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「今日解雇されました」

江南聖母病院派遣職28人を結局解雇、ロビーでの座り込みに突入

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年09月30日15時29分

「神父様、修道女様、最も低いところにいて下さい」

パク・ジョンファ氏は、自分が忙しく歩き回っていた江南聖母病院のロビーに 座り込んだ。とめどなく流れる涙を拭いながら、彼女は「働きたい」と叫んで いた。彼女は今日(9月30日)付けで江南聖母病院を解雇された派遣職労働者だ。 彼女と同じように解雇された派遣職労働者が江南聖母病院には28人いる。

▲今日(30日)午前解雇された労働者が江南聖母病院ロビーで座り込みに入った。

2006年から働き始めた彼女は、集中治療室で働いてきた。彼女は毎日集中治療 室でシーツを取り替え、ベッドをふき、消毒をする仕事をしてきた。危篤な患 者が多いので、感染を防ぐ彼女の仕事は集中治療室でも大変重要な仕事だった。 そうして彼女は2年間を働いた。

「平凡な主婦でした。ところが子供もとても大きくなり、それで仕事場を見つ けて働きながら金を稼げる所はないだろうかと思い、インターネットで社会奉 仕パートをクリックしてみました。ちょうど江南聖母病院で人を求めていると いう広告がありました。もちろん金を稼ぐことが目的でしたが、悪いことをし て子供たちを食べさせることは自らゆるせなかったんです。それで他人の助け にもなり、月給も受け取れる仕事があればしました。結局、江南聖母病院で働 くことになり、働いてみると私の適性にも合っていました」

そうして熱心に、楽しく働いていた彼女が今日、ロビーに座って、自分が世話 した患者たちの前で助けてくれと叫んでいた。

「ここに座っている人は、元々大声を出す人ではありません。しかし、とても 恐いです。3度も用役が押しかけて座込み場を壊しました。とても恐ろしいです。 とても恐ろしいです。今日、私たちを守って下さい」

▲今日解雇されたパク・ジョンファ氏

「私たちの希望は本当に小さなことなんです。働かせてくれということです。 私たちが働き続けさせてくれれば、誰よりもよく働けます。今までしてきたよ うにです。私も自分の職場のイメージを悪くすることを望みません。それなの に会ってくれ、対話しようと(使用者側に)何十回も手紙を書いても応じてくれ もせずに無視されました。仕方がありません。こうして座っていても、見よう ともしないでしょう。患者の方々には本当に申し訳ありません。でも、本当に この方法しかありません」

彼女はとめどなく涙を流した。

派遣勤労者保護などに関する法律。この法の目的には「派遣勤労者の雇用安定 と福祉増進に尽くす」と書かれている。そしてこの法では2年を超えて派遣職労 働者を使う場合、使用者は該当労働者を直接雇用しなければならない。派遣職 労働者の雇用安定に尽くすための最低限の装置だ。

だがこの法が使用者の手に入れば、派遣労働者を保護する法律ではなく、2年間 働いた派遣職労働者を2年目になると同時に即解雇する法になってしまう。保護 ではなく、解雇する法になるのだ。

「もっと月給をたくさんくれるという企業病院もありました。でもカトリック だから、聖母マリアを思えばお母さんのようでしょう。だから私のような労働 者もあたたかく抱いてくれそうな病院にきました。神父様、修道女様。神様の 意を人々に伝えてくれる方々でしょう。そんな方々が私たちのように貧しくて 苦しい人々を抱いてくれなければ、誰が抱いてくれるでしょうか。ここが最も 低いところです。神父様、修道女様。お願いですから最も低いこの場にきて下 さい。私たちの素朴なたった一つの願い。働き続けさせてほしいということし かありません。お願いします。神父様」

今日付けで解雇された派遣職労働者たちは、「ロビーから出られない」と話し た。今日ここを出れば、もう入れないと思うからだ。労働者たちの望みは、自 分が職場に脱いできた制服を着て靴を履いてまた楽しく働くことだけだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-10-07 17:42:53 / Last modified on 2008-10-07 17:42:55 Copyright: Default

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