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釜山民主労総、地域長期闘争事業場バス巡回闘争を展開

チョンヨヌ記者 adsjyw@jinbo.net / 2006年08月10日14時40分

3月釜山地下鉄キップ売場解雇労働者の野宿闘争/資料写真

釜山民主労総が地域長期闘争事業場問題解決のために10日、16日にバス巡回闘争 を始める。

民主労総釜山本部によると、今回のバス巡回闘争は釜山地域の長期闘争事業場 問題にこれ以上の展開がないと判断したために行われるという。

現在、釜山地域の長期闘争事業場としては、△釜山地下鉄キップ売場解雇労働 者現場委員会、△釜山経済大施設管理労組、△三光寺現場委員会、△中央ケー ブル放送現場委員会、△東亜スチール支会がある。中でも特に釜山地下鉄キッ プ売場解雇労働者と釜山経済大施設管理労組解雇労働者の闘争がよく知られて いるが、苦しさは同じだ。

民主労総釜山本部はまず10日午前10時の釜山経済大集会を皮切りに、同日午後 2時の釜山市庁集会まで、約400人が参加するバス巡回闘争を行い、16日には三 光寺とノクサン公団のロールスロイスで2車線集会を開く。

これについて釜山本部関係者は「今回のバス巡回闘争は、長期闘争事業場問題 解決の始まりに過ぎない」と前提、「今後は集会闘争だけでなく交渉権の委任 などで積極的介入に乗り出す予定」と伝えた。

一方、バス巡回闘争の前に10日午前10時釜山経済大大学本部の前で民主労総釜 山本部は記者会見を開き、本格的な闘争スケジュールを開始する計画だ。

以下は記者会見文全文。

強固な連帯闘争で非正規労働者の厳しい闘争

釜山地域長期闘争事業場問題解決ための参加者記者会見文

2006年、大韓民国で暮す非正規労働者の素朴な要求を貫徹するために、100日、 200日、1年を超える逆境と苦難の道を選択しなければならない。非正規労働者 が自分たちの素朴な権利を返せと叫ぶ声に、事業主は黙々無返答を続けて彼ら が疲れ切るまで、100日、200日、1年とただ頑張り続ける。これが今の非正規 労働者闘争が長びく理由であり、長期闘争の原因だ。

釜山非正規労働者闘争を含んだ長期闘争事業場の現在はどうか?

釜山経済大施設管理の非正規解雇労働者たちは、何年もの間、低賃金で外注業 者が変わっても引続き勤務してきた。しかし労働組合に加入したという理由で、 組合員だけに一方的な解雇を断行した。その闘争は、現在150日を超えている。 現在、労働組合は最大限の譲歩をしているのに、真理の象牙の塔といわれる釜 山経済大学校本部は、使用者ではないという理由で交渉を回避している。そし て外注業者は労働組合に対して極度の嫌悪感を見せている。認識の水準は、こ の上なく浅い。

釜山地下鉄切符販売非正規解雇労働者闘争はどうか? 彼らの闘争はすでに1年 を超えた。原職復帰雇用継承を要求する最初の闘争は、長い時間が過ぎるなか で最低限の要求に変わった。だが釜山市や釜山交通公社は以前の案より後退し たとうてい受け入れない質の低い雇用を提案している。釜山地下鉄切符販売非 正規解雇労働者一人一人の切迫した事情も、釜山市や釜山交通公社には考慮の 対象ではない。自分たちが切迫している時は、解決するかのように言い、今に なって知らないという。公共のサービスを提供する公共機関が非正規労働者問 題に知らんぷりをするのでは、誰のための公共機関なのか疑わしい。

上の闘争以外にも、信徒を動員して1年近く組合員の弾圧を続け、交渉を回避 している三光寺、交渉を回避して組合幹部を弾圧するノクサンのロールスロイ スなどがある。議論された4ケ所だけだろうか? いちいち言及することもでき ないほど多くの長期闘争事業場が釜山をはじめ全国随所にあるのが現在の姿だ。

こうした現実は、IMF以後に強化された新自由主義労働政策の結果だ。事業場 は違っても、資本と権力のやりかたは千編一律だ。労働市場柔軟化のために形 式的な使用者を作り出し、請負を仮装した不法派遣による常時的な雇用不安、 非正規職という理由で一方的に解雇を通知し、労働者生存権の要求には厳正に 対処、使用者の不法には軽い処罰。新自由主義労働市場柔軟化の完成と、長期 闘争事業場の発生は、表裏一体となった資本を代弁する国家権力と資本の合作 だ。資本と権力が弾圧を深めるのは、資本の危機が深刻になっていることの明 白な根拠だ。

民主労総釜山地域本部が今、長期闘争事業場問題、非正規労働者の長期闘争問 題を解決しようとし、地域次元で積極的闘争を計画する意味は、まさにここに ある。今、長期闘争事業場問題は、浅はかな資本の属性が克明に見せる大韓民 国資本主義の矛盾の最も具体的な闘争現場だ。この具体的な闘争現場において、 労働者の勝利に向かう歴史は一行一行埋められている。単純で明快な理由だ。

今、民主労総釜山地域本部が地域連帯闘争で突破する。釜山経済大解雇労働者 の闘争のために交渉権を委任され、闘争する。釜山地下鉄切符販売非正規解雇 労働者の闘争に勝利するために、今一度すべての力を傾ける。8月10日の今日、 われわれはその開始をここから実践する。ここから勝利の歴史を一行ずつ書い て行く。現在、長期闘争事業場の資本は期待しても良い。資本と権力が少しず つ奪ってきた労働者の正当な権利を、今こそ一気に取り戻すだろう。これが闘 争する労働者の生だ。強固な連帯闘争で非正規労働者の長期闘争、必ず勝利に 終わらせる。

2006年8月10日 長期闘争事業場問題解決のための記者会見参加者一同

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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