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韓国:釜山国際民衆フォーラムAPEC反対!ブッシュ反対!開幕式と全体討論 | ||||||
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「APEC、戦争と貧困を拡大する『彼らだけの祭り』」[釜山国際民衆フォーラム] - 16日APEC反対!ブッシュ反対!開幕式と全体討論 キムサムグォン記者 quanny@jinbo.net 「一つの共同体に向けた挑戦と変化」を掲げたAPEC、そのAPECを「戦争と貧困 を拡大するAPEC」と規定した世界の民衆が一か所に集まった。APEC首脳会議が 開かれている17日、釜山大のソンハク館では釜山国際民衆フォーラムの開幕式 と全体討論が開かれた。 「数万名の生き生きした声を通して、APECの実体を暴露すること」 全体討論の前に進められた開幕行事で、「戦争と貧困を拡大するAPEC反対ブッ シュ反対国民行動」のチョングァンフン共同代表は歓迎の辞で「超国籍資本は、 教育、穀物、医療を商品化し、壁を崩せという。また彼らは利益になれば世界 のどこでも戦争を起こす」とし「今回のフォーラムは世界の民衆が集まり、超 国籍資本による彼らだけの世界化に対抗し、いかに対応するかを議論する生産 的な場になるだろう」と述べた。 続いて「戦争と貧困を拡大するAPEC反対ブッシュ反対釜山市民行動」崔ヨング ク共同代表が「韓国政府は全行政力を動員して今回のAPECが釜山経済に資する と広報している。しかし誰もAPECが釜山民衆に及ぼす影響には何も言わない」 とし「フォーラムに集まった世界の民衆は、数万人の生き生きした声を通して APECの実体を暴露するだろう」と話した。 キムソクチュン委員長、「APEC、超国籍資本と米国の一方的要求を貫徹する道具」 開幕式を終えた参加者たちは『戦争と貧困を拡大するAPEC、そして民衆の対応』 という主題で熱を帯びた討論を進められた。この日の全体討論には民主労働党 釜山市党のキムソクチュン委員長が問題提起し、ATTAC Japanの秋本陽子活動 家、アンサー(ANSWER) LA地域のジョン・ビチョム責任者、民主労総キムミョ ンホ企画室長が討論者で参加した。 参席者はこの日の討論で、政府の派手な宣伝の裏にかくされた『超国籍資本の 報道官』としてのAPECの実体を暴露して、世界社会運動陣営の対応を議論した。 最初の問題提起を引き受けたキムソクチュン委員長は『2005APEC首脳会議と釜 山:果たして誰のための祭りなのか』という題名の問題提起で、釜山市が提示 するAPECの性格と意義などを説明した後、APECの限界と問題点を指摘した。 キムソクチュン委員長は「釜山市はAPECが『アジア太平洋沿岸国家が円滑な政 策対話と協議を主な目的とする協力体として、会員国間異質性を克服して領域 内経済成長に寄与するなど根本的に経済共同体形成を追求する』と言うが、 APECがEUのような経済共同体に発展する可能性は非常に薄い」と主張した。そ の根拠として金委員長は、△会員諸国間の経済格差△性急な会員拡大によるア イデンティティー確立の失敗△主権喪失に対する憂慮による会員諸国のAPEC 権限強化への拒否感△安保領域への議題拡大と地域経済協力体としてのアイデ ンティティー確立の失敗△大国間の葛藤深化などを上げた。 キムソクチュン委員長は「現在のAPECは△WTO/FTA締結のリリーフピッチャー の役割△ブッシュの戦争を支持する役割△超国籍資本の利益代弁者△公共部門 私有化の伝道師としての役割をしている」として「APECは結局米国と超国籍資 本の要求を一方的に貫徹する道具に転落しており、彼らだけの祭りをしている」 と主張した。彼はまた「釜山市は『開港以来最大の国際行事』とお祭り騒ぎが 行われたように話している。だが、超国籍資本や国内の一部の財閥にはさらに 多くの利益創出の機会を提供するが、庶民と零細自営業者には超国籍資本の攻 勢に一方的にさらされる結果を露呈するほかはない」と付け加えた。 一方、彼は釜山市と政府が主張するAPEC誘致による経済的波及効果と外国資本 の誘致効果についても「釜山市は何の具体的な根拠の提示もなく、経済が再生 すると過大な宣伝をしている」と指摘した。 釜山市はこれまでAPECの開催で、生産誘発効果4021億ウォン、就職誘発効果が 6099人の波及効果が得られるとし、行政力を総動員した広報戦を行ってきた。 これに対してキムソクチュン委員長は「たとえ市が主張するほどの効果がある と認めても、釜山市民による付加価値の1%にもならず、釜山の労働者160万人 の0.5%にもならない就職効果」として「まるで、とんでもない経済的効果を持 たらし、たった一回のAPEC開催で困難な釜山の経済状況を好転させられるとい う無用の期待を呼んでいる」と批判した。 各国活動家、「国際的連帯で戦争と貧困に抵抗しろ」 続いての討論者として、各国の活動家たちは米国が主導する戦争と超国籍資本 の攻勢に対抗する世界社会運動陣営の緊密な連帯と共同対応を強調した。秋本 陽子活動家は「正当性のない米国主導のイラク戦争に対する全世界民衆の抵抗 がますます強まっている」とし、「イラクに平和を構築する方法は、全世界の 運動陣営がより強いネットワークを形成すること」と話した。 ジョン・ビチョム・アンサー地域責任者は、米国内の貧富の格差が広がってい ること指摘して、「米国内でもブッシュは大きな抵抗に逢着している」とし、 「ニューヨークの1600万人に達する人々がまだ食糧配給を受けているが、ブッ シュは社会公共部門の支出をさらに国防費に回している」と語った。続いて彼 は韓半島の平和に関して「現在、全世界が直面する核の威嚇は、平壌から始ま るのではなく、米国から始まる」とし、「米国は、世界で最も多くの核兵器を 保有しており、核を先制攻撃の道具として使う計画をたてている」と話した。 最後の問題提起をしたキムミョンホ民主労総企画室長は「韓国の民衆の激しい 反対にもかかわらず、APEC首脳会議に盧武鉉政権が命をかける最も大きな理由 は、『新自由主義は世界的趨勢』という論理で韓米同盟をよりさらに強硬に構 築する機会にすることだ」と指摘した。続いて彼は「反戦・反世界化闘争をしっ かりやるためには、民衆がちゃんと組織されなければならない」として「各国 の進歩的政党、労働者、学生など、全世界の民衆の具体的な交流と共同行動が もっと活発にならなければ、今回のような国際フォーラムが資本による祭りの イベントに反対する例年行事に終わりかねない」と強調した。 2005年11月17日4時29分 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2005-11-18 01:07:34 / Last modified on 2005-11-18 01:07:35 Copyright: Default |