妥結すれば、問題としない誤った慣行を繰り返してはいけない」として 「政府は法を無視してごり押しと暴力に依存する時代錯誤のストライキがこれ 以上通用しないことをはっきり示す必要がある」と処罰を要求した。

朝鮮日報も「双竜車労組を放置していれば会社の将来はない」という社説を出 して「労組のストライキによる直接的な生産損失だけでも自動車1万4590台、金 額では3160億ウォンに達する」と主張した。

また「双竜自動車が生き残る最後の希望は、新しい大株主を求めること」とし 「そうすれば何よりも双竜車をこの状態に追い込んだ労組に、法と原則により 徹底的にその責任を問う過程を経なければならない」という認識を示した。

毎日経済は「今回の事態は、企業の運命を担保にする労組の極限闘争は、皆を 共倒れに導くという痛恨の教訓を残した。少数の労組員がこれほど長く生産活 動をマヒさせたのは、公権力の厳正な法秩序確立の意志が足りないという指摘 を心に刻め」と似た立場を見せた。

韓国経済も「一つはっきりさせたいことは、今回の事態の仕上げを決してうや むやにしてはいけないという点」とし「今回の事態の加担者には、軽重を問い、 必ずそれにふさわしい責任を問わなければならない」とした。

これ以外にも「韓国労働界に深く根をおろした誤った争議文化の遺習に染まり、 自分の足元を打つような消耗戦を繰り広げたのではないか反省しなければなら ない」、「民労総と民主労働党などの外部勢力の介入も、事態を悪化させた面 がある(世界日報)」、「今回の座込み場周辺に駆けつけた民労総などの労働界 と民主党、民主労働党などの初期の態度は、解決より対立をあおったという点 で、国民の非難から自由でない(国民日報)」と労働界をまとめて非難する視点 も多かった。

多くの新聞が「労組のおかげで」双竜車回復の可能性を多少悲観的に見ている 中で、韓国日報、ハンギョレは各々「双竜車が回復できるように助けよう」、 「双竜車回復に政府・債権団は積極的に支援を」という社説を出し、回復努力 の重要性を強調した。

京郷新聞は社説で「警察が二日間繰り広げた強制鎮圧作戦は、無慈悲な暴力性 を露骨に表わした。使用者側と警察は、労組員の人権を徹底的に無視した」と いう点に言及し「政府は積極的な調整・仲裁の努力どころか公権力の後に隠れ、 傍観した。結果として労使とも傷を負う悪い先例を残した」と政府の微温的な 態度も指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-08-10 20:31:58 / Last modified on 2009-08-10 20:32:00 Copyright: Default

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