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また三坪里に平和を

[フォトニュース]電気、送電塔、近代的暴力との戦い

チョン・ヨンギル記者 2014.08.25 15:26

清道郡角北面三坪1里の送電塔工事が再開されて34日目。 鉄塔の怪物と呼びながら、住民たちは工事を阻止しようとしたが、送電塔はその形体を表わし始めた。 工事再開と同時に、奪われた三坪里の平和チャンスンを取り戻した清道345kv送電塔反対対策委と住民たちは8月24日午後、 チァンスン祭りを行った。 チャンスンをたてる前にバンドのスカ・ウォーカーズが楽しいリズムを刻んだが、 三坪里のおばあさんたちはなかなか笑わなかった。 ズンチャカズンチャカというリズムの間もおばあさんのシワは広がらなかった。 対策委と連帯者などは今日一日だけでもおばあさんたちが笑うように願ったが、 もう少し時間が過ぎれば送電塔ができるという事実を少しの間だけでも忘れることができた。

▲三坪里に建設中の北慶南送電線路23号機送電塔

30分休まず歌ったスカ・ウォーカーズのおかげで、おばあさんたちは笑いをみつけた。 そして三坪里にまた平和が訪ねてくることを願ってチャンスンの前に両手をあわせて膝をついた。 近代の産物である電気と送電塔の前で、前近代的だという理由で消えて行ったチャンスンと、 これに向かう田舎の住民たちの祈りは、近代的国家と人間との戦いを表わしている。 近代は、自然を克服の対象として、山と野原を荒らし、人の心に傷をつけた。 しかし前近代は自然を恐れ、共に見守って生きようとする気持ちを抱いた。 何が発展なのか。

故郷の田舎の村に戻ってきた三坪里住民のピン・ギス氏は、今日だけはパッと笑った。 あるいは彼の年齢でまた故郷に戻り、百姓ぐらしを始めたのは、 勝手に労働に値段を付ける近代資本主義に馴染めなかったためかも知れない。 だが彼は三坪里でおばあさんたちの戦いの後を守り、黙々と自分の土地を耕して暮らしている。 送電塔に出会わなければつきあうこともない労働運動の活動家とマッコリを分けあってチャンスンを担いだ。 彼の後で青年と労働者たちがチャンスンを担いだ。

チョウセンヤマナラシは葉をブルブル震わせて23号送電塔を隠すそうと努めた。 しかし送電塔は隠れず、チョウセンヤマナラシはさらに悲しく泣き始めた。 土地と木、人の言葉を表わすパーフォーマー、ソン・グァンオク氏の舞踏を見た人々は、首を垂れて涙を隠した。 実は最初から23号送電塔工事を防ぐのは不可能に近いことだったのかもしれない。 しかし三坪里の住民と都市の支援者は、一つの感情を共有した。 生命と平和、平等は簡単にはやってこなくても、不可能性への挑戦という舞踏と気持ちは終わらないだろう。 おばあさんたちの闘争に隠れていたが、作られる送電塔をながめる三坪里住民、ペ・ソンウ氏の後ろ姿を見よ。 彼はチャンスンの前で楽しく笑い、マッコリを一気に飲んだ。 彼は涙をしばらく拭ったが、「終わった」とは考えない。 住民イ・オクチョ氏が工事現場の前で「三坪里に平和を」と叫んだ。 近代的暴力との戦いはこれからが始まりだ。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-26 04:51:07 / Last modified on 2014-08-26 04:51:08 Copyright: Default

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