韓国:銅雀警察署前「一夜の駆け足」 | |||||||
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「集会申告は先着順1人」.. 「走れ、走れ」銅雀警察署の前で行われる「一夜の駆け足」
キム・サムグォン記者
quanny@jinbo.net / 2008年11月26日16時46分
「よーい、ドン」... 「今日の1等はOOO氏、集会申告を受け付けます」 11月25日午後11時59分、ソウル市銅雀区鷺梁津洞の銅雀警察署正門の前には 5-6人の人が両側に一列に並んでいる。彼らはまるで陸上競走でもするように、 スタートの姿勢を取っている。待機していた彼らは、時計がちょうど26日深夜 0時を指し、警察署正門の中にある請願室に向かって全力疾走し始めた。そして 一番早く到着した一人の男は請願室の窓から手をふって勝利(?)を知らせた。競 技を見ていた銅雀警察署の関係者は1番に到着したこの男が持っていた書類を受 け取り、受け付けた。 週のはじめの月曜日や火曜日、銅雀警察署の正門には「駆け足試合」に参加す る選手で込み合う。選手の中には銅雀区地域の撤去民もいて、時には再開発組 合側の関係者も先手に走る。 ▲0時定刻を待ち、銅雀警察署正門の前で出発の準備をしている市民 彼らがこのように駆け足をする理由は、集会申告書を提出するためだった。こ の日の競技で敗北(?)して集会ができなくなった撤去民は、「集会の日と場所が 重なる時は、先に集会申告をした人を受け付けるのだが、11月の初めから銅雀 警察署はこんな方法(駆け足)で集会申告を受け付けている」と話した。 滑稽にも見えるこうした「一夜の駆け足」は、銅雀警察署側が考案した方法だ。 しかし、「競技」を観覧しながら「審判」役をする銅雀警察署の関係者も苦し い表情になった。 銅雀警察署、「私たちも法がこれだから、仕方ない」 銅雀警察署情報課のある関係者は「私たちもこんな方法でやりたくはないが、 集示法(集会および示威に関する法律)が先に集会申告を提出した人に与えるよ うになっているので仕方ない」と話した。 彼は「いろいろ方法で集会申告を受け付け、結局この方法になった」とし、 「こうでもしなければ、同じ日、同じ場所に集会申告を出す人は多く、これを うまく仲裁する方法はない」と吐露した。 現行の集示法は、重複する2つ以上の申告があれば、後で提出された集会または デモは禁止することができるように規定している。集示法上、こうした「重複 集会禁止」の条項は、時には集会を意図的に妨害しようとする人々に悪用され たりもする。 ソウル市中区太平路の三星本館前で労働者の集会を防ぐために、サムスン側が 所轄警察署の南大門警察署に数か月分の集会申告を提出した事例は有名だ。ま た、現行の集示法は、申告した後に実際に集会を開催しなくても特に罰則規定 がない。 現行の集示法がこれなので、集会申告の過程で時には「駆け足」の時に「請願 室の椅子に先に座ること(南大門警察署)」といった笑えないハプニングが起き ている。 人権団体「集示法が改正されなければ、『ショー』は続く」 こうした集会申告過程の問題についてタサン人権センターのパク・チン活動家 は「現行の集示法が重複集会そのものを禁止し、虚偽の集会への罰則規定がな いので繰り返されている問題」とし「集示法の改正が急がれる」と指摘した。 続いて彼は「集会申告の順位を決める基準が法に明示されず、そのうちに警察 が「駆け足」のような恣意的な方法で集会申告を受け付けている」と付け加えた。 それと共にパク・チン活動家は「これは、一等を決める基準を精巧にして解決 する問題ではなく、重複集会自体を認めなければならない」とし「集示法その ものが変わらなければ、こうした問題は続く」と述べた。 特に現行集示法は申告制だが、警察の恣意的な判断により事実上許可制として 運営されているなどの問題も人権団体から、何回も指摘されてきた。 人権団体たちのこうした意見を反映し、去る5月、民主党のチョン・ジョンベ議 員などは、△夜間集会許容、△暴力デモ事前禁止条項の5条削除、△重複集会許容、 △集会申告および窓口を地方自治体に移管することを骨子とする集示法全部改正 案を発議している。 パク・チン活動家は今回の銅雀警察署の「駆け足集会申告」騒動に対して「一 線の警察官の責任というより、集示法そのものの制度的な問題だ」と強調しつ つ「それでも集会申告の過程で警察が直接、市民に駆け足をさせることを単な る騒動として片付けることは難しい」と指摘した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-12-14 15:31:19 / Last modified on 2008-12-14 15:31:20 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |