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鉄道労使が暫定合意、一部の組合員が激しく反発

臨時団体協議延期、賃上げ3%、解雇者問題は来年

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2008年11月20日2時05分

▲水色駅車両基地でストライキ待機している組合員/イ・ジョンウォン記者

鉄道労使がストライキ突入8時間ほど前に暫定合意をした。

11月19日午後8時から会議の中断と再開を繰り返し、最終交渉を続けていた鉄道 労使は、臨時団体協議条項の一部と解雇者復職問題などで相変わらず立場の差 を見せたが、ほとんどの事項を鉄道公社新任社長選任後に議論しなおすことで 最終合意した。

最終交渉期間とされた夜11時30分を越え、鉄道公社側が「立場をまとめる時間 をくれ」と要求、各地域でストライキ前夜祭をしていた組合員が交渉の結果を いらいらしながら待った。

▲深夜12時過ぎに暫定合意案が出たという携帯メールが組合員に飛び込んだ。/イ・ジョンウォン記者

▲時々刻々近寄るストライキを待ち、決意を新たにする組合員/イ・ジョンウォン記者

鉄道労使暫定合意案

鉄道労使は、環境親和的な鉄道輸送先進化のために労使が協力してe-co制度を 積極的に推進することで低炭素緑色成長に寄与し、鉄道100年のための100人宣 言の趣旨とグレートコレイルの実現に責任を全うするため、次の通り合意する。

  1. 鉄道労使は公企業構成員として経済危機克服に賛同するために2008年賃金は 政府の公企業指令に従う。
  2. 鉄道労使は自立経営達成と経営収支赤字改善のために積極的に努力する。
  3. 鉄道労使は労使関係発展計画を樹立し、未来指向的な労使関係実現に積極的 に努力する。
  4. 鉄道労使は2008年団体協約更新の団体交渉を暫定的に中断し、鉄道発展労使 共同委員会を構成して、△鉄道発展方向、△人材運営改善計画、△既存の労使 合意精神による解雇諮問制による方案を2009年上半期内に用意する
  5. 鉄道労組は本合意と同時にストライキ計画を直ちに撤回し、団体交渉に関連 して出された各種の命令を中断する。

要約すれば、今年の臨時団体協議は先送りして、賃金は政府の指針(公企業ガイド ライン3%)に従い、争点の解雇者復職問題は来年上半期に議論しなおすということ。

交渉を終え、20日午前1時40分頃に水色車両基地前夜祭現場に出てきた鉄道労組 のファン・ジョンウ委員長が、鉄道公社と暫定合意した内容を組合員に直接説 明しようとしたが、ソウル地区組合員と争議対策委員が暫定合意案の内容に不 満を示し、ファン・ジョンウ委員長が壇上に上がるのを防ぎ、騒ぎになった。 一部の組合員は大声をあげ激しく罵倒して怒った。

水色車両基地に集まった組合員は自由発言で誰もが「話にならない合意案」と 話し「委員長と中央指導部の指針に従ったのに、このような結果には困惑する」 という反応を見せた。

紆余曲折の末に壇上に上がったファン・ジョンウ委員長が暫定合意案全文を再 度朗読したが、あちこちからの組合員のヤジを浴びせて一部の組合員は壇の上 に上がろうとするなどで混乱した。

▲イ・ジョンウォン記者

▲静かに暫定合意案内容を聞く組合員/イ・ジョンウォン記者

▲暫定合意内容を聞いて鬱憤を隠せない鉄道労働者/イ・ジョンウォン記者

ファン・ジョンウ委員長は「今日この場で私が皆さんの賢明な判断と決意に至 らなかったことを告白する」とし「社長がいないという言い訳で、団体協約と 解雇者問題の先送りを主張するだけの公社に対し、誰になるのかもわからない 社長に対してただ先送りしてはいけないと思い、私としては最後に解雇者復職 問題の約束を確保しようと決心した」と話した。

暫定合意案の労使共同委員会で小委員会を構成し、解雇者復職問題をすぐ進め るという説明だ。ファン・ジョンウ委員長はまた「私への批判があれば喜んで 甘受する」として「恥ずかしいが、この案を拡大争議対策委員会に送る」と話 した後、午前2時に壇を降りた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-12-14 15:16:38 / Last modified on 2008-12-14 15:16:38 Copyright: Default

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