韓国:韓水原、安全より『電力難』を言い訳に原発固守 | |||||||
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韓水原、安全より『電力難』を言い訳に原発固守偽造部品が入った原発もそのまま稼動
ソン・ジフン記者 2012.11.07 17:31
頻繁な故障と故障隠蔽、偽造部品供給事態まで、原発の安全は非常事態になっ ているが、当の韓水原と政府当局は「危険はない」と言い払ったり『電力難』 を言い訳に原発の重要性を強調するばかりだ。 11月5日、知識経済部はこの10年間、古里、霊光、蔚珍、月城原発に品質保証書 が偽造された部品が大量に供給されていた事実を明らかにした。特に偽造部品 が多く使われていた霊光5号機は頻繁な故障事故が発生して問題になった所だ。 しかし知識経済部長官は「今回摘発された部品は放射能漏れに関係する原発の 核心安全設備には使用できない部品」とし原発の安全とは無関係だと強調した。 「未検証品は、すべて原子炉格納建屋の外にある補助設備で使われていたので 安全だ」という主張だ。韓国水力原子力も「検証書が偽造されたのだから製品 の性能には問題はなく、これらの製品は外で使われる消耗品なので原発事故の 危険はない」と主張した。 しかも一部のマスコミは偽造部品事態が発生すると、今年の冬に切迫している 電力難が歴代最悪だと報道し、原発の安全についての点検よりも原発の稼動の 不可避性を強調している。環境運動連合は論評で「電気が足りないから数千個 の偽造された部品を締めても原発稼動を強行しろというのか」とし、「不安な 原発問題を電力難で隠すな」と主張した。 ▲電力難の報道画面[出処:KBS ニュース キャプチャー] 今年になってから、頻繁な故障事故と事故隠し、納品不正事件が続々と表れ、 原発の安全性に対する国民的な疑問が増幅されているが、韓水原と知識経済部 は原発の稼動を続ける立場を固守している。今回の品質保証書偽造事件でも、 韓水原は「霊光3、4号機と蔚珍3号機は実際に使われた未検証の部品数は多くな いので、運転中でも交換作業ができる」とし、運行を続けることにした。知識 経済部も霊光5、6号機の稼動中断で年末には200万KWの予備電力がなくなったと し、韓電、電力取引所、発電子会社などの電力関連の機関長を緊急招集して、 非常電力需給対策会議を開き冬季の電力難についての総合対策作りを始めた。 しかし環境連とエネルギー正義行動などの環境団体は、『電力難』を言い訳に 原発の危険性を見過ごすなという立場だ。環境連はむしろ「電力難は核発電所 の拡大が呼び起こした電力政策の失敗の結果」と主張した。「核廃棄物と核発電所 の廃炉費用、事故対応費用がきちんと反映されておらず、低く算定された原発単価 は安い電気料金を維持する口実に利用」されているという。 環境連はまた「止めずに稼動する核発電所で生産される電気を消費するために 安い深夜電力料金と軽負荷料金制が作られ、歪んだ電気料金算定体系により、 1次エネルギーより安い料金が維持され、産業界の電気熱の需要は急増し、工場 では廃熱がそのまま捨てられている」と明らかにした。 環境連は「核発電所は最低電力消費を担当する基底発電用」とし「核発電所が なければ、まるで電気が使えないというような威嚇をするな」と主張した。 エネルギー正義行動のイ・ホンソク代表も11月7日朝、SBSラジオ『キム・ソウォ ンのSBS展望台』に出演し「現在のさまざまな問題がある発電所を実際に全て止 めて全体的に調査をするべきだが、冬季の電力問題のためにやむを得ないとい う雰囲気を作っている」と主張した。彼は続いて「問題の発電所、またその他 の発電所にも全体的な安全点検をやり直せ」と話した。 イ代表は続いて「福島の後、全世界は脱核に向かっているのだから、核発電所 を減らす問題にまで進まなければならない」と主張した。彼は「積極的な政界 次元での議論と解決策を要求しなければならない」として、大統領選挙政局で 候補たちがエネルギー政策に脱核の議題を反映するよう要求した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2012-11-08 09:58:17 / Last modified on 2012-11-08 09:58:18 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |