本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:ソウル大病院分会がストライキ
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1192260377636St...
Status: published
View


ソウル大病院分会、「もっと月給をよこせというストライキではない」

構造調整中断と非正規職正規職化などの労使合意履行が核心の争点

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年10月10日11時44分

「金儲け中心の経営を中断」

公共労組医療連帯ソウル大病院分会が今日(10月10日)午前7時からストライキに 突入した。これに労組はソウル大病院とポラメ病院でストライキを行っている。

ソウル大病院の労使は今日未明まで、終盤の交渉を続けたが、構造調整中断と 非正規職正規職化などの核心的な争点で合意できず、労組がストライキに突入 した。交渉は5月以後32回進められてきた。

特に会社が『効率性』を理由に構造調整専門業者と言われる『エルリオ&カンパ ニー』と契約を結び、成果給制と年俸制の導入、統合物流管理システムの導入 などを予告しており、労組は「金儲け中心の経営」と反発している。しかし、 交渉の過程で会社側が経営権に関する部分は交渉の対象にならないとし、争点 は狭まっていない。会社側が導入しようとする年俸制、チーム制などは2005年 に労使が導入しないと合意している。

「もっと月給をくれというストライキではない」

公共労組とソウル大病院分会は今日の午前、ソウル大病院で記者会見を開き、 「ソウル大病院は公共医療の心臓であり、患者が生きようが死のうが金儲けだ けの民間病院になってはいけない」と明らかにした。

ソウル大病院側の構造調整に対して労組側は、「ソウル大病院院長室の近くで 常駐する構造調整専門会社のエルリオ&カンパニーの代表理事は、名前を思い出 すだけでもぞっとする『99年造幣公社ストライキ誘導工作』の共同正犯であり、 国会特別監査で証人に呼び出された人物」とし「ソウル大病院に必要なことは きらびやかな経営技法でも、患者と職員を絞り取る先進企業会計技法でもなく、 政府の公共医療を強化する意志と金儲けだけに目を奪われる病院経営陣の態度 変化だ」と指摘した。

続いて労組は「今回のストライキはもっと月給を上げてくれというストライキ ではないことを明確にする」とし「われわれは公共病院が黒字を出さなければ ならないという収益優先の論理に反対する」と明らかにした。そのために公共 労組は「患者をだまして手抜きが乱舞する医療機関サービス評価」を批判し、 明日、市立ポラメ病院で共同監視団を運営するという計画だ。

皆のためのストライキ

これとともに、労組側では二人部屋の病室料金値下げと保険適用病室拡大およ び選択診療制廃止を要求しており、2006年に労使が合意した239人の非正規職労 働者の段階的正規職化履行などを要求している。

労組側は記者会見で「5月に始めた交渉は4か月を越えたが、病院は医療公共性 の確保や構造調整阻止といった重要な争点にはまったく改善案を出さない」と し「私たちの戦いは、自分の茶碗ではなく国民と患者の茶碗のための戦い」と 声を高めた。

一方、労組は10月2日から5日まで争議行為賛否投票を行い、83.2%の賛成率で ストライキを宣言した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-10-13 16:26:19 / Last modified on 2007-10-13 16:26:29 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について