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「非正規職の命綱、さらに2年使って切るのですね?」

[インタビュー]信用保証基金支部テント座込み場仕事長イ・ジュンニョン氏

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年11月30日22時13分

孔徳駅の前に行けば彼らと会える。

彼らは非正規職労働者で、解雇者だ。一時は頑張って働けば正規職になれると いう希望に膨らんでいたし、それで一時は誰よりも会社のために最善を尽くし て働いていた。だから彼らは会社に向かって雇用を保証しろと叫び、必ず帰る と話す。彼らは信用保証基金支部解雇者復職闘争団(解復闘)の団員たちだ。

▲孔徳駅の前に行けば彼らと会える。/アン・ポヨン記者

「非正規法が希望だと思いました」

孔徳駅信用保証基金正門の前のテントで彼らと会った。彼らはそこで食事もし、 睡眠もとり、闘争もする。解復闘の仕事長と自己紹介したイ・ジュンニョン氏 は「話が下手です」とインタビューの要請に頭を振る「軍隊の時、1ヶ月間炊事 兵をしたから団長さんが仕事長をやれといいました。団長さんに言われれば何 でもしなければ」と冗談を言う。「われわれはここで無事に過ごしています。 皆気が合いますので。胸が痛いですが。互いに大事にしあって無事に過ごして います」

彼はなにもできず、食事も作りラーメンも煮て、自発的に雑用をしていると言 う。テント座り込みの過程で人々の食事の心配をして、食事の仕度をして共に 食べる席を作る仕事が世の中で一番難しいことということは皆知っている。

「最初に来た時は、非正規法もあって、期間が伸び、他の人も何みんなうまく いくといいました。」

彼は信用保証基金大田支店で働いていた。同じ大学を卒業した同期で、先輩が 正規職として一緒に働いた。彼は11か月の契約書に署名をして入ったが、頑張っ て働き続ければ契約延長ができ、テレビに出てくる非正規職『保護』法が適用 されれば正規職になれると確信していた。しかし彼は22か月で解雇された。非 正規法のためだった。

▲自身を解復闘の『仕事長』と紹介したイ・ジュンニョン氏/アン・ポヨン記者

「非正規法は一時私の希望でした」

非正規職使用期間延長?「私の首にロープをかけて脅迫するのか」

非正規法で解雇された非正規職労働者があまりにも多いので、それほど特別な ことでもない話だ。だが数百、数千の非正規職労働者たちが非正規法により、 非正規職を2年間自由に使えるように認める非正規法のために、非正規職はちょ うど2年で解雇されているという事実を知らない李明博政権は、非正規職の使用 期間を2年から4年に延長するという。それが非正規職労働者の雇用を保障する といった。盧武鉉政権が非正規法が非正規職を『保護』すると言ったのと全く 同じだ。

「4年に延長するんですって? では非正規職労働者が立ち上がって是非とも防が なければなりません。それは働かせるだけ熟練させてこき使って、いやになっ たら切るということでしょう。さらに2年働いて、非正規職労働者が熟練すれば 使用者がもっとたくさん正規職に転換するといったそうですね? 使用者が狂っ たのですか。4年になった非正規職労働者の下にそれだけ熟練した3年になる非 正規職労働者がいるのに、そのまま順次非正規職を熟練させ続け、4年目に解雇 すればそれまでです。」

彼がインタビュー中ずっと目じりに浮かべていた微笑はこの話をした瞬間、す ぐに消えた。それでも2年働くより4年間働けるほうが良いのではないだろうか。 この質問はキム・ヒョヌ宣伝部長に投げた。

「ある本でこんな話を読んだことがありました。遠い山に煙が出るのを見て火 事になったことは分かっても、そのままあとで結局自分の尻に火がついた後に それが本当に火事だったのだなと大げさに騒ぐという話でした。自分の足下に 火が落ちる期間がさらに2年延びて何の違いがありますか。契約期間を言うたび に、首にロープをかけて脅迫するようなものだと思います。2年後に引くのか、 さらに2年後に引くのか。首のロープはそのままでですね。」

こうした非正規職労働者たちの声が彼らに聞こえるはずがない。ハンギョレが 入手したという労働部の『非正規職雇用改善総合対策』では、「期間を短縮し たり使用理由を制限する方式は、雇用不安を解消する代案ではない」として 「期間延長は現実的に不可避で、今は最善の選択」と断言したという。

期間を短縮しようということ、使用理由を制限しようということ。これは非正 規職労働者の意見と正確に一致する。短い期間にぜひ必要なところだけに非正 規職労働者を使うようにしようということ。だが労働部は「代案がない」と断 言している。彼らは非正規職労働者を減らすことが目標なのではなく使用者が 非正規職労働者をもっと長い間、もっと多くのところに使えるようにすること が目的だからだ。

▲「契約期間話すたびに首にロープをかけて脅迫するようだと考えます。2年後に引くのか、それともさらに2年後に引くのか。首のロープはそのままで」/アン・ポヨン記者

「われわれは単に安定して働きたいということだけだ」

「私たちが正規職のように賃金を上げてくれというものでもなく、福祉恩恵を たくさん付けろというつもりもありません。ただ安定して働けるようにしてく れというのです。もし私が能力がないのなら出て行くこともできます。そして その場が本当に必要なくなって消えるから出て行けというなら私も仕方がない と思います。しかし出ていった席は、また他の人々が埋めているでしょう。必 要のない席ではないでしょう。そして能力がないというわけでもないでしょう。 ただ期間になったから、これまで頑張って働いたことも効果がなく、ただ出て 行けということです。それをどう納得できますか」

彼は子供が二人いるという。1人は16か月、1人は7か月。しばしば家に帰れず、 子供たちはお父さんに会えないが、彼はこの子供たちのために戦うといった。

「最善を尽くして、死ぬほどやってもだめならばしかたないが... ぜひとも私 が勝たなければならない理由は、子供たちのためなんです。他のところに入っ ても1〜2年後に切られるのに、どうして子供たちを育てられますか。子供たち のためにも最後まで闘争して復職して頑張って働きます。」

12月3日、彼らは使用者側との交渉を控えている。ひとまずこれまでの戦いで、 3年以上働いた非正規職労働者は無期契約に転換される。今、2年以下の非正規 職労働者が残っている。使用者側は彼らに対する具体的な案を持って交渉に出 てくるという。この日の交渉がうまくいけば、彼らはまた会社で動き始めるこ ともでき、うまくいかなければこの寒い冬をビニールテントから出なければな らないかもしれない。

孔徳駅信用保証基金正門前のテント。そのテントが消えることを切実に見守る。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-12-14 15:40:54 / Last modified on 2008-12-14 15:40:55 Copyright: Default

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