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大学総長、清掃労働者が一緒に食事をしようと言ったら...

慶煕大清掃労働者、「低賃金・雇用不安解消」要求

チャン・ヒョンミン修習記者 2012.11.26 18:16

慶煕大の非正規職労働者が『総長様、ご飯を一緒に食べましょう』と叫んで 大学総長との食事面談を要求する集会を開いた。

11月26日午後、慶煕大ソウルキャンパス本館建物の前で、この大学の清掃、警備、 施設管理労働者が大学非正規職労働者の苦しい現実を知らせ、勤務環境改善を 要求するイベントを進めた。彼らは昼食にこの大学の総長を招き、直接意思を 伝える計画だった。

訳注:横断幕には「総長さん、一緒にご飯を食べましょう」と書かれている

公共運輸労組ソウル京畿支部のパク・ミョンソク支部長と、30数人の非正規職 労働者と学生が参加したこの日のイベントは、11月15日、大学非正規職労働者 の低賃金、勤務環境改善、雇用不安解消などに関する事項で、労組が大学と2次 団体交渉を開いた後、11日が過ぎた後に開かれたイベントだ。

この日のイベントでパク支部長は、「ご飯には食糧という意味を離れ、ともに 生きる社会を作り、相手を配慮して認めるという意味がある」とし「われわれ 非正規職労働者が総長様を迎えてご飯を一緒に食べようと言ったのは、互いに 認めあい、配慮しようとする意味のイベント」と、その意義を明らかにした。

またパク支部長は、イベントに参加しなかった総長に「私たちを家族と見てい ないようだ」とし「単にこの学校にきて掃除をし、磨き、財産を守る奴隷、それ 以上でもそれ以下でもないと考えているようだ」と糾弾した。

労組によれば、2次交渉が決裂した後に『ご飯一食』イベントのために、総長に 招請状と郵便で参加を要請し、関係部署に総長との懇談会も申請したがすべて 実現しなかったという。

パク支部長は「年末になると雇用不安に苦しみ、低賃金問題と劣悪な勤務環境 で苦労する」とし「適当な休憩空間がなく、それでもあるシャワー室は階段の 下にあるうえ、食事をする所もない」と大学非正規職労働者の困難を説明した。

労組は「用役会社と交渉をしたが、会社側は『学校から許諾を受けなければな らない』という回答を続けた」と問題を指摘した。

大学と契約を結び、労働者を派遣する雇い主である用役会社が勤務環境の改善 に関する要求を学校側に押し付け、責任転嫁しているということだ。また、こ うした状況で使用者の大学も『要求には共感するが、われわれは交渉の当事者 ではなく、協約を締結できない』という立場を維持していると労組は伝えた。

これに対し、労組は最近、大田地方法院の水資源公社を対象とする清掃委託会社 の労働者の交渉要求訴訟で労働者の主張を認めた大法院の判決を例にあげて、 「大学用役業者の労働者の場合も労働条件などに関する実質的な決定権がある 大学が団体交渉の当事者であり、交渉に応じる義務がある」と主張した。

この日のイベントの最後に、直接総長室を訪問して陳情書を渡そうとしたが、 大学本館内の1階の階段で大学事務局の職員に阻止され、事務局長に面談要請 の要求と共に伝えた後に終わった。

一方、高麗大、延世大、ソウル市立大、梨花女子大、韓芸総、弘益大の大学も 各大学本館前で27、28、29日『総長さん、一緒にご飯を食べましょう』イベント を行う予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-11-27 01:06:22 / Last modified on 2012-11-27 01:08:21 Copyright: Default

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