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ソウル・メトロ労使も合意妥結

ストライキ1時間前に合意導出、一部組合員の反発も

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年11月20日3時37分

ソウル・メトロ労使がストライキの1時間前に合意妥結した。

11月20日午前3時10分、ソウル・メトロ労使は合意案に署名をした。そのためソ ウル地下鉄労組は規約により、指導部への新任を組合員総投票で問うことになる。

当初、ソウル地下鉄労組は深夜12時まで交渉をすることにしていたが、最終合 意案を作るために深夜12時をすぎた20日の午前1時まで交渉を中断した。

午前1時10分にまた交渉場に座ったソウル・メトロ労使は、最終合意案について の検討を始めた。この合意案には、△今後の外注化推進に対して労使合意進行、 △賃金ピーク制導入などの代案を積極的に検討、△賃金4.18%(号俸昇級分含む) 値上げ、△構造調整の過程での労使対立で発生した解雇者と懲戒者に善処、△サー ビス支援団最小化および運営方案労使議論などが含まれた。

合意案について交渉した労使は、午前2時にまた会議を中断してそれぞれ最終案 を検討した後、午前2時40分交渉を再開した。交渉場には支会長を含む組合員が 交渉状況を見守るために集まった。この過程で合意文が公開されると、一部の 組合員から抗議があった。

▲交渉場を出る使用者側交渉委員

▲交渉場を出る労組側交渉委員

ひとまず構造調整の方向をめぐり、対立が起きた部分について使用者側は当初 「創意革新プログラムに労組が積極的に賛同すること」を方向として提示した が、結局「市民の安全と便益のための経営革新」に修正された。これに対して 労組側は「使用者側が特に実益がない言葉で我を張った」と評価した。

今回の労使対立の核心だった外注化には、労組が賃金ピーク制を提案し、労使 協議で代案を探すことにした。赤字幅を削減するのが外注化の理由なら、労組 は高齢者の賃上げを譲歩するなどの代案で外注化ではない方法を考えようとい う提案をした。これまで使用者側による外注化は、高齢の労働者を退出させる 手段として使われてきた。ひとまず外注化と関連し、一方進行でない労使対話 の道は開かれた状態だ。だが賃金ピーク制は、しばしば高齢者を構造調整する 手段として使われ、これを肯定的な方式で適用できるかどうかは課題に残った。

すでに行われた外注委託には合意文では言及されなかった。これに対して労組 側は、外注委託の過程で発生した不法派遣と偽装分社疑惑の法的闘争をすると いう立場だ。

合意妥結後に労使のブリーフィングが進められた。

ソウル地下鉄労組のキム・ジェヨン教宣室長は、「これまで使用者側が一方的 に行ってきた外注化と構造調整に対して、今後は労使で協議することになり、 ひとまず一方強行に制約を加えたという意味がある」と説明した。しかしソウ ル・メトロのキム・サンドン社長は「今日の議論では、経営権に関する部分は 殆どなかった」とし「外注化でも労使協議が必要な部分があれば協議して行く」 と述べ、労使間意見の相違を見せた。

こうした違いをキム・ジェヨン教宣室長は「使用者側が前向きに対話と交渉に 出ると信じる」としつつ「相変らず構造調整をはじめとする核心の争点と合意 文の具体的な文言の解釈をめぐり労使対立の火種は残っている」と話した。

続いてキム・ジェヨン教宣室長は「今回の労使対立は、先進化で飾られた李明 博政権の公企業私有化に始まった」とし「李明博政権が公企業私有化を中断し ない以上、公共部門の労使対立は次第にさらに強く発生するほかはない」と明 らかにすることもした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-12-14 15:17:08 / Last modified on 2008-12-14 15:17:09 Copyright: Default

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