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「奴隷の人生をやめた人」

故パク・ジョンテ氏を思う組合員たち

アン・ボヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年05月08日2時18分

「私たちの暮らしには、元々闘争などという単語はなかった。私たちは朝寝を すれば朝食を抜き、一つでもはやく物を配達するために昼食を抜く生活をして きた。こうした生が奴隷の生とは知らなかった。パク・ジョンテ支会長に会う までは...」

▲7日の午後7時、大韓通運大田物流センター前で4回目のキャンドル集会が開かれた。

故パク・ジョンテ氏が労組弾圧粉砕を叫び、自ら命を絶ってから5日。同僚たち は5月7日午後7時に大韓通運大田物流センター前で故パク・ジョンテ氏を賛える 4回目のキャンドル集会を開いた。

貨物連帯宅配支部のソン・チャンギル組合員は舞台に上がり、自分は拍手され るような人ではないから自分の話が終わっても拍手しないでほしいと頼んだ。 ソン・チャンギル組合員は「彼に会って私たちが奴隷として暮していたことを 知った。労働者として享受すべき権利を知った。パク・ジョンテ烈士は私たち が怪我をしないか心配して、ひとりでも落伍者がでないかと焦って、いつも私 達を軽く叩いた人だ。だが当の自分は警察に追われる身になり、私たちに害に なるかと思って私たちと合流せずに死を選んだその場でいつも私達を見守って いた。今は私が、私たちが、パク・ジョンテだ。私の心が弱く、肉体が弱くて も、全身を投じて闘争することを宣言する」と話した。

▲遺影を持つ貨物連帯宅配分会組合員

故パク・ジョンテ氏追慕キャンドル集会は、貨物連帯宅配分会の組合員と民主 労総、公共運輸連盟と大田キャンドル市民など約200人の参加で1時間ほど進め られた。

チョン・ギジン民主労総光州本部組織局長は「パク・ジョンテ烈士は、前に見 える野山で、われわれが公権力に、大韓通運資本に、一歩一歩と押されるたび に張り裂けそうになる胸をつかんでつらく思ったのだろう。千金のような友人 の姿でいつも私達を見守ってくれたから、きっと今も一緒にいると思う」と話した。

追慕発言が続いた。

キム・ヒョンス民主労総大田本部副本部長は「いくら李明博政権が労組を弾圧 して、民主労組抹殺しようとしても、烈士の願いを産業資源の責任でこの闘争 死守しよう。烈士の願いを込めて、もう自らを叱らず、退くことなく、悪徳資 本を退出させよう」と話した。

貨物連帯宅配分会は、1月に大韓通運光州支社と運送料30ウォン引き上げに合意 した。しかし、大韓通運本社は運送料40ウォン一括引き下げ方針を送った。光 州支社は交渉を破棄し、光州支社の下に営業所を設置して宅配ドライバーの雇 用を営業所に移転する計画を発表した。そして数何後に78人の宅配労働者を大 量解雇した。それも携帯電話のメールで。

▲この日の集会では「労働基本権保障、労組弾圧粉砕」等のスローガンが目についた。

チョン・ギジン民主労総光州本部組織局長は「大韓通運使用者側は、運送料30 ウォン引き上げ交渉を一方的に破棄し、営業所を作るなどの構造調整を断行し ようとしている。営業所を作ると78人の労働者は互いに散り、営業所に手数料 を払わなければならない。この闘争は運送料の戦いでなく、大韓通運資本の貨 物連帯の組織破壊であり、宅配労働者への構造調整だ。パク・ジョンテ烈士は これを直視し、資本家と労働者の勝負を予想していた。退かないために、こう した決断をしたのだろう、退けば破壊される。烈士の願いのとおり、最後まで 闘いぬき、烈士の願いを私たちが実現しよう」

この日の参加者の最前列には小学生のような子供たち何人がキャンドルを持っ てキャンドル集会に参加した。法洞に暮しているという小学生たちはポータル でニュースを見てここにきたと話した。

二人とも小学校6学年のチャン某、ムン某学生は「亡くなったおじさんは、とて もくやしくて、苦しくて死んだのでしょう。そう思うととても哀れです。それ でここに友人と共に来ました」と話した。

イ・オシク運輸労組大邱慶北支部長は「パク・ジョンテ烈士は生前に遺書にも あったように、自分は特別ではない人だと呼んだ。私は彼が『タンポポのよう に(民衆歌謡)』が好きだと予想したが、いつだったか彼が最も好きな歌がその 歌だといった。だから私がその歌を歌いたい。仲間たちも共に歌ってくれ」と 話して歌い始めた。

特別でなくても
決して光らなくても
ありふれた野草と一つになって
いっぱいに咲くタンポポ
ああ タンポポの熱い胸
数千、数百の花の種になって
ああ解放の春を呼ぶ
タンポポの闘魂で

▲故パク・ジョンテ氏が亡くなった場所には「われわれは働きたい」という文句の横断幕。

集会の参加者は一つになって「タンポポのように」を歌い、席は粛然とした。 歌が終わると参加者たちは故パク・ジョンテ氏が自決した野山に向かって「烈士 の願いだ。労組弾圧を粉砕して、現場に帰ろう」というシュプレヒコールと 喚声をあげた。

今、故パク・ジョンテ氏が亡くなった場所には「われわれは働きたい」という 文句の横断幕がかかっている。

「労働基本権保障非正規職撤廃労働弾圧中断運送料削減中断原職復帰争奪故パ ク・ジョンテ烈士対策委員会(仮称)」は、5月9日午後2時に大韓通運の大田物流 センター前で大規模集会を開く。大田中央病院前と大韓通運大田物流センター 前では朝9時に略式集会、午後7時にキャンドル集会が毎日開かれる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-05-09 22:22:38 / Last modified on 2009-05-09 22:22:43 Copyright: Default

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