貨物連帯、「三星が出なければ問題は解決しない」

ソウル上京を決めた貨物連帯、 民主労総を拠点に今後の計画を用意

イコンマム記者iliberty＠jinbo.net

民主労総裏手公園に集まった貨物連帯組合員

貨物連帯、民主労総拠点で闘争計画樹立中

28日未明に電撃的にストライキに突入した貨物連帯は朝鮮大での公権力侵奪が 切迫したため、29日未明、ソウルでの集結を決めた。朝鮮大に集まっていた組 合員は乗用車と大衆交通を利用してソウルで集結しており、現在指導部をはじ め、ソウルに上京した組合員は民主労総を拠点に集まっている状況だ。

こうした中、貨物連帯は29日の午後に民主労総で記者会見を行い「光州での孤 立した闘争ではなく、全国的規模の闘争を展開する」とし「全組合員が共に多 様な戦術でストライキを続ける」と明らかにした。

キムジョンイン貨物連帯議長は「現在は1200人の組合員が民主労総周辺にいる 状況で、全国の組合員も組織の指針に従ってソウルで上京している」とし、 「具体的な戦術は明らかにできないが、物流拠点の封鎖、高速道路の占拠など、 さまざまな闘争を準備している」と明らかにした。

「三星事態を傍観すれば組織を総動員して打撃」

キムジョンイン貨物連帯議長は記者会見で「今回のゼネストは三星電子の物流 再下請け会社である極東コンテナで働く51人の組合員が、貨物連帯の名前で運 送料現実化を要求したという理由だけで、3月7日未明に携帯電話の文字メッセー ジで契約を解約され、これへの抗議に対して深刻な弾圧を行ったことが直接の 原因」とし、「三星光州電子で発生した問題は、結局全国で同時多発で発生し た問題の出発であり、最も重要な峠と判断するようになった」と明らかにした。

続いて貨物連帯のストライキの解決のためには、運送会社と政府の自覚が必要 だと強調しながら、△三星は契約解約された51人の組合員全員元職復帰と雇用 保障、運送料引き上げ、△全国的に強行される貨物連帯弾圧行為中断、△大企 業の運送料横暴を防止する制度的な装置の用意を要求した。

キムジョンイン貨物連帯議長は「一次的責任は三星にある」とし「三星が出て くる時だけに合意ができる。三星が出なければ、組織を総動員して三星を打撃 する」と大声を上げた。また政府与党の責任に対しても言及した。キムジョン イン議長は「昨年10月、ヨルリンウリ党が標準料率制の導入を発表し、今の運 送料の問題が解決するかのように話したが、まだ全く消息がない」とし、制度 的装置を早く用意することを強調した。

記者会見を見守る貨物連帯組合員

ストライキ2日目の貨物連帯は、民主労総を拠点として今後の闘争計画を用意 するための支部別、指導部会議を継続する計画で、突然ソウルへの上京闘争を 決め、共有すべきことを組合員と共に分ける予定だ。まだ明確な闘争計画は発 表されていない状況で、貨物連帯はゼネスト2日目を民主労総の建物で送る計画だ。

2006年03月29日16時21分

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)