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カンボジア労働者流血事態、韓国の「右翼テロ」人物介入か

躍進通商と警備会社、CSC-911空挺部隊の奇妙な関係…「釈明しろ」

ユン・ジヨン記者 2014.03.28 11:28

1月に発生したカンボジアの流血事態に、 韓国の右翼テロ人物が介入していた疑惑が提起された。

1月2日、カンボジアにある韓国衣類企業「躍進通商」の前に空挺部隊が投入され、デモ隊に無差別暴力を加えた時、 「躍進通商」と警備会社の「CSC」、そして911空挺旅団の間に緊密な関係があるという主張だ。 会社と警備会社、そして空挺旅団を緊密に連結した人物は、韓国で安全企画部の指示を受けて労組の闘争を鎮圧するなどの右翼テロを担当したA氏だという。

[出処:http://www.phnompenhpost.com/画面キャプチャー]

現地労働者などが証言「『躍進通商』と『911空挺旅団』、緊密な関係だった」

カンボジア流血鎮圧の現地実態調査に参加した国際民主連帯と民主労総などの市民社会団体が構成する「海外韓国企業監視」は、 3月27日午後2時、ソウルの公益法センター・アピールで実態調査結果発表会を開いた。 現在、韓国企業の躍進通商と韓国政府は、カンボジアでの流血鎮圧との関連を否定しているが、調査団はさまざまな状況を提示して韓国政府や会社が流血事態に介入した可能性を提示した。

まず、1月2日に躍進通商の前で発生した流血事態では死亡者がなく、死亡者が発生した1月3日のデモはカナディア工団で発生したと知らされた。 だが躍進通商の前のデモには初めて軍部隊が動員され、軍人はAK-47小銃と鉄パイプ、鎮圧棒、パチンコなどで武装し、デモ隊に無差別に暴力を加えた。

躍進通商前でのデモの後、韓国ではカンボジアの流血事態に韓国企業が介入しているという疑惑が広がった。 ある空挺部隊員が胸に太極マークを付けてデモ隊を鎮圧している写真がインターネットを通じて流され、疑惑はますます深まった。 以後、躍進通商は市民社会団体に答弁書を送り 「デモに関して接触したり何かの要請をしたことはなく、全的にカンボジア政府の鎮圧活動による事案」とし、 911空挺旅団との関係を全面的に否定した。

だが調査を進めた真相調査団と現地の労働者の証言は違う。 実際に躍進通商があるのは911空挺旅団の部隊の中だ。 躍進通商の工場の敷地は本来911空挺旅団の部隊が使っていた場所だ。 距離的にも2か所は壁一つを挟んで非常に近い。 真相調査団がインタビューした躍進通商の労働者と空挺旅団の元部隊員などの陳述によれば、会社と軍部隊の間には秘密の通路もあることが明らかになった。

国際民主連帯のカン・ウンジ活動家は 「目撃者の陳述によれば、軍の基地は扉一枚で工場とつながっていて、会社が部隊に電気を供給しているという」とし 「躍進通商のある労働者は、一部が911空挺旅団の元軍人が現在躍進通商で働いていると述べた」と明らかにした。 911空挺旅団の前職・現職幹部が躍進通商物流倉庫管理などの職務についており、月給を受けて働き、また部隊に復帰した例もあるという。

その上、911空挺旅団の元部隊員は、躍進通商の警備はすべて911空挺旅団が担当していると証言した。 彼によれば、躍進通商の警備業務をしている私兵の月給は躍進通商が50%、軍が50%支払っていると明らかにした。

カン・ウンジ活動家は「911空挺旅団のチャ・ペカデイ旅団長が躍進通商の株式の50%程度を持っているというのは公然の秘密のようにカンボジア社会では有名だ。 実際にチャ・ペカデイ旅団長は『躍進は私の所有』と言っている」とし 「デモの目撃者の証言によれば、1月2日に躍進通商の前での鎮圧の時にも軍人が軍部隊の正門から出るのを見たことはなく、皆躍進通商の中から出てきたと言っている。 労働者たちも1月2日の朝から軍部隊員が躍進通商の中にいたと証言している」と説明した。

カンボジア労働者の流血事態、韓国「右翼テロ」人物が介入か

さらに大きな問題は、躍進通商-911空挺旅団の緊密な関係には、韓国の右翼テロを担当していた人物が介入しているという疑惑だ。 現在、躍進通商の警護業務はCSCという警護会社が担当している。 CSCの代表者からは引退しているが、当初CSCを設立した人物は、韓国で安全企画部の指示を受けて右翼テロを担当していたA氏だという。

[出処:http://www.reuters.com/画面キャプチャー]

A氏は1995年にカンボジアに渡り、カンボジア軍と憲兵に対する特殊訓練の教官になった。 その後、総理警護部隊を対象として警護教育、カンボジア特戦司令官の要請による空挺教育なども行った。 チョン氏は911空挺旅団とも密接な関連がある。 彼は2000年に韓国人教官らと共に、911空挺旅団の将校107人を対象として6か月間、レンジャー教育をした。

レンジャー教育は、将校を島に閉じ込めて実施され、この過程で軍人4人が死亡した。 A氏はカンボジア軍の精鋭化に寄与した功労を認められ、2004年、外国人としては唯一、CSCという大型警備会社の設立許可を受け取った。

A氏に対するインタビューはマスコミに何回も掲載された。 彼は1980年代に安全企画部の指示を受け、石村湖水の屋台撤去、瑞草洞コットンネ撤去、大宇重工業座り込み解散、現代重工業座り込み解散などの右翼テロを担当してきた人物だ。

A氏は2002年に新東亜とのインタビューで 「石村湖水の屋台撤去をはじめ、瑞草洞コットンネ撤去、大宇重工業座り込み解散、現代重工業座り込み解散、これはすべて私がやりました。 他のことは聞かないでください」とし 「愛国心の次元で合法的にしたことなので、罪でもなく、申し訳ないという気持ちもない」と明らかにした。

カン・ウンジ活動家は 「躍進通商の警備は全員911空挺旅団の部隊員がしているという元部隊員の証言によれば、 結局911空挺旅団の部隊員がCSC職員の形で躍進通商の警護をしていたということになる。 これは、1月2日の躍進通商前での暴力鎮圧の責任がCSCにもあるということ」とし 「CSCは911空挺旅団との関係について『知らない』と言うだけだ。 だが警備員の採用記録をはじめ、さまざまな証拠を出して疑惑に釈明する責任がある」と強調した。

これまで躍進通商側は、911空挺旅団との関係について 「軍部隊の鎮圧事態とは何の関係もない」と主張してきた。 3月27日、海外韓国企業監視が新しく疑惑を提起した部分についての答弁を聞くために連絡を取ったが、躍進通商側は特に言及はしなかった。

なお、韓国をはじめ、香港、フィリピン、台湾、英国、ベルギーなどの国際労働活動家、学者人権活動家など12人の国際調査団は、1月にカンボジアを訪問し、真相調査を行った。 韓国では民主労総と国際民主連帯の活動家などが真相調査団に参加した。

彼らは1月14日から20日まで、ストライキ労働者や被害者への集中インタビューを実施し、事件が発生した場所を訪問したり、カンボジアの医療産業関連の情報収集などを行った。 直接真相調査団に参加した民主労総のリュ・ミギョン国際局長と国際民主連帯のカン・ウンジ活動家は、調査内容に基づいて『カンボジア流血鎮圧現地実態調査結果報告書』を発行した。 報告書には、カンボジアの労働状況と全面ストライキ以前および以後の事件、労組や労働者の要求事項などの内容が含まれている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-29 05:13:27 / Last modified on 2014-03-29 05:13:28 Copyright: Default

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