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全州市内バス事業主、労組のテントで鎌を振り回す

市民旅客支会分会長が病院に搬送「生命の威嚇を感じた」

ムン・ジュヒョン記者 2013.04.15 18:43

4月13日午前、未払い賃金と団体協約締結などを要求している民主労総全州市内バス労組市民旅客支会の座込場に、市民旅客事業主のチョン某氏が鎌を振り回して暴行する事件があった。

この過程で市民旅客支会のチン・ヨンジン分会長が事業主のチョン某氏が振り回す 鎌の柄にあたり、病院に運ばれた。

チン分会長は「午前8時20分頃、チョン某氏が鎌でテントをおして暴言を吐き、 生命の威嚇を感じるほど恐ろしかった」とし「今回のことで会社に対する信頼 が完全にこわれてしまった」と惨憺たる心情を伝えた。

チン分会長は当時、事業主のチョン某氏が鎌でテント座込場で乱暴を働く場面を 動画で撮影し、公開した。動画には、事業主チョン某氏が悪口を言いながら 座り込みテントを鎌で破る場面がそのまま含まれている。

▲バス会社事業主チョン某氏が鎌で労組テントをこわしている。[出処:労組提供動画画面キャプチャー]

チン分会長は「全州市内バス3社が最近団体協約を結ぶなど、対話の糸口が開か れている状況だったが、市民旅客の事業主は相変らず労組への弾圧をやめない」 とし「以前、市民旅客は他の事業場で対話して交渉すれば一緒にすると何度も 約束したが、他の会社が団体協約を結んだのに約束を守らない」と話した。

続いて「会社が労働者に支払うべき未払い賃金も相当だ」とし「会社が難しい と言うが、では財務財表を公開して共存の道を共に作れば良いではないか」と 話した。

また「13日は、会社と対話のために私たちがテント座り込みを終わらせると決 めた日」とし「会社の幹部は全州で一番良いアパートで暮らし、労働者に払う 金がないという会社を私たちがどうして信頼できるか」と残念な心情を伝えた。

『鎌テロ』、「バス事業主を直ちに拘束しろ」
民主労総、「3年間の全州バス問題の原因を今回確認した」

一方、「未払い賃金支給、団体協約締結」を要求して民主労総バス労組が設置 したテント座込場を鎌で壊し、労組員を威嚇した市民旅客事業主のチョン某氏 に対して拘束捜査を要求する声が高まっている。

民主労総公共輸送労組全北地域バス支部(以下 全北バス支部)は4月15日午前、 全州市庁の前で記者会見を行って、「市民旅客のチョン某社長は労組のテント 座込場に鎌を持ってテロを行った」とし「チョン社長を今すぐ拘束しろ」と 要求した。

彼らは記者会見文で「今回の『鎌テロ』は、ひとつのバス会社の個人的な突出 行動ではなく、数十年間バス労働者を奴隷のように考えてきたバス社長の問題 認識に起因するもの」とし「自分の権利を主張する奴隷に、バス社長はこれを 認められずに行われた蛮行」と話した。

チョン・グァンス民主労総全北本部長は「3年間の全州バス問題の原因をわれわ れは確認した」とし「民主労組を瓦解させようとしているバス社長の労組破壊 を証明する事件が今回の『鎌テロ』」と話した。

続いて「労働部は市民旅客に即刻特別勤労監督を実施して、不当行為に対する 厳重な処置をすべきだ」とし「警察は、労働者の正当なストライキとデモには 現場で証拠もなく逮捕し、バス事業主には積極的に対処しないのは問題だ。 直ちに拘束捜査しろ」と強く要求した。

全北平和と人権連帯もこの日声明を発表して「労働組合に鎌を振り回すテロを 堂々と行うバス会社の態度に怒る」とし「市民と労働者は眼中にもなく非常識 な蛮行を行うバス会社を糾弾する」と明らかにした。

一方、労働部の関係者は「民主労総は、市民旅客に対する特別勤労監督実施を 労働部全州支庁長にも要求した」とし「これについて綿密に検討した後で決め たい」と話した。(記事提携=チャムソリ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-04-17 10:23:00 / Last modified on 2013-04-17 10:23:01 Copyright: Default

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